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えびてんさんの投稿された作品が8件見つかりました。
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歩み
君が好き。あの頃の僕はただそれだけで、周りなんてお構い無しに突っ走ってた。君の気持ちを考えずに僕と同じ気持ちだと思い込んで、いきがって、あやまちをかさねて、、それでも君は僕をずっと見ていてくれていた。諭すことも、呆れることもなく、ただ笑って傍にいてくれた。それはどれほどつらかった?淋しい思いをたくさんさせた僕を、君は笑って許すだろう。だから僕は、僕を許さない。今度こそ君を幸せにできるように、決して
えびてんさん作 [374] -
りある(1)
学生ってつかれる。受けたくもない授業を受けて、張り上げたくもない声をあげて、1日の大半を過ごす。まるで作り物のような世界。友達なんてもとはと言えば他人。だからなのか分からないけど簡単に人を裏切る。気の合う人もなかにはいる。けどそれもいて2、3人が限度というものだろう。それ以上は我慢して輪のなかに入っている、というのが現実。恋人関係も学生のうちは面倒くさい。特に中学生。大して興味のない男子といるだけ
えびてんさん作 [367] -
初恋
すてきなひと。初めてみたときから頭のすみに必ずいて離れない。気づけば目が彼をおっている。見ているだけで癒される、そんな存在。そんな彼は私のことを知っているだろうか?知らないなら、悲しい。…そうだ、手紙を書こう。放課後の教室。いきなり今日の放課後教室でまっていますはきつかっただろうか。時計は手紙に書いた時間の1時間が過ぎた時間をさしている。…帰ろう。仕方ない。こちらの勝手な都合なのだから。教室から出
えびてんさん作 [382] -
手紙
今からあなたに手紙をかきます。あなたと離れてからもうすぐ2年がたつわね。こっちの生活は馴れたけどあなたがいないのはうめようがありません。さみしくて死んでしまいそう…なんてね。そういえばあなたが私を見送ったときのことは覚えてる?手紙をかくから。電話もするよ。って言ったのよ。あなたはこの2年間のうちに手紙を2通しかよこさなかったわね。毎日ポストをみるのが癖になってしまったわ。電話もはじめの方だけで半年
えびてんさん作 [371] -
光(4)
幸せな日々は突然壊される。ハルはまだかな。わくわくしながらいつもと同じ場所でまっていた。じゃり、と靴の音が聞こえた。音のするほうにぱっと顔をあげるとそこには大人たちの姿があった。まだ明るいうちから来るのは珍しかった。今回の暴行は長かった。痛く、苦しい。そのなかで何よりも願った。お願い、ハル。今日はこないで。お願い。「ソラ!?」大人たちの視線が集中するそのさきに、ハルがいた。嫌な予感がした。大人たち
えびてんさん作 [354] -
光(3)
「私の名前はハル。よろしくね、ソラ!」ハル。僕が頷くとにっこりと笑って立ち上がった。「よし、いこう!」行く?どこへ?「とりあえず、ここじゃないどこかへ!」ハルは僕の手をつかんで走り出した。引っ張られる感覚が心地良かった。「川だっ!」ついたところは森の近くにある川だった。なかなかきれいで魚とりにはちょうどよさそうだった。「ソラ、はいろう!」ハルが靴をぬいで入ってゆく。僕もその後をおった。水は冷たかっ
えびてんさん作 [360] -
光(2)
少女にもらったキャンディーの甘さが口の中に広がる。並んですわり、一緒に食べる。不思議な感じがした。くすぐったいような、恥ずかしいような。ゴミから見つけたご飯を1人で食べるより何万倍もおいしかった。「ねぇ、きみの名前は?」ふいに少女が口を開く。名前?「そう。名前。」僕の名前。・・・わからない。「ないの?」僕はうなずいた。なぜか少し悲しかった。「じゃあ、私がつけてあげる!」驚いた。そんな言葉がでてくる
えびてんさん作 [311] -
光(1)
親からすてられた子供は人ではないと思う。始めのうちはそんなことを思ったりはしなかった。だけど日がたつにつれて服が、体が汚れていき周りが僕を見る目がかわり、何もしてないのにまるで存在してはいけないような目で見始める。人目がつかないようにと移動した路地裏は少し寒かったけど周りの邪魔にならないだけ少し嬉しかった。ある日僕は仕事に苛立つ大人に見つかってしまった。人目がつかない場所。身なりの汚ならしい、明ら
えびてんさん作 [358]
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