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睦月 さんの投稿された作品が64件見つかりました。

 
  • 白い花 泗

    カラフルな色の頭と瞳をした子供は、四人とも両手にそこらに咲いている白い花をたくさん抱えて、葵と目が合うと、四人一様に、にっこりと嬉しそうに笑ってみせた。「玄武、起きたよ!」真っ赤な炎のグラデーションのような髪の子が満面の笑みで隣にいた暗い森のような深緑色の髪に淡い銀色の瞳の少年に向けて言った「ああ、そうだね」「かわいい…、よかった、この人がそうなんだね?」「そうだろうね、よかったやさしそうだ。」
    睦月 さん作 [668]
  • 白い花参

    葵は私物を拾い終えると、気疲れからか、元居たところでことん、と落ちるように眠ってしまった。翌朝、まだ薄暗い空から真っ白な花びらがひらひらと天から降り注ぐのがなんとなく見えた。朝焼けのゆるいオレンジと青の空と灰色の雲と相まってなんとも美しい。      (あ…今日の天気は……)…ん。花? 花って降るか?  「いや、雨じゃないんだから!」花なんて降るはずがない。そこで目が覚めて飛び起きた。そして絶句
    睦月 さん作 [561]
  • 白い花弐

    あまりのことにその場に座り込む。「なによ…、これ…。」 声に出せたのはこれだけであった。なんなんだこれはなんで、ここはどこ。ありきたりな問しか頭に浮かばず、葵はただ、色素の薄い琥珀色の瞳で、ときたま鳥が鳴くだけの静かな空を呆然と眺め続けていた。確か自分は学校帰りに古本屋に寄った。そこで中古の文庫を3冊買って、近くのバス停の粗末なベンチに本を読むために腰掛けた。そこまでは覚えている。だが逆にそこか
    睦月 さん作 [616]
  • 白い花1

    さわさわと頬に冷たく、柔らかい感触と、青く甘い花の香りを感じる。ふと目を開くと、目の前には白く可憐な花が、そっと咲いているのが見えた。あぁ、綺麗などと、頭がよく働かず、ただなんとなく風に吹かれながら花畑を見ていた。…ん?花畑?花畑は花が群生しているところだ。なぜ“バス停”ではなく自分が花畑にいるのだろう。ここでやっと葵は異変に気付き、いそいで上体を跳ね上がらせあたりを見渡した。ここは日のよく当た
    睦月 さん作 [732]
 
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