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廻 さんの投稿された作品が25件見つかりました。
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雑務部18
結局誰に話したところで幸四郎はモヤモヤを消すことが出来ず、行き着いた方法は・・・。「宮岸くん」部室でまたまた二人きりになり、ほのかは今度は告白されると誤解したが幸四郎はほのかの期待を裏切り別の言葉を言った。「僕たちは・・・・・一緒に寝たの?」ほのかは言葉を鵜呑みにし、頷いた。「あぁ〜〜、その、そういうことをしたの?」「え?どういうこと?」幸四郎は自分の携帯に付けられたストラップのHを指さしていっ
廻 さん作 [150] -
雑務部17
「それ僕の携帯だよね?あれ?」ほのかは何くわぬ顔で机の上に戻した。「部室に忘れてあったよ」幸四郎はどうにも腑に落ちない顔で次の質問をした。「このストラップの意味は?」ほのかは自分の所業を恥ずかしく思い、顔を赤くしてしまった。これを幸四郎はさらに誤解してしまいほのかに例の話を切り出せなくなってしまった。「み、宮岸くん」ほのかはさらに笑顔で幸四郎を見つめ返した。「あーーーっ、あの、今日、お昼、一緒に
廻 さん作 [141] -
雑務部16
翌日、正から詰め寄られた幸四郎は誤解したまま話を切りだした。「僕は覚えてないんだけどね、なんか、うん、そういうことになっちゃったみたいなんだよ」言いながら幸四郎の語気は薄れていった。「マナー部としても、人間としても、許せんな」「誤解だよきっと!」何も気休めにはなっていなかったが、本当に動揺している幸四郎の目を見て正もこれ以上言及しなかった。「誤解かどうか・・・宮岸さん本人の口から真実を聞き出せ」
廻 さん作 [335] -
雑務部15
幸四郎が目を覚ますと目の前に夕陽が射し込んでいた。ほのかがなぜかパジャマを着て隣で寝ていた。「え!?え!え〜〜〜!!?」ほのかがうるさそうに目を覚ました。「どしたの?」幸四郎は何が起きたのかを訊きたかった、その前にほのかがにんまりした。「やっぱり気持ちの良い仕事をした後は疲れちゃうね」幸四郎はマズいことをしてしまったのではと、意識の無い時間の記憶を必死で遡ったが思い出せなかった。ほのかが言った気
廻 さん作 [183] -
雑務部14
「タダシーは学校のためにいろいろやってくれてる。だけどこの事件が公表されれば、マナー部は評判が悪くなって学校には存在できなくなる。それだけは避けて欲しい。って」「何でそんなことを」「友達の部活が無くなるのが嫌なんですよ。きっと」ほのかが言い終えると、電話の向こうは沈黙した。ほのかは幸四郎と正の友情をひしひしと感じ、寝ている幸四郎の額をつついた。「礼を・・・言っておいて下さい」言い終えた途端、電話
廻 さん作 [135] -
雑務部13
「何で君が奴の携帯に!?」「今一緒に寝てたんです」この言葉は正にはショックが大きすぎた。凛が携帯を変わった。「もしもし?柳です。山ノ井くんではないんですか?」(出た!柳凛!)「はい、宮岸です。今山ノ井くんと寝てまーす」「どの教室?今お昼休みだからみんな出払ってて、教室が特定できないから」「なんですか?こっちに来るんですか?」ほのかは不審がりはじめた。そして考えた結果、はっとした。「真部信のこと?
廻 さん作 [121] -
雑務部12
「学長はこの件をもみ消した。ということですか」凛がエントランスで正に尋ねた。「もちろん良くないが・・・俺達だけで終わらせた方が良い気もする」そして凛が口を開いた。「山ノ井幸四郎に会いましょう」「ねーむれー、ねーむれー、はーはぁのーうーでーにぃ」ほのかは幸四郎の背をポンポン叩きながら子守歌を歌っていた。「み・・・宮岸くん・・・」幸四郎の寝言を言い始めたので、ほのかは耳を傾けた。「宮岸くん・・・・・
廻 さん作 [145] -
雑務部11
「おーい、あと少しだってばー」ほぼ寝ている幸四郎を引っ張り上げながら、ほのかは自分のアパートの階段をのろのろと上っていた。「ぅーーん」幸四郎が呻いた。一応返事をしたのだろう。ほのかは自分の部屋へつくと、幸四郎をベッドに寝かせた。「ここなら心地良くねむれるでしょ」「ぅーーん、ん」ほのかは返事の意味が理解できなかったが、幸四郎の寝顔を見て、良しとした。一方、学長室にはマナー部部長と副部長が呼ばれてい
廻 さん作 [134] -
雑務部10
学長は椅子から立ち上がり真部の横に立った。「今まで撮った画像を全て消して、退学してくれれば警察には言わないであげるよ」「ほ、本当ですか!?・・・あ」幸四郎は思わずにやけた。「認めましたね?」「ぇ。ぁ・・・ああ・・・やったよ、まがさしたんだ」ほのかが思わず顔をしかめた。「宮岸くん。ではパソコンを持ってきてください。ネットには流してませんよね?他の人とか・・・だったら警察行きですが」数分後、ほのかが
廻 さん作 [132] -
雑務部9
その通りだった。警察に突き出すのは校評が落ちるということで学長との話し合いの結果無しになった。「あなたはパソコンで校内全てのカメラを操作していた」「学長、待ってくださいよ!彼は根拠のないデタラメしか言ってない!」しかし幸四郎は用務員の作業着をどこからともなく取り出した。「これは昨日の夜、宮岸くんが最後にカメラを探した女子トイレから発見されたものですが、そのトイレは今使われていない。便器が故障中な
廻 さん作 [120]