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廻 さんの投稿された作品が25件見つかりました。
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雑務部8
「な、なに?」「実は僕もそうじゃないかと思ってたんだよなぁ」幸四郎はそのわけを説明した。科研部長が使った金属探知機は周囲15m程度まで探知出来た。そして全てのトイレから反応があった。しかし今はほのかが見落としていない限り確実にカメラは無くなっている。「じゃあなんで探させたの?」「確認したかったんだよ、一応」「・・・もう知らん!」翌朝早く科研部長と幸四郎は女子トイレの前にいた。「間違いない、反応し
廻 さん作 [113] -
雑務部7
「宮岸くんどお〜?」“ジンジャエール”を飲みながら女子トイレの外から幸四郎は呼びかけた。「全然見つかんなーーい!」「えぇー!そんなことないと・・・・・・・・・ぷはっ、思うん・・・・・ん・・・・・・・ぷはっ、だけどなぁ」「飲みながら喋らないでよ!もう、無いよ、カメラ!」トイレから出てきたほのかは汗をかいていた。校内図を見ながらぼやいている幸四郎にほのかはさらに声を潜めながら怒鳴った。「なによなによ
廻 さん作 [121] -
雑務部6
「宮岸ほのかか〜、おい山ノ井幸四郎、付き合ってんだろ?もっぱらの噂だぜ?」科研部長は探るように訊いた。「別に付き合ってないよ〜。じゃあ調べてくれてありがとね」「礼なんかいらねぇよ、駄賃ももらったしな」この科研部長と幸四郎は高校からの友人だった。それでも幸四郎の依頼には金を取るしたたかさももっており、幸四郎とは変人同士気が合った。校内に戻るとほのかがエントランスのテーブルで頭を突っ伏して寝ているの
廻 さん作 [151] -
雑務部5
「つまりつまり、宮岸ほのかは山ノ井幸四郎の女じゃないってことか・・・・・・」「マナー部部長として人のプライベートを詮索するのはどうかと」「副部長だって俺の日記見ただろ〜」部室に入るとマナー部部員が数人いた。「部長たち仲が良いですねぇ」パソコンを打ちながら一人の部員が言った。真部 信(マナベ シン)というマナー部の頭脳派だった。「真部、お前パソコンで何やってんだ?毎日、毎日」「いえいえ別に・・・」
廻 さん作 [146] -
雑務部4
タダシーとは幸四郎が正を呼ぶときのあだ名であり、これを正はひどく嫌っていた。「その呼び方をやめろ。ったく・・・・宮岸さんもこんなバカと居ると疲れるでしょう?」ほのかはまだ恨めしそうに幸四郎を見ていた。「と、とにかく、雑務部が何するのも勝手だが学校の風紀、雰囲気は乱すなって事だ」そう言うと正は凛を連れ席を立った。「あ、柳さん行っちゃうんですか、それじゃまた」何の気なしに幸四郎が言ったことに凛はまた
廻 さん作 [141]