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紀夜 さんの投稿された作品が122件見つかりました。
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会いたい
今日は雨うなり声あげる雲が空を覆いかくす見えなくなった青い空これから長い梅雨が始まる離れたくないでも大丈夫そう自分に言い聞かせあなたの背中 涙こらえて傘さし見送る雨の日いつか会える必然だとわかってはいてもそれはいつ?長すぎる雨に不安はつのるあぁ あなたに 今すぐ会いたい青い空がなつかしいまぶしい光を浴びたい早くあなたに会いたい雨よお願い青空に会わせて
紀夜 さん作 [385] -
ノイズ‐NOISE‐?
「おまえらが、俺の仲間を、家族を・・・・!!」男はウィルを睨んだ。ハリソン警部もメレディスも、うつむいていた。ウィルただ1人が、真っ直ぐな視線を男からそらさなかった。「アンタの大事な人が殺されたからって、無実の者をなぜ殺さなければならないんだよ!?それはアンタが味わった悲しみをまた誰かに押し付けるだけじゃないか!なんになるんだよ、そんなの八つ当たりと同じだ・・・・!」 男の表情は一つもかわらなか
紀夜 さん作 [489] -
ノイズ‐NOISE‐?
ハリソン警部のそばにいる色白のやつれた男が驚いた顔でこっちを見ている。(こいつが・・・っ。)「何がしてえんだ。アンタ。」ウィルは興奮している心とは裏腹に、低く落ち着いた口調で男に言った。「だから、生意気なこんな街・・・・!」「アンタは知ってんのか!?ここの街のみんながどれだけ苦労したのか、敵国のこの場所に無理矢理連れてこられ、それでもなお、この街をがんばって広げていったのか、アンタにはわかって
紀夜 さん作 [517] -
ノイズ‐NOISE‐?
差別、恨み、裏切り・・・・記憶がウィルの感情を高ぶらせる。「・・・病院にね、油まいて燃やそうとしたの。目撃者の連絡がなければ、今ごろ大惨事になっていたかもしれないわ。あそこの病院は確か木製の古い建物だから・・・。」 無抵抗の患者達を殺そうとしたらしい。「やつは、ここの街の住民か・・・?」「え?不審者?あいつはこことは縁のない旅行客よ。」ウィルは無意識に拳をにぎる。「ウィル、どうしたの・・・・?
紀夜 さん作 [474] -
ノイズ-NOISE-?
犯人にでさえ、声を荒げたことはないというのに、一体どうしたというのか。 たずねられたメレディスはこくりとうなずくと、その大きな瞳でウィルをじっと見つめ、人差し指を自分の口の前に持っていった。 また、ドアを隔てた部屋の声に集中する。「こんなクズの街の奴ら全員死んじまえばいいからだよ!」例の不審者の声だ。(クズ・・・・!?) ロードタウンは、この国が戦争をしていたころ、国家がつれてきた他国の奴隷達
紀夜 さん作 [508] -
ノイズ‐NOISE‐?
―ロード警察署―\rロードタウンにある小さな警察署。そこにやってきたのは小さな緑の車。車のドアの部分には警察のシンボルマークがついている。 「ふんふんふ〜ん♪」上機嫌で車を降りたのは、さっき娘を助けたばかりのウィルだ。「ただいまかえりましたあ〜」「しっ!」同じ警官の仲間の一人、メレディスが間髪入れずに顔を出した。「うわっ、なんだよ!」「大きな声出さないでよ。今ね、不審者取り押さえたとこな
紀夜 さん作 [515] -
ノイズ‐NOISE‐?
「本当にありがとうございました!ご迷惑かけてしまって・・・・。」「はは。気にすんなよ。俺みたいな奴は少ないからな。仕方ないさ。」「あの・・・・お礼なんですが・・・・」娘は急に小声になり、顔をウィルの耳に近付けた。「うちに来て下されば・・・・体でご奉仕します・・・・・。」ウィルの顔が一気に赤らんだ。「なっ、なにを・・・っ!ばか言うなって!」「ご、ごめんなさい!」(欲のない人だなあ・・・・。こんな人
紀夜 さん作 [518] -
ノイズ‐NOISE‐?
暴れる彼女の肩を両手で必死に押さえるが、すぐに動いて押さえることができない。「なにが、デキのいい人間よ!!警察が私を、私達ノイザーを苦しめてんじゃないの!!あんたらのせいで、私の、私の人生はっ!」彼女の瞳から悲しみの涙が溢れてくる。「大丈夫。俺はその辺の警察とは違う。なにもしやしない。」「うそ!そう言われて兄さんは牢獄につれていかれたのよ!あなたみたいな、優しそうな警官に!」「違う!!!」狭い車
紀夜 さん作 [526] -
ノイズ‐NOISE‐?
「あの・・・・どうしてあたしなんかを助けてくれたんですか。」 娘は男の車に乗せられ、不安を抱いた。自分を助けたふりをして、いかがわしいことをしてくる奴らに彼女は幾度も出会ってきた。だから、とてもこの男が心の底から善良な人間とは思えなかったのだ。 しかし、運転している男の横顔は、あいもかわらず、優しい表情だった。「どうしてかなあ・・・・。仕事柄ってやつかなあ。はは。」「仕事柄・・・・・・・?あな
紀夜 さん作 [561] -
愛せなくなっていく
突き返される 愛情のない言葉胸に深く突き刺さる君のこと愛せなくなったのは 僕の心が裸になったから?共に過ごしていくごとに君は鋭くなっていくのに痛い 痛いああ 痛い君を愛そうと想いを強くするたびに君の笑顔を忘れてく僕があまりにも弱いから?君があまりにも鋭いから?君を愛せなくなっていく
紀夜 さん作 [434]