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紀夜 さんの投稿された作品が122件見つかりました。
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ノイズ‐NOISE‐第五章?
「なに黙ってんのよウィル!!」「そうだ、俺は警官だった…。もう辞めるけどな。」メレディスの目が大きく開かれる。「辞める……?」「なに都合のいいこと言ってんだてめぇ!!警官だったなんて聞いてねぇぞ!!ボス、こいつ俺等を騙して逮捕するつもりだったんですよ。」アレンがジャズに耳打ちするように言った。「………」ウィルは考えるように黙り込んだ。そしてメレディスを見つめた。「メレディス、俺が警官になったのは
紀夜 さん作 [356] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
「防御は俺にまかせろ、バイ、シュワルツ・ビドー」そう言いながらシュワルツという男が肩に届くくらいの髪をなびかせさっそうと現れた。ノイザーたちがまたまた一斉に笑いだす。「ヒュー!出たぞ天下のナルシスト!!」「お前のその美貌であの女イかしてやれよ!!」「あははははは!!!!」まるで中学生のようにばか笑いが瓦礫の街に響いた。「いい加減にしてよ!これじゃ僕らを苦しめてきた人達がやってたこととなんにも変わ
紀夜 さん作 [338] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
「動くな!!警察よ!!」一瞬辺りが静まり返る。「メレディス…!」ウィルはメレディスが生きていたことにホッと胸を撫で下ろしたが、決して今の状況が落ち着けるわけではない。 ジャズの方は黙っていたが、手下のノイザー達が一斉に笑いだした。「警察!?おぉそりゃ怖い。女一人に小さな拳銃!おっかないねぇ!!」「俺たちがお前なんぞにそうやすやすと捕まると思ってんのか?!」ガチャリメレディスは銃の狙いを定める。「
紀夜 さん作 [357] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
フィオナとクリスの関係。フィオナが何者なのかわからないこと。クリスの理解不可能な言動………荒れ地とかした街で二人の話は続いた。「まさか二重人格のノイザーだっただなんて。」ジャズはつぶやいた。「俺も、まさかフィオナさんがこんな…。でも一つわからないのは、クリスの時は感じたノイザーの気配がフィオナさんのときは全く感じれなかった。だから初めて会ったときも気付けなかった、フィオナさんがノイザーだってこと
紀夜 さん作 [374] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
ヴェンジ…警察をしていたウィルが知らないはずはなかった。ノイザーが集う危険な組織として植え付けられているのだ。もちろん、ウィルはそのフリをしてきただけなのだが。「そして、僕はその組織のボス、ジャズ・ケマルだ。」(ジャズ・ケマル…このきゃしゃな青年がこの組織のボス…)「ボス〜、この女どうします〜?気絶してるだけみたいなんですけど…。」「車に乗せといて。油断は禁物だよ。」ジャズは指を車に向けたあと、
紀夜 さん作 [338] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
「なんだこりゃ…。」ウィルは唖然としている。 アレンは想像以上にクリスが弱かったので、少し意外な顔をしてみせた。 ジャズたちがエンジンを止めてこちらに近づいてくる。「ボス、本当にこいつが街荒らしなんでしょうか。」瓦礫に埋もれた足元を見ながらアレンは不思議そうに言った。あまりに、あっけなさすぎるのだ。それはウィルも同じ気持ちだった。「アレン、どいて。」ジャズは銃を握り、アレンがあけた穴にかざす
紀夜 さん作 [328] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
「っ………!!!」 突如異変が訪れた。今まで余裕の笑みを見せていたクリスは苦しみはじめたのだ。 左手につかんでいたケヴィンを振り落とし、両手で頭を抱える。「あの女…!!私に楯突くのか!!!」そのままクリスはふらふらと歩き回り、低い声でうめいている。「くそ……やめろ、やめろ……っ、あの女……!!!!」「フィオナさん!!!!」ウィルはもう一度名を呼んだ。 そのとたん、クリスは怒りの形相でウィルに
紀夜 さん作 [336] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
真っ暗な闇。上も下もない無限の空間。かすかに感じるのは孤独。何も無い。喜びも悲しみも。「フィ……ナさ……!!」(今のはなに?)何も聞こえぬはずの世界に響く音。「フィオナさん…!!!」(音じゃない、これはどこかで聴いた声…)自分の存在すら忘れていた闇に、浮かび上がる小さな意識。(ウィルさん…?!)出口などないはずの空間に少しずつ光が差し込んだ。「フィオナさん!!!!」(ウィルさんだ!)初めてだ。誰
紀夜 さん作 [330] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
(こいつ……フィオナさんの人格なんて欠片もねぇ。それどころか人の心すら…。でもフィオナさんは、あいつの中に……)「………フィオナさん!!聞こえるか!!??」ウィルはクリスの奥に呑み込まれたフィオナに呼び掛ける。「無駄よ。言ったでしょう。あの女は今はここにはいない。いるのは私という人格だけよ。」クリスの笑みは一変し、ウィルをにらみつけるようにして言った。「フィオナさん!!!!フィオナさん!!!!!
紀夜 さん作 [360] -
ノイズ‐NOISE‐第五章?
「うそ、うそ!!!!」ぐったりとしたケヴィンの腕を目の当たりにしたマリアは頭が真っ白になった。 ケヴィンの苦痛の叫び声が辺り一面に響き渡る。「あああああああっ!!」左腕を失った傷口から、痛々しく血が流れ続けている。「やめろ、やめろ!!!」へたに動けばケヴィンは死ぬ。そういうことなのだろう。ウィルはどうすることもできない。「うぅ、…ぐっ……」ケヴィンは涙を流しながら意識を失ってしまった。マリアは
紀夜 さん作 [319]