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紀夜 さんの投稿された作品が122件見つかりました。

 
  • ノイズ‐NOISE‐第五章?

    クリスの左手にはまだ、気を失いそうなケヴィンが握られている。「ホント、人間って単純。弱いものや仲間を人質にとられるとなぜ自分を失うのかしら。死なせたくない?どうして死を恐れるの?死ねばいいじゃない。死んでみんな楽になればいい。どうせ死ぬんだから。」クリスはケヴィンを見つめながらつぶやくように言った。(なに言ってんだこいつ…)「あの世?天国?地獄?そんなもの知ったこっちゃないわ。でもね、たった
    紀夜 さん作 [336]
  • ノイズ‐NOISE‐第五章?

    「クリス――――ッ!!!!!」堅く握り締めたこぶしに空気の波動を絡ませ、勢いよく振りかざす。クリスは紙一重で軽やかに避けたが、空気の波は奥にある瓦礫につきささり、クリスの頬も傷つけた。「なるほどね…音じゃなく、空気を操るんだ…。音は空気の振動だものね…。」ウィルは空振りをして態勢を崩したがすぐに振り替える。眉間にしわをよせ、その目は冷静さを失っていた。
    紀夜 さん作 [307]
  • ノイズ‐NOISE‐第五章?

    「あらあら、ダメじゃないの、弟を一人にしてちゃ。」クリスはわざとゆっくりした口調で言った。「ケ、ケヴィン…!」恐怖でマリアは動けなくなった。声もまともに出ず、すぐに裏返ってしまう。 「その子を放せ!」ウィルも恐怖していた。いつまたあの音が襲ってくるかわからないからだ。だが幸いなことに、今はクリスの羽は休んでいる。「放せ?だったら始めから捕まえないわ。この坊や、とっても愛らしいわ。………殺したくな
    紀夜 さん作 [331]
  • ノイズ‐NOISE‐第五章?

    しかしジャズのその上半身は、服を着ていてわからなかった筋肉があらわになり、鍛えたあとがはっきりと見られた。本人もボスとしての意識をきちんと持っている証拠だ。「で、なんなの、アレン?」「あ、それが、ロードタウンがノイザーと見られる者に潰されてるって報告が!」「またなの!?これで街が潰されたのは何件目だ!?ただの偶然とは思えない…その被害は今も続いてるの?」「現在進行形です…!」ジャズは白いシャツの
    紀夜 さん作 [341]
  • ノイズ‐NOISE‐第五章?

    「いいんです。あなたもつらかったんですね。大切なものなどはじめから無い虚しさ、苦しみ。でもそんな気持ちはこれからは解放されるべきです。ですから、これであなたは大切なものを作ってください。」ジニーは見事にジュードの心情を言い当てた。ジュードはそのとたん、胸が熱くなる。「俺は絵だけが、命です!失いたくないのはそれだけです!」絵が描ければいいと、そういうことなのだろう。家族や友人、思い出はどうでもいい
    紀夜 さん作 [304]
  • ノイズ‐NOISE‐第五章?

     その絵には、真っ赤な炎に包まれ煙のあがる街が描かれていた。気のせいか、まるで今のロードタウンを描きだしたようだ。「素晴らしい!」ジニーは両手で絵を持ち上げ、目の前に見えるロードタウンの景色にかざして見た。ジュードは今の現状が理解できないのか、それともそれが本当の気持ちなのか、無表情でその景色を見つめていた。街には白髪のうるさい母親がいる。消防団にいたときに世話になった人たちがいる。昨日知り合っ
    紀夜 さん作 [349]
  • ノイズ‐NOISE‐第四章?

    「え、なに言ってるのお兄ちゃん…」「二度とこんなこと起こらないようにするって、誓ったのに…。」ウィルのその小さな声は、風に紛れ、マリアの耳に届くことはなかった。 フィオナ、いや、クリスが街を破壊する数分前。ジュードはロードタウンの外れにある並木道に一人たたずんでいた。片手には丁寧に包まれた絵を持って。 ドォォオオン…ッ重く、鈍い音が街の方から聞こえた。 ジュードは振り替える。 彼の視界に、ロード
    紀夜 さん作 [339]
  • ノイズ‐NOISE‐第四章?

     叫ぶ人々、何かが崩れる音、悲惨な光景。それらがビデオのようにゆっくりと通り過ぎていく。こんな景色はあの時以来だと、ウィルは思った。 ウィルは、ロザントン事件の情報を手に入れるために、ノイザーとばれずになんとかこの街の警察に就いた。そのうちにロードタウンに昔の亡き故郷のような愛着を抱き、本当の意味での警察官として、毎日働いてきた。街の人はいつも笑顔であいさつし、ウィルを家族のようにしたってくれた
    紀夜 さん作 [362]
  • 自分と大人

    私は、少しずつ大人へと成長している。ちょっと前までは、それがどういうことなのかよくわからないまま、先のわからぬ未来をぼんやり眺めていた。 子供と大人の間とはよく言ったものだ。この歳は見た目は大人びていても、中身は丸っきりの子供だ。必死に背伸びをして、きっと大人へと変わるのだろう。 でも今の私は、孤独に毎日耐えながら生き続けている。誰かに愛されていることをかすかに祈りながら、強いふりをして、誰かを
    紀夜 さん作 [512]
  • サンニン

     このままでいいのか?いいはずないだろう。じゃぁどうすればいい? 謝ればいい。謝ったら、許してくれるかな?そんなの知らねえ。許されるために謝るんならそれば間違ってる。わかってるよそんなこと。でも、解決策は?カオルと俺たちの仲の解決策は?………解決策は?!なぁ、答えてくれよ!!………なぁ!! 正しい答えなんて、いっこうに見えなかった。そもそも嘘をついた俺が悪いんだから、解決策なんて贅沢な話なんだろ
    兄さん さん作 [380]
 
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