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紀夜 さんの投稿された作品が122件見つかりました。

 
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

     月の下、ウィルとフィオナが気まずくなっているその頃、メレディスは自宅で丁度シャワーを浴び終えたところだった。  ピーンポーンこんな時間にだれだろうか。 「はあい?」ゆっくりとドアを開けると、白衣の男が立っていた。「こんばんは。」「あなたは・・・・!」「ジニー・ホフマンです。」「そう!ドクタージニー!」メレディスは、その医者を中へと招き入れた。「すみません。こんな遅くに・・・」 「いいんですよ。
    紀夜 さん作 [349]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    「記憶喪失とでも?」半分笑いながらウィルは問う。「いや、そんなんじゃないんですけど、それを思い出そうとするとぼんやりしてて、出てこないっていうか・・・」首を傾げながらウィルから目をそらすフィオナ。「なのに、旅を続けるんだ?」 「はい。なんか、しないといけない気がして。使命って感じなんです。この旅は。」「へえ。」ウィルはそっけない返事を返すと一口パンをかじった。「ウィルさんは、いつも、何してるんで
    紀夜 さん作 [322]
  • 今日この頃

    人ってなんだろう。人生ってなんだろう。恋ってなんだろう。16のあたしにはまだそれがなんなのかなんて、さっぱりわからない。まるで哲学者にでもなったかのように、いつも答えを探し続けてはいるけれど。しょせんは私という枠の中でできたものであって、真実なんてわかんない。 人付き合いが苦手だから、人付き合いのうまい親友には逆恨みの感情を抱いてしまう。悪いのは自分と言い聞かせ、なんとか自制心を保つ。 いろんな
    紀夜 さん作 [386]
  • 君のために

     晴れた日の街。久しぶりにやってきた故郷。今までの疲れを癒そう。大きく背伸びをする。 ヒロヤがこの街を出たのは約10年前。都会で働くようになり、多忙な毎日が続いた。頑張って頑張って、頑張り続けたその結果、自分はいったいなにを手に入れたんだ?なんのために働いてるんだ?なんのために生きているんだ? そんなことを思い始めた自分に気付いたヒロヤは、長期の休みをとることにした。 ヒロヤは深呼吸した。  1
    紀夜 さん作 [313]
  • 冬の友達

    寒いのか暑いのかわからない午後に昔を思い出しました昔は冬に白い精霊舞い降りてあそぼ あそぼと呼んでいました僕らにあそぼ あそぼと手招きをしていました最近見なくなった白の冷たい精霊たち触れると痛くてだけど楽しかったね窓を見ると浮かぶあの景色また呼ばれているようなそんな気がしました僕らの冬のお友達はまたやってくると信じています
    紀夜 さん作 [366]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

     ロザントン事件―・・・あの奇怪で残酷な事件を知らないはずがない。ましてやその街の出身者が・・・「あの平和なロザントンで事件があったなんて、聞いたことがありませんよ。」フィオナはその愛らしい表情で、自分は間違っていないと言いたげだった。ウィルはフィオナを見つめた。ロザントン出身なんて嘘をついてんじゃないか?そう思い始めた。本当はなにか人に言えない事情があって、ごまかしにロザントン出身なんて言った
    紀夜 さん作 [409]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    「フィオナさんは、どこから来たの?旅してまわってるったって、ずーっとじゃないでしょ?」ウィルは話を切り替えた。今は、赤の他人のフィオナとまで、あの悲劇を語りたくはない。「あはは。そうですね。放浪を始めたのは、私が10歳の時ですね。その時にロザントンタウンを出て・・・」「ロザントン?!」ウィルは目の色を変えてフィオナを見た。 フィオナの方は、さっきまでうつろだったウィルが突然目線をあわせてきたので
    紀夜 さん作 [359]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    フィオナは申し訳なさそうな表情をして精一杯の償いをするのだった。 傘をかぶった月の下。二人は街灯の下のベンチに座り、パンを食べた。「帰っていいんですよ。パンまで買っていただいて、話し相手までしていただいて・・・なんか申し訳ないです。」フィオナはパンを大きな一口でどんどん食べていく。「別に気にしなくてもいいよ。家に帰っても嫌なことしか思い出さないし。」ウィルは空を見ながら言った。「嫌なこと・・・で
    紀夜 さん作 [383]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    「ほ、ほんとに、今さわったら倒れてしまいます。」「家は?どこ?」ウィルはまた不審者なんだろうかと疑ったが、なんだかだんだんどうでもよくなってきた。「私は、旅の者でして。家はありません。ですから、お金もなく・・・。」ますます怪しいとウィルは思った。 だが目線をフィオナにあわせて話しているうちに、彼女は悪い奴じゃない、となぜか思えてきた。純真な心が自然と伝わってくるのだ。「いつもはいろんな方の家に泊
    紀夜 さん作 [407]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

     夜の街は、静かである。あの火事の事件以来、街の人は怖がって、夜はほとんど人はいない。 街灯や、家々の窓から漏れる明かりがぼんやりと、ウィルの足元を照らす。  ハリソン警部はどうしてるだろう。 メレディスは元気かな。 火事で亡くなった人たちの遺族は当然、警察を、俺たちを、俺を、恨んでいるんだろうか。 俺は、なにやってんだろう。不審者殺して、仕事止められて、画家の長話し聞いて。なにやってんだろうな
    紀夜 さん作 [355]
 
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