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紀夜 さんの投稿された作品が122件見つかりました。

 
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    「ああ・・・ごめん。熱がこもっちゃって。」 ジュードは、またタバコを吸いだした。「消防団やめたのは、絵描きになりたいからか?」ウィルは真っ赤な絵を見つめながら尋ねた。「ああ、そういう事。ウィルを助けたとき、死ぬんじゃないかって何度思ったことか。あんな仕事いくつ命があったってたんないよ。一生やりたくないね。」 ウィルはジュードという人間がだんだんわかってきた。なんだか変わっていて、臆病者。あの火事
    紀夜 さん作 [352]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

     その絵はまだ未完成で、なにを描いているのかはわからなった。ただ赤い絵の具で一杯に染められている、それだけがはっきりとわかった。「おぉ・・・うめえ。」 絵のことにはにぶいウィルは、取りあえず、その言葉を口にした。「やめてくれよ。まだ下描きで、うまく描けるかはこれからだよ。」ジュードは少しすねた顔をした。「ごめん。」「いや、いいんだけど。どうも誉められるのは苦手で。だってさ、うまいなんて思わなかっ
    紀夜 さん作 [331]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

     狭い廊下の奥に、階段があり、そこを上ると、ジュードの部屋があった。「ジュード、客だよ。」女はドアを開けた。「ノックしろっていつも言ってんだろ!」不機嫌にタバコをくわえたジュードが振り向いた。「あの・・・なんかすんません。」予想もしていなかった空気にウィルはたじろぐ。「って、あんた!!たしか俺が火事で救出した警官の・・・!」救出したというよりは、偶然発見したと言うほうが正しいだろう。ジュードは逃
    紀夜 さん作 [338]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    「あの、ウィル・フォードという者ですが・・・。ジュードさんいらっしゃいますか?」おそるおそるドアに話し掛ける。ある意味、本人を前にするより怖いかもしれない。「ジュード?・・・あんなアンポンタンになんのようだい!さては取材だね!?」母親だろうか、随分気分が悪そうだ。「消防団の対応が世間で騒がれて、意地の悪い記者どもの相手を、事件のあとからずーっとしてるんだ!」それに、早口で、聞き取りにくい。「いや
    紀夜 さん作 [337]
  • 悪い夢

    「うおっ、ヒロト〜。まだそんなもん持ってんのかよ!早くしまってきなって。金の山分けすんだから。」  まずは、威嚇射撃パァンッ「っっわ!」 「なにっ?」」みんないっせいにのけぞった。なにが起こったの!?という顔だ。「ふ、ふざてんのかヒロト!人目にはつかない場所とはいえ、発砲はまずいって!」俺は、みんなに言う。「この金は全部、俺がもらう。」銃を天井に向けたまま、俺は宣言した。「な、なに言ってんだよ・
    OHレンジ さん作 [341]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

     フィオナは出ていった。マリアは今までフィオナのおかげで忘れていた両親の死がまた、戻ってきたようで、悲しくて悲しくて、膝をついてその場で泣いた。(また、弟との寂しい生活が戻ってくる。フィオナさんのおかげで久しぶりに楽しいと思えたのに。)  小さくすすり泣く音が聞こえたケヴィンは部屋のドアを少しだけ開けた。 玄関にマリアが倒れて泣いていた。「姉ちゃん・・・・」ケヴィンは部屋を出てマリアのそばに行っ
    紀夜 さん作 [350]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    「ジャズ〜!」「うわっ」突然背後から飛び付いたのは、5、6歳の幼い少女だった。「レイ!来てたんだ!」「ジャズのこうえんかい見たよ!かっこよかった!」」レイという少女は透き通った青い目をしていた。 ジャズは少し照れたあとレイと目線をあわせるためにしゃがんだ。「どこがかっこよかった?」おそるおそる聞いてみた。「“ぶっっ潰す!!”!」レイは愛らしい笑顔でそう答えた。「泊めていただき、ありがとうございま
    紀夜 さん作 [337]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    「ふーっ、緊張したあああ」  青年は演説台から降りるとため息を吐き出した。 周りの男たちはすでにばらばらになり、建物内は、ざわざわとした空気になっていた。 「なかなか立派だったじゃないか、ジャズ。」大柄な男がにやにやしながら青年、ジャズに近づいてくる。すると大きな手のひらで、ジャズの小さな頭をポンポンッと叩いた。「うわっ、潰れるよ!」ジャズは細い腕で男の手をなんとか振り払った。「潰れるほど背が高
    紀夜 さん作 [336]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    男たちは黙って青年の話を聞いている。その人数は果てしなく、今いる廃墟の建物の中がむし暑くなるくらいだ。「僕たちはあの事件で、たくさんの愛する人を失い、たくさんの家族を失った。そしてこの体も・・・!」青年は自分の胸に手を当て服を握り締めた。「警察なんてあてにならない!!被害を簡単に伝染病によるものと決め付け、勝手に“ロザントン伝染病事件”などとほざいてる!挙げ句のはてには、ノイザーの俺たちを危険人
    紀夜 さん作 [409]
  • ノイズ‐NOISE‐第三章?

    あの事件で家族を失った人たちが次々と警察や消防団を訴えた。もちろん警察はウィル、メレディス、ハリソン警部の三人だけではない。小さな街の警察署とは言え何十人もの人間が勤めている。これは全体に関わる問題なのだ。 しかしハリソン警部はその責任を全て自分がとると言い、辞任表明を出した。もちろんそんなことじゃ片付く話でもないが。  ウィルやメレディスも、しばらくの間、働くのを禁
    紀夜 さん作 [369]
 
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