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奈緒子 さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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ただ当たり前の恋〜さん〜
『そういえば、さっき橋詰さんが結婚されたって話で盛り上がってましたよ』直球すぎただろうか?遠回しに聞くというのが難しい。『振られた、婚約破棄されたよ』『えっ、なんでまた?』『さあねぇ〜。「貴方と人生を送る自信が無い」だってさ、俺だって自信なんかないよって言ってやろうかと思ったけどまぁ、ややこしくなるだけだしねやめたよ。男前らしく引いたよ』『確かにややこしいですね。こんな男前を振るなんて余程の美人
奈緒子 さん作 [444] -
当たり前の恋〜に〜
手に持っていた、コップが落ちる。『大丈夫?』『ごめん、大丈夫、ありがとう』中身が零れてしまっていた、コップは居酒屋にありきたりなプラスチック製で助かった。呼吸が止まるとはこういった事なのかと頭では解ったが、体はそうもいかないようだ。期待していた自分がいた、三年たてば人は変わると分かっていたけど、こうもはっきりしてしまうと落ち込むしかない。ああ、好きだったんだ。と思いながら自分のペースで飲み会を過
奈緒子 さん作 [353] -
当たり前の恋〜いち〜
いつもの何ら変わらない毎日だった。別に嫌ではなかったし、それなりに楽しんでいた。そんな毎日の中、それは気が付かないうちに侵食を始めていた。気付いたらもう認めざるを得ないもの。一通のメールが来た。『ヤッホー奈緒子。元気?今度前の会社のメンバーで飲み会やるんだけどこない?』三年前に辞めた会社の同僚からだった。さして仲良くもなく悪くもなくそれなりの相手だった。ただ少し、平気で他人の領域に入ってくる性格
奈緒子 さん作 [348] -
享年六十歳
二年前に父が亡くなりました。寒くなりつつある十一月の終わり頃。癌と闘いながらの一年でした。その年の一月、母と二人で北海道旅行へ、しんどいと言いながらも行きたい場所には行けたようで写真はしっかり撮ってありました。お腹のはりが覆水と気付き、入院したのが七月頃。検索と転院を繰り返す日々が続きながらも、帰宅出来る時には大好きな家に帰って寛いでました。まぁ、手術していつもの生活に戻るだろうと家族全員が思っ
吉田 奈緒子 さん作 [429] -
もどかしい
ああ、顔が見たい。声が聞きたい。そう思える人に出会ったのに言い出せない。こんな思いは何年ぶりだろう。 出会いは冬だった友達の友達の紹介だった、いつも気は進まないのだけどその日は違った。 朝からワクワクしていて落ち着かなかった。待ち合わせの時間、初めて顔を見た途端思った。 タイプだ。ものすごく格好良い。 約束は映画とランチだけだったにも関わらず、ディナーもし、初対面の人と苦手なお酒も飲ん
奈緒子 さん作 [449]
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