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東梅 しあ さんの投稿された作品が22件見つかりました。
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その恋ちょっと、待った!!!・5
それから、まとめていた髪を解いて制服に着替えた。「…どう?実里…。」「ブ…アーハハハハハアヒャー!!!!!!!」「ゆっ、指を指して笑うなっ!!」「いや。いやごめん。だって女子高生にしか見えないんだもん。ハハハッ!!」「でも、なんかこういう制服可愛いかも…あたし地元の制服セーラーだったから。」「へぇ〜。そりゃまたこっちじゃ私立の小学生に間違えられなねないね。」「うるさいなぁ〜!!もう!!あ、もう昼
東梅 しあ さん作 [275] -
その恋ちょっと、待った!!!・4
そのまま無理矢理、実里の部屋に連れ込まれた。「じゃーん!!!こ・れ♪」実里が特大の笑顔でクローゼットから出したのは…。「せ…っ、じょっ!!制服ぃうぅぅ!!」「そっ。アタシの高校時代の。でも今は秋だし、カーディガンでいいっしょ♪リボンも原宿で売ってるのにすりゃ、放課後の女子高生に変身!!」「嫌だ!!ただでさえ、普通に生きてて中高生に見られるのに!!今更制服なんて!てか実里自分で着ればいいじゃん!!
東梅 しあ さん作 [247] -
その恋ちょっと、待った!!!・3
お気に入りの古着屋で買ったアジアン風の赤いワンピースに、茶色のウエスタンブーツ。それなりに『こだわり』のありそうな服装だと、童顔でもぎりぎり18歳と通用するのは自ら立証済み。−ピーンポーン…。「みーのりー。みのりー。来たよー。」実里の家は両親が共働きで、土曜日も働いているらしい。だから親が弟くんの文化祭に行けない分実里が保護者変わりに行くとの事なのだ。「おー。ひよこ。時間通りじゃん!」元気のいい
東梅 しあ さん作 [272] -
その恋ちょっと、待った!!!・2
「しゃあない。ちびひよこだかんな。」そう言って貴則は私の頭を軽く叩いた。「あーもう触らないで!!」「あ!そう言えばひよこ23日空いてる?」「来週の土曜日は…空いてるよ!バイトもないけど。」「うちの弟の文化祭、あるんだけど行かない?」「えぇ…実里んとこの弟のぉ。」「ひよこ、乗る気なさそうだな。」「だって!実里の弟の『陸』(りく)って実里に超似てて、遊びにいくといっつも余計な事すんだもん。」「うちの
東梅 しあ さん作 [307] -
その恋ちょっと、待った!!!・1
小学校時代は幼稚園児に間違えられた。中学時代は小学生。高校時代は中学生。(ときどき小学生)そして今…。「君君、きみ!!身分証明…学生証ある?だめじゃないか!学校サボちゃあ…」「免許証でよければ…。」「へ…免許証!?あぁ!!18歳!?ああ…これは失礼しました。いや〜あんまり可愛いかったから…つい、ね?ごめんね。」「慣れてますので…。」「はは…ではお気をつけて!終電は逃さないように。」今だに18歳の
東梅 しあ さん作 [381] -
私の中の正しい『サヨナラ』
5分は待っただろうか?広場に聞いた事のないちょっと古めなディスコナンバーが流れた。『Aoi〜!!』『Junくんーー!!』『きゃーKai〜!』これぞまさしく『黄色い声援』という女の子たちの絶叫の中、揃いの深緑のカーゴパンツに青いTシャツの3人組が後ろ向きで現れた。曲に合わせて、軽快にステップを踏む男の子たち。『【EVER Blue】…!!!』と声を合わせて前を向く。(やっぱり海斗だ…。なんで海斗
翠 銀 さん作 [258] -
私の中の正しい『サヨナラ』6
広場には女の子を中心にすでに2〜30人くらいは人がいた。私もその輪の中に入り隅にあったカゴからチラシを取る。「TOKYO芸能研究学院・ダンス研修科所属チーム【EVER Blue】」派手なポップの下に3人の男の子の写真。「【Aoi】【kai】【jun】」その写真の【kai】という男の子はどう見ても、昨日久しぶりに夢で逢った男の子に似ていた。髪の色と服装は変わったけど。『…海斗?』と思わずつぶやくと
翠 銀 さん作 [280] -
私の中の正しい『サヨナラ』5
次の日、学校の休みの日曜日。いつもならロングでバイトを入れてるけど今日は休みだった。秋晴れで天気はいい。眠って過ごすには惜しい天気だ。「ショッピングにでも行こうかな…。」ダイエットと散歩も兼ねて1駅歩こう。私の住んでいるアパートから新宿方面に向かって歩くと動物園やボート乗り場もある大きな公園がある。ちょうど昼過ぎの時間で子ども連れの親子やカップルが目立つ。時々、大道芸人や劇団のショーもあったりし
翠 銀 さん作 [235] -
私の中の正しい『サヨナラ』4
『武内 海斗(たけうち かいと)』も、『辻浦 梨乃(つじうら りの)』も私と同じ、東京から随分離れた東北のとある街の同じ高校の同級生。そしてついでに梨乃は…。私『佐々木 夏波(ささき かなみ)』から初めての。特別な恋を。奪った、本人。『大変お待たせ致しました。運行を再開致します…』その声ではっと、目が覚めた。そうだ。私、今日バイトで疲れて思わず空いてる席に座ったんだ。珍しく、いや初めて
翠 銀 さん作 [247] -
私の中の正しい「サヨナラ」
しかし、振り向いた瞬間。私は凍りついた…。大袈裟な表現かもしれないけれど、頭痛の時のようなこめかみを突き刺す感覚が一瞬全身に貫いた。「梨乃…。」誰にも聞き取れない程の呟きを漏らした。という事はもしかして、連れの男性は…。『海斗の住む街まであと15分くらい?だっけか?久しぶりだなぁ〜。』『そうだな3ヶ月ぶり。梨乃よく休暇とれたなぁ。しかも急だからびびったぞ。』「うそ…。海斗…が?」再び囁き程度の独
翠 銀 さん作 [222]