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夢見大 さんの投稿された作品が32件見つかりました。
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河童?
俺達は、チャリで河までの道のりを走っていた。「なぁ武蔵、ホントに行くんか?あんまり行きたくねぇんやけど。河童に捕まったら、殺されちゃうんだべ?武蔵は恐くないんだか?」友達の弱気な声を無視して、俺はぐんぐんスピードを上げていく。やがて、きつい坂道に差し掛かり、俺達はチャリを押すことになった。フーフー言いながら登りきると、下には緩やかに流れる例の河がある。俺は振り返り、悟と猛に言った。「ほれ、着いた
夢見大 さん作 [262] -
神龍湖ぱーと?-?
ボクと春夏ちゃんは、神龍湖のほとりに座って、おしゃべりをした。春夏ちゃんはボクより、一つ上の学年らしい。そうなんだと思って敬語を使うと、笑われた。「別に敬語なんか使わなくていいよ。一つしか違わないんだしさ」うん、とボクは笑って頷いた。前はどこにいたのとか、何でこっちにきたのとか、春夏ちゃんはいろいろ聞いてきた。「お母さんとお父さんがいなくなっちゃって、こっちに来たんだ。二人ともここにいるんじゃな
夢見大 さん作 [289] -
赤雪
寒い風が、大坂の町を駆け抜けた。今年の春は例年より寒かった。夏も殊更に暑くなく、秋は春と同じで、寒かった。そして、今は師走。秋から寒かったがさらに寒さがまし、風邪をひいている町人がわんさかいる。 秋之上重時も町人と一緒に風邪をひいているが、岡っ引きは周りを見て歩く仕事を仰せつかっているから、重時が見廻りで町をぶらぶら歩いていると、蕎麦屋の親父が重時に話し掛けてきた。「おっ、重時はん。暖かい蕎麦い
夢見大 さん作 [618] -
神龍湖ぱーと?-?
ボクは夏休みの間中、バアちゃんの家から神龍湖に通った。ただ遊びに行くのではなく、願ごともしに。最初に、神龍湖の神様に願ごとをしてから、湖で魚を見たり、魚達とたまに一緒に泳いだり、深呼吸したり、していた。そのうちに、心に開いた大きな穴は、最初の頃よりは小さくなったようなきがした。神龍湖は森に囲まれているから、とても気持ちがいい。緑の匂いで胸を膨らまして、悲しみを吐き出す。吐き出された悲しみは、森の
夢見大 さん作 [298] -
河童
「河童っていうのは、河に住む妖怪じゃ。人やら馬やらを引きずりこんじまって、しりこだまを抜き取るんじゃ。しりこだまを抜かれたら、死んじまうんだで。しゃーから、おめぇらも、河に近づくんじゃねーぞ。特に夜にはじゃ。わかったな。ほしたら、じいちゃんはちょっと、畑に行くからの」俺達は、じいちゃんに手を振って別れた。「武蔵、これからどうする?俺達、何もすることねぇべ〜」「そうだよ。何もないよ〜。武蔵、何かお
夢見大 さん作 [316] -
海と風のポエム〜1stビジョン〜
綺麗な海辺で私は立っていた。波が、穏やかに私の足を濡らして、元の場所に還っていく。風は私に囁いた。「おかえり」「寛子、どうしたの?急に、ぼーっとしちゃってさ〜」友達の声で私は我にかえった。「ううん、なんでもない。ありがと」私の名前は、朝香寛子。あることを除けば、普通の大学生。成績は、中の上。スタイルはまあまあ。彼氏はいない。友達にも恵まれている。ここまでは、普通なんだけど、私は、たまにビジョンを
夢見大 さん作 [310] -
神龍湖ぱーと?-?
バアちゃんとボクは、神龍湖に向かった。バアちゃんは、ボクに神龍湖の伝説を話してくれた。「克、神龍湖には夜になると、綺麗な女の人が現れるんだよ。その女の人は、神龍湖に水浴びをしに来てるらしいんだけど、その人を見ることができれば願いが叶うって言う、よくありそうな伝説があるんだよ」ボクは、へぇ、と言った。ボクは、そういった話が好きだ。「そうなんだ。毎晩、その女の人来るの?」「そうだね〜。ほとんど毎日か
夢見大 さん作 [296] -
神龍湖ぱーと?-?
先生が家を出ていったあと、バアちゃんがボクにこんな話をしてくれたことを、覚えている。「克、あの先生のこと、恐いだろ?」どうしてわかったんだろうと思いながら、ボクはうんと答えた。「なんでなんだい?悪い人じゃないよ」「だって、直感的に危ないって思ったんだ。それに、恐い笑い顔でボクと握手をしたんだ。バアちゃんからは、見えてなかったと思うけど。先生は、なんか隠してる気がする」ふーん、とバアちゃんはちょっ
夢見大 さん作 [328] -
星?〜ご飯〜
テイルは、アイスの上で跳ねている。かわいい、クリッとした目がアイスを見ている。アイスもその謎の生き物を見ている。お互いに、気の済むままに見つめあったあと、アイスが微笑んだ。それを見てテイルも笑った。アイスは、この生き物の名前を初めから知っていた気がして、こう話し掛けた。「あんたの名前はテイル?」「きゃい」とテイルは頷いた。アイスは驚き半分嬉しさ半分で、笑った。テイルは、「んっ?」という顔でアイス
夢見大 さん作 [275] -
星?〜出会い〜
アイスは、夜空を見ていた。今夜は、曇り空で星が見えにくい。それでも、アイスは夜空を見ていた。泣きながら。なぜ泣いているのか自分でも分かっていない。夜空は、そんなアイスの涙を隠すためなのか、雨を流した。アイスは、その夜空の涙を頭から、シャワーのように浴びた。雨と共にアイスは涙を、地上に落とした。地上に落とした涙は、誰にもしられない。ぽろぽろと、落としているのに、気付いてくれるものはいない。しかし、
夢見大 さん作 [379]