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やいち さんの投稿された作品が89件見つかりました。

 
  • ワンダーパート 6

    ワンダの一階にはエントランスがある。ソファーにテーブル、自販機も完備されている。アパートには普通ないものなんだけど、ここのアパートは少し変だ。「おっ、春。おはよう。早いなずいぶん。」「ノックさん。おはようございます。」エントランスのソファーでノックさんに会った。「飲むか?」「いえ、俺まだ高一なんで。」朝イチから酒。まだ6時にもなっていないのに、この人は。ノックさんはあの話を聞いても何も話し方は変
    やいち さん作 [578]
  • ワンダーパート 5

    「父さん。僕たちの名前ってどう考えてつけたの?」僕は父さんに唐突に投げ掛けた。「名前?あぁ、春って名前にした理由か?」「うん。兄妹のどっちも季節が入ってるのって、どう考えてつけたのかなあって。」「わたしも知りたい。」「そうだな。春は穏やかな季節だろう?だからな、穏やかに育ってほしいから春だ。」「へぇー。そうだったんだ。」「んじゃあさ。わたしは?なんで夏来(なつき)なの?」たしかに、穏やかな季節っ
    やいち さん作 [626]
  • ワンダーパート 4

    家に着いた。少し辺りが薄暗くなってきていた。薄暗さと雨で、家はいっそう暗く見える。「ここか?」「はい。」扉を開け、中に入って行く。「お邪魔しま〜す。って、なんだこりゃ!?」家の中は散らかって、いや、明らかに荒らされていた。写真立てやら花瓶が割れている。「とりあえず、警察に連絡」「無駄です。」「はぁ?無駄って。んなことないだろ。」「もう一週間も前に来てもらいましたから。」「なんで、片付けないんだ?
    やいち さん作 [618]
  • ワンダーパート 3

    ノックさんが伊島さんのところに言って話し出す。「あの、いくらなんでも一般人はまずいんじゃないですか?」普通に聞こえているんだけどな。「春くんも君たちとそう変わらないよ。彼も歯車がずれてしまっているんだ。」「俺は構いませんけど、他のやつらがどう思うかは知りませんよ。」「大丈夫さ。それに、今は何もできないだけかもしれないからね。」「それって…」「まぁいいだろう?そのことは。それじゃ春くん、少しずつ運
    やいち さん作 [641]
  • ワンダーパート 2

    「名前を教えていなかったね。私は伊島尚道(いしまなおみち)だ。君は?」「坂野春(さかのはる)です。」伊島さんの問いに静かに答えた。「一応荷物とかは少しずつ運んでくればいいから。ただ、家の方は大丈夫なのかい?」「今は、あの家に戻る気はありません。あの家で生活するのは、まだ…」今、あの家で生活はできない。もしそうすれば、僕は生きることをやめてしまう気がするからだ。「そうだね。」伊島さんはただ、一言だ
    やいち さん作 [574]
  • ワンダーパート 1

    人生には様々な分岐があるらしい。ただ、たいていは分岐で大きく人生の変わる人はいない。そんなのはタレントとか、社長みたいに、その道において有名な人くらいだ。平凡な人生にはそんなに大きな刺激はない。僕もまた、そんな平凡な人生を歩んでいくはずだった。ザァーッ。無機質な雨音が鳴り響くそんな中で、僕はただただ雨に打たれる。無表情にただ前を見つめて座っている。この時、僕は初めて刺激なんかいらないと思った。平
    やいち さん作 [676]
  • スラム part83 最終話

    「個人戦。残念やったね。」「仕方ないよ。敗けは敗けだし。」2日目の個人戦、俺は準決勝で市瀬に敗れた。有効1-2の有効1つ差だった。「それに、まだまだ高校の大会は残ってるしね。」「うん、次は優勝してる姿見せてね。」「次は絶対個人も団体も勝つよ。」「でもその前にベスト4のお祝いせなな。なんか欲しいものある?」「そうだな…」修二は悩んだあと決心して言った。「今度、ふたりでどっかに遊びに行こうよ?それが
    やいち さん作 [653]
  • スラム part83

    駅のホームに着いて、電車が来るのを待っていた。「あっ!今日ミィと一緒に約束してんだった。」悠が思い出したような顔をして言った。「行ってこいよ。ミィなら待ってるだろうし。ホームのどっかにいるだろ。」修二が悠に言った。「そうする。悪いけど先行っといて。あっ、そこから乗ると電車がすいてるから、そこから乗れよ。」悠はそう言い残し走っていった。悠の言うことだ。あてにはしてなかったが、修二はそこで電車を待っ
    やいち さん作 [499]
  • スラム part81

    階段をかけあがり、いつものように修二を起こしに悠は修二の部屋にやってきた。「修二〜起きろ〜。遅刻す…」ガチャッ。「わかってるよ。」悠は驚きながら言う。「修二が起こす前から起きてるなんて。」「まるでいつも起きてないかのような言い方だな。」「起きてないじゃん。」「うるせぇ。」修二はそういいながら洗面所に向かった。洗面所には父さんがいた。「おはよう。」「おぅ。」会話はそれだけ。あとは黙々と歯を磨いたり
    やいち さん作 [494]
  • スラム part80

    「一本!!それまで」審判の声が鳴り響く。と同時に会場中に歓声がとんだ。定位置に戻り、礼をすませる。両校整列し、審判の手が本山高校に上がる。ポイント2-2。うち、本山一本勝ち2、翔星1による優勢勝ち。礼と同時に会場中に拍手が鳴り響いた。まだベスト4を決める試合だったにも関わらず、その拍手の大きさは決勝戦を思わせるほどだ。そんなことを考えていたときに不意に頭を叩かれた。「コノヤロー。やりやがったよ!
    やいち さん作 [484]
 
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