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やいち さんの投稿された作品が89件見つかりました。

 
  • スラム part9

    バァーン!畳から音が響いた。副審の賢之助の手が上がっている。「一本!!それまで!」後ろから悠の声。勝った。互いに定位置に戻り、礼。「やっぱり嘉谷さん、強いですね。先輩の言ってたことはホントでした。」「そんなことないよ。ちょっといいタイミングで一本背負いが入っただけだ。先に投げられたのは俺だしな。」「俺、嘉谷さんの実力疑ってたんですよ。そんな強い選手が進学校なんかに行くわけないって。そんなことあり
    やいち さん作 [634]
  • スラム part8

    再び組手争いになる。新藤が左手で袖を取りに来る。払いにいった。途端に新藤が左手を止め、右手で襟を取りに来た。『フェイントか!』瞬時に距離を置いた。が、間に合わない。襟を取られた。袖取られたら背負い投げが来る。俺は袖を取られないように、相手の腕を払いやすい体勢をとった。そのとき、新藤がまだ袖をつかんでいないのに、さっきの右の背負い投げと逆方向に体を回転させた。『左変型の一本背負いか!』(相手の袖だ
    やいち さん作 [674]
  • スラム part7

    開始からいきなり激しい組手争い(優位に相手と組むために相手の手を払い、襟や袖を取り合うこと)になった。新藤の襟を掴みに、右手を出した。きれいに弾かれた。組手争いうまいな。そう思った瞬間不意に右手で襟を取られた。『まずい!』その瞬間、新藤の背負い投げにきれいにかかっていた。…『あの時と、あの時と同じ技で投げられてたまるか!』俺はあの中学最後の大会を思い出した。体が宙に浮いた。背中で落ちないように全
    やいち さん作 [641]
  • スラム part6

    ストレッチも打ち込みもした。そろそれ始めるか。「それじゃ始めようか。悠、審判やってくれよ。」「えぇ〜、俺だって試合してぇよ。」悠が言った。「仕方ないだろ。ご指名なんだ。賢之助、副審してくれ。」「おう。」悠と賢之助が位置についた。「嘉谷さん、手抜かないでくださいよ。」「期待してた実力じゃなくても文句は言うなよ。」実際、俺はそんなには強くない。俺が漫画の主人公とかなら、あの負けた日から死に物狂いでト
    やいち さん作 [615]
  • スラム part5

    「新藤壮真(しんどうそうま)です。嘉谷さんと試合がしたくて、この学校に来ました。」突然のことで、驚いた。俺は新藤のことは知らない。けど、こいつは俺の名前を知ってる。何でだ?「どうして俺の名前…」「聞いたんです。俺の先輩に。推薦で高校に行かなかったが、強いやつがいるって。高校になってからは一度も大会で見かけなかったけど、今も本山高校で柔道続けてるはずだって。」「誰だよ?お前の先輩って。」俺の知り合
    やいち さん作 [629]
  • スラム part4

    俺たちには、いっこ上の先輩がいなかった。にこ上の先輩が引退してもまだ十人(すでに三人やめた)はいたため、廃部にはならなかった。でも、今現在、部員は四人だけ。だから今年は新入部員が最低でも三人は欲しい。「ほら、さっさと着替えて来いよ。」賢之助が言った。「わかった。見学だけなのか?」「いや、道着持ってきてるから練習に参加したいって。」「んじゃ先にストレッチとか済ましといてくれ。」「おう。」俺と悠はす
    やいち さん作 [695]
  • スラム part3

    「いつも通りの時間だろ?」俺は言った。授業のあと、いつも通りに来たつもりだったから、遅れているわけがなかったからだ。「今日から一年が見学に来るんだよ。もぉ二人来てるぜ。」賢之助は道着に着替えていた。張り切ってるな。俺はふとそぉ思った。こいつは岡之原賢之助(おかのはらけんのすけ)。去年俺や悠と同じように入ってきた柔道部員だ。俺や悠と違って高校から柔道を始めたが、運動神経バツグン、特に格闘技に関して
    やいち さん作 [687]
  • スラム part2

    悠は中学からの…、いや、俺が柔道をやり始める前だから小学校からの付き合いだ。さっきの言葉通りこいつも柔道部だ。小柄だが、スピードもセンスもあって中学時代は県でもトップクラスだった。だからもちろんのこと、推薦をいくつももらってた。そいつがなんで俺と同じ学校にいるのか。それは『修二だけ一人進学校じゃ寂しいだろ?』だった。余計なお世話だ。「そぉいえばさ」悠が唐突に言った。「今年は一年どんだけ入るだろ?
    やいち さん作 [726]
  • スラム

    中学の最後の大会。俺の二つしかない得意技の一つをくらって負けた。地元じゃ有名で、この大会で全国にいけば推薦もくるはずだった…。準決勝だった。結局、その時の相手は優勝して、全国ベスト4にまでなった。推薦もこなくて勉強で高校にいった。幸い、頭は人並みよりはよかったから、地元じゃそこそこ有名な私学高校である本山高校に進学。現在、高校二年の学生だ。高校になっても柔道は続けることにしたから、今もやってる。
    やいち さん作 [980]
 
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