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真さんの投稿された作品が68件見つかりました。
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天使が微笑んでくれるなら
【落ちた光】止まったままの振り子時計水面に映る満ちることをやめた三日月再び大地を照らすことのない沈んだままの太陽永遠の闇に包まれ、枯れ果てた草原私の胸の奥にしまっていた小さな日記帳あの日のページから開かれることはなくなった貴方と過ごした時間私の体から消えていく貴方の温もりけしてやむことのない冷たい雨が今にも崩れ落ちそうな硝子の器をいつまでも濡らし続けるもう一度貴方の声が聞きたい夏の向日葵のように無
真さん作 [837] -
夜明け前
夜が明ける誰も望んでいない光の世界輝く翼に光の鎧を身に纏い、その怪物は現われる傷つく事を恐れ、前に進むことを諦めていた誰も信じようとしない歪んだ心輝く巨大な怪物は、その荒んだ心に狙いを定めると容赦無く『絶望』の矢を放つ漆黒の闇希望を求めて夜明けを信じる光の世界から与えられた『希望』と言う名の矢永い闇に差し込んだ一筋の光その柔らかな光に手を伸ばす触れた暖かさに心が踊る夜明けは近い
真さん作 [935] -
無題
夜の道路工事交通整備の誘導員振ってる赤いやつが《ライトセイバ―》振る度に《ウォ―ンウォーンウォーン》てなるしかも長いからたまに対向車を切り飛ばすそしてメットもあの黒いやつだから、かぶると《ス――コォ――ッ、スー―コォ――ッ》てなるしかも黒くて目立たないから、たまにあのでっかいショベルの先っちょが当たって吹き飛ばされるとても大変な仕事である
真さん作 [1,244] -
タイムマシーンがあったなら?
タイムマシーンがあったならまだ小さい君にお前は字が下手だから習字を習っとけというだろうタイムマシーンがあったなら丸刈りの君に野球は向かないから美術をやれというだろうタイムマシーンがあったならゲームばかりしている君にもっと勉強しろ理系に進めというだろう髪の長い娘にさっさと告白しろというだろうタイムマシーンがあったならリクルートスーツ姿の君を探して、その会社はやめておけというだろう・・・閑静な高級住宅
真さん作 [895] -
タイムマシーンがあったなら?
高層マンションがたち並ぶ住宅街公園のベンチに座っている中年の男遠くの砂場で遊んでいる子供達時々笑い声が聞こえてくる自分が笑われているのかと思い周りを見渡す幹線道路を激しく行き交う車それとは裏腹に時折聞こえてくる鳥のさえずり街の雑音が入り交じる公園営業成績はいつもトップクラスだったライバルなんかいないと思っていた気に入らない上司にはたて突いた先輩社員の話しなど聞く耳など持っていなかった成績が良かった
真さん作 [1,073] -
嗚呼!のど自慢
七三頭に蝶ネクタイうさん臭い司会者「さぁっ!、歌いきったら百万円!次の挑戦者は――っ!」「山形県米沢市からお越しの山田健造さんです!」みごとにハゲあがった頭にねじりハチマキはっぴを着て登場する山田健造52歳司会者「それでは山田さん、歌っていただける曲はなんでしょうか?」健造「……」うつむいたまま黙り込む健造何も語らない山田健造に困惑している司会者重い口を開く健造「ひっ..光KENJIの...光kE
真さん作 [1,229] -
ありえね〜?
戻ってきた店主「すみませんねぇ〜旦那!もう少し待っててください!」店主「それまでこのかっぱ巻きサービスっ!この持ってけドロボ―!」男「はあ?」男「じゃマグロある?..中トロ!」店主「まっ?!.マ.マ..グロ..」店主の顔から血の気が引いている店主はどこかへ電話を掛けるプルル―!プルル―!インド洋沖合5000m【新鮮第一丸】船員「はいっ!」店主「マグロどしたマグロは!..いますぐもってこいっ!
真 さん作 [1,237] -
ありえね〜?
しばらくして店の裏側から声が聞こえてきた《ヤス〜ッ!..餌変えろ!餌を!..》男「えさ?」しばらくして戻ってきた店主「いやぁ〜お待たせしやした!ヒラメ、いいのがあがってますぜ〜旦那!」目の前でヒラメをさばく店主「へいっおまち!」男「これも旨い!..次はアジ!」店主「アジ?」また裏にいってしまった店主《店の裏の岸壁》少し離れたところで、海に向かって釣糸をたらす男その男に向かって叫ぶ店主「おぉ〜い
真 さん作 [842] -
ありえね〜?
寿司屋編【寿司屋 新鮮第一】男「あっ!ここが活きのいいネタを出すので有名な寿司屋かぁ..」ガラッ!店主「へいッ!らっせ――ぃっ!」男はカウンターに座ったハゲ頭の店主はアガリをカウンターに置くと、「旦那!まずなに握りやしょうかぁ!」男は少し考えて、「じゃ鯛を」店主「おっ!いいのがあがってますぜ....へいっ!お待ち!」男は鯛をたべる「旨い!さすがに活きがいい!」男「つぎ..ヒラメある?」店主「ひっ
真 さん作 [858] -
マスカット?
翔子の部屋机の引き出しから折りたたまれた小さな手紙を取り出す。《たっちゃん全然変わって無いんだから》翔子6才引越しの当日トラックに最後の荷物を積み終えると翔子の母「翔子そろそろいきますよ!」翔子は二階の部屋から外を眺めている《たっちゃん》 翔子が外に出ると母親が誰かと立ち話をしている竜也の父親「翔子ちゃん元気でな.あっこれ竜也からの預かりもの」折りたたまれた小さな紙そのまま見ずにスカートのポケ
真 さん作 [645]