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真さんの投稿された作品が68件見つかりました。
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続 いい加減にしてくれ!?
誠一は、ベッドの脇に置いてある黒いレザー調のソファーにドカッと腰掛けた。「コーヒーないの?..やっぱ眠いわぁ!」そして煙草に火を付けると長い脚を組んだ。片平「ここは禁煙じゃぞ!」「ところでオッさん..わるいんだがこのお嬢さんと二人っきりで話がしたいんだ..ちょっと外してもらえないか..とコーヒーはあとでいいや」片平 「うむ...なら済んだら呼んでくれ」片平は病室から出ていった。誠一はソファー
真 さん作 [565] -
ライムライズ?
「羽鳥警察署の加藤と申しますが..」加藤と名乗る男は背広の内ポケットから警察手帳を見せた。有紀はその背広姿の男をみて思った。《なんて警察らしくない人..》それもそのはず、どう見てもそこいら辺の大学生の兄ちゃんが背広を着ている感じである。「この度はご愁傷さまさまでございます。この場で申し上げるのは大変失礼なことだとは、充分承知しておりますが..峰崎さんの自殺に関しての...」話を遮るように有紀が
真 さん作 [533] -
続 いい加減にしてくれ!?
片平「で..お嬢さん..」片平は朝食用の重湯と番茶が入った急須、湯飲をテーブルに並べながら話し始めた。「ところでなにがあったんじゃ....まあ話したくなければ別にいいんじゃが..」結花「....」片平に背を向けたままうつむく結花片平「...まぁええわい...しかし元気なって良かった、一時はどうなるかと心配じゃったが、誠一がキチッと助手を勤めて..自分の血ぃ使って輸血までやりおったんじゃ..大
真 さん作 [541] -
続 いい加減にしてくれ!?
誠一「ほんっとぉ―に!...重ぇんだよ!..お・姫・サ・マ!」診療所の奥から片平が出てきた。花柄のパジャマにスリッパ姿で。誠一 「オッさん悪ぃ―がまたお願いするわぁ!..そんでもってとにかく急いでくれ!」片平は誠一に抱きかかえられている赤木結花を見た。そして、ただならぬ状態だとすぐに察することができた。腹からは大量の出血、顔色はまるで死人のようである。片平「お前まさか..なにがあった!死んでん
真 さん作 [543] -
続 いい加減にしてくれ!?
結花「あの男の人..借金..とか言ってた...」コンコン..「入りますぞぉ―」片平が病室に入ってきた結花はまだ外の景色をながめていた。「おぉ―!なんと気がついとったかね...奇跡じゃ!...じゃがしかしムリはできんぞ、ムリはぁ!」結花が診療所に運ばれた時の状態からは想像がつかない程の回復力である。片平「アイツの..血ぃ―じゃろか....」結花「...ち?」【昨夜 診療所前の砂利敷きの駐車場】ト
真 さん作 [553] -
ライムライズ?
有紀は静かに霊安室の扉を開けた。カッ..チャ中は無機質で一面灰色の空間が目の前に広がった隅に置かれているベッドの白だけが一際目立つ。そのベッドにゆっくりと近付いていく有紀。顔には布が掛けられている。布に手を掛ける。《和彦さん...》有紀はソッと布をめくった。「あぁうそ....どうして..どうしてなのカズヒコさん...わぁぁ―――!」 有紀は床に崩れ落ちるひとしきり泣いた。 どれ位か、しばらくし
真 さん作 [521] -
ありえね〜
【変わり種な・ラ―メン屋編】ラーメン屋に入る男「へいらっしゃ―い!」男「あ?」店には入るといきなり厨房慌てて外に出ようとする男になぜか客席に座っている店の店主が言った店主「なんにしやすか〜」男 「え!あっ?じゃ―醤油ラーメンを..ひとつ..ください」店主 「へいっ!かしこまりました〜!」と、言ったっきり全く動きが無い店主。そして物言いたげな視線を男に送り続ける。しばらく沈黙し見つめ合う二人何がな
真 さん作 [1,342] -
続 いい加減にしてくれ!
【片平診療所】片平信一「なあ、誠一お前..足洗え」誠一 「ふっ..またそれですか...」誠一は煙草を灰皿に捨てるとゆっくりと立ち上がった。「また..明日きますわ...女を頼んます」そう言うと、ヘルメットを抱えて診療所を出て行った。 【翌日早朝】ベッドに座り、すっかり紅葉している銀杏並木をぼんやりと眺めている赤木結花《.綺麗..ここは?.わたし..生きてる..》《あっ、そういえばあの人..誰だっ
たかし さん作 [540] -
ライムライズ?
有紀は目を覚ました。どれくらい意識を失っていたのかは分からない。《もしかして夢だったの?》携帯を見ると5、6件の着信があった。有紀は留守電を再生した《……警察署の加藤ですが……大丈夫ですか?..峰崎和彦さんの件で報告がありますので署までご足労願いませんでしょうか……》《………勿論、峰崎さんの、え〜.いっ.い.ご..ご遺体をご確認されてからで結構ですので………》他のメッセージも同じような内容であ
真 さん作 [554] -
ライムライズ?
和彦の社長就任から半年後【有紀と和彦の結婚式前夜】有紀の携帯が鳴る。電話の主は警察署からである。《わたくしは……警察署の加藤と申しますが和彦さんのご婚約者の宮沢有紀さんでいらしゃいますか?》「そうですがなにか?」《..実は峰崎和彦さんのことなのですが今日の昼頃にご自宅のマンションから落下されるという事故がありまして....》「ぇ?!...」《病院に運ばれましたがほとんど即死の状態で………自殺の
真 さん作 [521]