トップページ >> あや さんの一覧
あや さんの投稿された作品が82件見つかりました。
-
魂の襷を託された者達へ
一つの悲しい時代が終わった 血で血を洗った殺戮の時代を私たちは知らない教科書に書いてあった戦争 モノクロ写真で見たゼロ戦 平和資料館にある赤紙…私たちには遠い国のお伽話のように聞こえる だって体験したことが無いのですから だって実際にみたことがないのですから私たちは皆犠牲の上に生きている 戦争という大量殺人の中でお国のためと散った私たちの祖先の名は今となっては分からない 愛する人の屍が眠る場所は
あや さん作 [229] -
secret agents ?
コホンと五十嵐所長が一つ咳をした。「僕はつい最近完成させた、動物と人が会話出来る[音声相互変換装置]を試すために、一昨日水族館に行ったんだ。そこで、僕は白イルカのミュウに出逢った。彼女は、どうしても叶わぬ願いがあると泣いていたんだ。」晃太は、大きく目を見開いた。「まさか所長…そのイルカが今回のクライアントじゃないでしょうね?」その瞬間五十嵐所長の眼鏡が光る。「キミは鋭いね!さすがだよ。そう、今回
あや さん作 [237] -
secret agents ?
まぁ他にも発明品は沢山あるんだけど、それはまた追々説明するとしますね。「あぁ眠たい…」私は大あくびがでた。(最近テストで寝てなくて。)「祥子、眠気覚ましにいいガムがあるんだ。つい最近やっと試作品ができたんだけど、試してみるかい?」五十嵐所長が、ニヤリと笑う。(怖い…この間試作品食べた野村さんが1ヶ月下痢してたの知ってるし)「いえ…結構です」私は真顔で丁重にお断りして、残念そうな所長の横をスルリと
あや さん作 [239] -
銀河の旅
今君は白鳥座のあたりで天の川の流るる水を眺めているころかなぁかつて昔の文学者が、銀河に鉄道があると説いた僕は星空を眺めてため息をつく 僕にも切符があったなら 君についていくのにな微かに響く遠花火 どこかで何かのお祭りか 君が旅立ったっていうのに 笑顔の花が夜空に咲いて 幸せそうな笑い声が響く鉄道は走る 君が夜風に吹かれながら ふと窓の外眺めたら あの花火は見えるのかな今どこの星座を旅してる もし
あや さん作 [231] -
信じない
ねぇ もう一度僕に微笑みかけてよ嫌だよ サヨナラなんて悪い冗談 みんなで僕を騙してるんでしょ 驚かそうと謀ってるんでしょ君は昨日も笑いかけてくれたじゃない 僕を抱き締めてくれたじゃないどうしてこんなに冷たいの どうして目を開けないの どうして起きてくれないのみんなのすすり泣く声が病室に響く 僕が呼んだら起きてくれる気がして必死に君を揺らす 叫ぶでも君は何にも反応してくれなかった ただ青白い肌で横
あや さん作 [264] -
人魚姫
微かに薫るでいごの花 麗し君を隠す月 恨めど逝く季節に 僕はただ海を眺めていた泡に消える君は 尾鰭を隠し 優しい微笑みで僕を見つめる 風に託した僕の思いはすぐに消えて 青い月のみ白く光った微かに薫るでいごの花 震える指から伝わる証をそっと海に還して 僕はいつしか風になった
あや さん作 [232] -
嘘
真実を嘘で黒く塗りつぶす 簡単さ 隠せばいいだけさ 他人にはわかんないよ バレなけりゃ大丈夫悪魔が甘い声で囁く 優しい笑顔の裏に潜む黒い部分は モザイク加工で 気がつかない駄目だって 正義の心が制止しようとすると すっと幸せな偽物天国をみせつける一つの嘘が一人の人間を食いつぶす 嘘を嘘で固めて 段々追い詰められる 悪魔はそれをみて一人ほくそ笑む堕ちていくみるみるうちに堕ちていく地獄の世界へ気がつ
あや さん作 [248] -
逢いたい
今朝起きたら アナタは居なかった 隣にいるはずなのに コーヒーの渦にミルクが絵を描くのを僕は独りで眺めてた昼間会社でアナタを思い出した 思い出せない ずっと隣にいたはずなのに パソコンでいつの間にかアナタの名前を連打していた夜帰ったら アナタは帰ってなかった 灯りの消えた暗い部屋に 月明かりだけが眩しかった帰ってきてよ…ねえ、淋しいよ…逢いたいよ…いくら呼んでもアナタは戻らない遠い星なったから
あや さん作 [255] -
揚羽蝶
いつも君を見ていた 気がつけばその甘い唇の虜になっていた君が話す言葉はいつか聞いたメロディー 君の濡れた唇は朝露が輝く薔薇のごとく美しい僕を呼ぶ君の声は 世界中の誰より凛として クレオパトラも悔しがるほどに 色があるいつも君を見ていた 気がつけばその甘い唇の虜になっていた
あや さん作 [309] -
洗濯機の大海
涙の訳をきかせてよ 洗濯機の音に消されてしまう前に ぐるぐると小さな海の中に 作られた泡が渦巻くキミの心の悲しみも 渦の中でかき混ぜられて いつしか泡になって消えるだろう ガタンゴトと音を立てて揺れる微かな振動はいつしか心を落ち着かせる 何度も濯がれて ポタリ滴になった悲しみは 五月晴れの空にひらひら靡いて消えるだろう
あや さん作 [225]