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あや さんの投稿された作品が82件見つかりました。
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南風
巡る季節に肩を押されて 独りで訪れたこの岬で あなたが私に笑いかけた愛してる 耳を塞ぎたくなる衝動 波のまにまに浮かんでは消える あの時爪をたてたのは 永遠を望んだから ほら 風に放て 今 此処で突然のスコールに濡れた肌で 風を感じる 青い空を睨みつけて 地面を踏みしめたあなたの優しさ 壊したくなる軌跡 唸る風に波は踊る あの時翼を折ったのは 荊の鳥かごに閉じ込めたかったから ほら 風に放て 今
あや さん作 [232] -
メロディー
遠い空の下 歌うメロディー いつかのふたり 時を越えてあなたがこの町を出てもう一年 毎日かかる君のコールを 毎日待ちわびてる私 今も変わらず愛してるよ遠い空の下 口ずさむメロディー あなたを想い 私が届くように離れても心は一つだから 心配しないで 今もあの頃のように気持ちはあなたのことばかり遠い空の下 語りかけるメロディー 大好きなあなたが私を見失わないように迎えにきたよってあなたは私を抱きしめ
あや さん作 [240] -
桜
桜舞い散る空に 君は今何を思うの 僕はふと不安になる 消えてしまいそうな笑顔 僕は君のためになにができるのだろう君と出逢って何度目の春だろう 涙の数だけ二人は強くなれた 僕は決めてたんだよ 君を守っていくって 信じてたんだ 君との未来を桜舞い散る空に 君は今 何を観てるの 君は少し俯いて 僕にそっと呟いたねさようなら泣かないように 俯く君に僕ができること 静かに散りゆく桜 僕の心に降り積もる桜舞
あや さん作 [251] -
花火
いつかまたあなたに巡り会いたい。涙で滲んだ夜空の花火は、今も虚しく胸に響いている。はぐれるなよって言ったあなたの浴衣の裾をギュッと握って早足で歩いた。ふと、花火を見上げてたらあなたは人混みの中に消えていた。どうして手を離したんだろう。知らない人の中必死にあなたを捜すけど、あなたに辿り着けなかった。いつかまたあなたに巡り会いたい。涙で滲んだ夜空の花火は、今も虚しく夜空に響く。
あや さん作 [306] -
友達
僕は普通でないのでせうか?暗い目をして少年が言った。異性を好きになれません。そう言った彼を友達は冷たい目で見つめ、後ずさりした。少年は悩んだ。自分は普通ではないのかと悩んだ。そんな彼の元から、かつての友達は離れて行った。気持ち悪い、近付くなと心無い罵声を浴びせられるうちに、少年は自分が嫌いになった。僕は…彼は性同一性障害。人はどうして自分と違う人を否定するのだろう。認めてあげられないのだろうか。
あや さん作 [313] -
人魚姫
ねぇ 聴こえる?願いを歌に 手を伸ばす 届くはずないって囁きは 波のまにまに微かに光る月明かり独りで歌う子守歌は 遠く離れたイルカの為に流れる涙は 真珠となって あなたの元に届けと祈るあの時 どうしてあなたの手を離したのだろうもし時が戻るなら 泡になって消えても構わない何千年も 月明かりの下であなたを思い 歌を紡ぐもし許されるならもう一度時を戻し、あなたを助けはしないのにねぇ 聴こえる?願いを歌
あや さん作 [379] -
整形美人
さぁ ご覧なさい 此処はあなたのふるさとですほら…何人もの[あなた]が生まれています目を二重に 胸を大きく 脂肪を吸って「こんな姿にして下さい」出来上がった完成品はどこかで見たことのある疑似品工場の大量生産品みたいに ほら 道を歩くと 同じ[あなた]とすれ違うあなたはだぁれ?
あや さん作 [247] -
深海魚
あなたがいつか私に話してくれた 約束 覚えてるかなぁ時が止まればいいなってはにかみながら優しいキスをくれたね風が吹くこの丘で ほら呼んでいる 聴こえるのかなぁ 海の底まで泣いてなんかいない ただ心の海底まで届かないだけずっと同じメロディーを奏でられたら幸せが見えるよと笑ったね風が吹くこの丘で ほら 鳴いている 静寂のなか 何を想うの鐘が始まりを終わりを告げる いつか隣で笑う私が色褪せていく風が吹
あや さん作 [235] -
手をつなごう
手をつなごうあなたと私 キミとあの子 有名な画家も大統領だってみんなおんなじ人間だ手をつなごう肌の色なんて関係ない白人種だって黒人種だって黄色人種だってみんなおんなじ人間だ手をつなごう貧富の差も関係ない貧しい人だって裕福な人だってみんなおんなじ人間だ手をつなごう宗教なんて関係ないキリスト教もヒンドゥー教も仏教だってみんなおんなじ人間だほら、あなたと私、あの子とキミ…
あや さん作 [247] -
思いを馳せる
命の森を奪われたオラウータンは、木の上で遠い緑の過去を懐かしんでいる。ショーで芸をしているイルカは、泳ぎながら自らが生まれた海を思い出している。サファリパークのライオンは、サバンナにいる仲間に向けて必死に吠えている。水槽にいる魚は、いつか育った海に帰れると信じて必死に泳いでいる。別に死を恐れているわけではない。別に生を喜んでいるわけではない。ただ、家族や仲間と引き裂かれたことを嘆き悲しんでいるの
あや さん作 [240]