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毒苺 さんの投稿された作品が45件見つかりました。
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黒い日記帳
何枚も何枚も想いを綴ってきたけれど そんなこと 何の意味があるのかな? 黒い日記帳には歪んだ文字や 悲しみを奏でる言葉が溢れてる いつか変われる いつか変われるかな そんな希望を込めて もうセピア色に染まった「痛み」 今更、何を思うと言うの? 耐えられない それはきっと自分が弱いから 目差した場所はいつしか遠くなり 君の隣 もう何も見えない 望まない 何も 今だけで十分だから 真っ黒な日記
毒苺 さん作 [245] -
夜伽話
辛いよ 苦しいよあなた……もっと撫でて 私のことをもう一人にしないで小指を曲げて ゆびきりげんまんずっと一緒に 約束しようね身分違いなんてこの平成の世に何を言うの あなたは兵士、私は姫けれど恋愛は互いの気持ち次第でしょうなのに…私は一人ぼっち薄暗い部屋の隅で怯え泣いているよ絵本で見た救世主などいない今夜も肉親の膝の上で紡ぐ夜伽もっと撫でて 私のことをその指、その口で生きていていいんだよってあなた
毒苺 さん作 [238] -
亡者のLoveSong
死にたい 死にたい 死にたい訳も理由も特にないけれど心が痛い 呼吸困難 息苦しくて醜い醜い 醜態を晒して路上で息絶えよう誰も悲しみはしないしつまらない 今から白い横断歩道を真っ赤に染めて愛を知りたかった せめて死ぬまえに愛に抱かれたかった 皆な話すような恋愛話 溺愛 する ような …薬は苦い 薬は苦い でもその苦さもそのうち癖になるでしょう暴走する 理性の欠けた今だから綴る舌足らずなこの詩誰にも
毒苺 さん作 [276] -
朱い糸‐アカイイト‐
二人の思い出はとてもキレイなマーブル模様で 壊すには惜しいけれど いつまでも此処にはいられないと 現実が耳もとで囁くから 最愛だった思い出とお別れしました 苦しくて涙した 嬉しくて笑った 互いにいがみ合い 互いに愛し合い 不釣り合いだったかな 互いに無理をしていた? 答えは今更わからないけど そうじゃない筈だと思っていたい 懐かしいあの頃 今ではカケラもないけど 君から告げられた最後の言葉
毒苺 さん作 [204] -
ミルクココア
甘い 甘い 幸せの味 あたしも知りたい そんな午後はいつも雨 傘もささず ずぶ濡れ 苦い 苦い 現実の味 もう飽き飽きなのよ でもね雨は降り続ける 傘のない あたしの上 あの娘みたいな恋がしたい お伽話みたいな 刺激のある日常 演じてみたい あたしはお姫様、あなたは王子様 素敵でしょう なんて妄想もくだらない あたしに在るのはつまらない現状 テーブルの上のミルクココア スプーンでくるく
毒苺 さん作 [210] -
White thought
最近、恋の歌がやけに眼についてくる 誰かを愛し 誰かを想い 涙浮かべる それは素晴らしいこと? だけどね 君は いつも それで心 泣いてるね ただの偶然かな? 雨雲が似合う表情で俺に何を告げる 勘違いだよね? 曇りガラスが邪魔で君の心が見えない もしも俺が空なら君の上だけに 真っ赤な太陽 届けたいと願うだろう もしも君が今泣きたいなら 大粒の涙降らせ 一緒に泣いてあげれただろう 最近、何が
毒苺 さん作 [231] -
濁る純心
雨に打たれ 明日に捨てられ野良猫は生きるこの愛なき街で理想 夢 なんて素敵な響きだろうそうゆうもんに人は心 囚われるんだろう手足は縛られ 目隠しのなか顔色うかがうここで生きるために幸福 愛 なんて素敵な響きでしょうそんなもんは夢の遺物 存在しない真っ黒な排気ガスのなか呼吸が苦しくてツライ見上げた空は高く高く濁り手を延ばしてもスモッグが邪魔で届かないI am sad自由など何処にもないなら飼い馴ら
毒苺 さん作 [208] -
冷たい朝
しとしと降る雨に打たれ まだ寝静まった街を歩く 凍えまいと一人、 強く思った 約束は残酷で 待ち人こず 小さな電灯の下 うずくまり 捨てられた女 演じましょう このまま 眼を錘むって 雨のなか 眼を覚ました時 最初に声をかけてくれるのが あなただったらいいな そんな夢をみてた あの頃の私は子供で 現実の辛さを受け入れられなくて 今は片方だけの銀のリング見つめて あなたを思っては涙 雨に流し
毒苺 さん作 [191] -
雛菊−Comfort−
雛菊−Comfort−最後の言葉も届かない暗闇に沈む月の調べは今宵も哀しく謡うヒトに生まれた慶び悲しみを込めて白黒の鍵盤が奏でる罪人は弁解さえできずに己の弱さを呪うばかり咎人は疎外されて 隔離されて異質な音で鳴き喚くもし私はヒトでなかったら誰かを裏切ることもなかった?妖しくざわめく悲痛の叫びこの声が届くなら答えてください淡い慰めは空から落ちて 私に降りそそぐ雨冷たくも暖かい八月の通り雨傷に凍みて
毒苺 さん作 [269] -
恋憑
繰り返す過ちも濁るこの気持ちも忘れはしないから―― 雪解けて季節も春に向かい始めたのに あたしの心は重く冷たい雪のなか 繋いだ手を離す勇気がでなくて まだ貴方はあたしの隣 もう 愛すら感じないのに 空気のように纏わり付き離れない そう 未練はないのに 酸素のように必要としてしまう 最後の過ち あの時 あの手を離していたら 未来は変わって 他人になれたはず 窓辺に凭れて 桜の花びら 散る
毒苺 さん作 [206]