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夢創 さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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その時彼女が言った事6
「おっ!ま〜た見事にやったなぁ」と、板金やの幸さん。「どれ位かかるっすか?」と、俺。幸「ん、最近、クラッチ滑り気味なんよねぇ」俺「いっすよ、そんなもんなら、構いませんよ」と、そこへ、塗装屋の西が口をはさむ。「あと、麗チャンとこ、喰い放題、飲み放題♪」幸「おっ!いいねぇ」(そっちの方が高ぇじゃねえか!)と思いながらも、 俺「…ちぇっ、高くついたぜぃ」そこへ、もう一人、経理の由紀さんが、由「私も、お
夢創 さん作 [163] -
その時彼女が言った事5
これまでに話した内容を、智子が風呂に入っている内に、ベッドメイクをしながら考えた。住まいは、三浦市の初声で、浪人中。街中で声をかけて来た男に車で、朝比奈の暗がりへ。危ういところ、たまたま男の鼻頭に頭がヒットして、車から逃走。財布の入ったバッグも置いて来てしまい、途方に暮れていた時、俺が車を止めてくれた(あれは、明らかに事故です)らしい。彼女には、白馬に乗った王子様に見えたようだ。俺は、因果を感じ
夢創 さん作 [101] -
その時彼女が言った事4
部屋のカギを開けると、電気と同時に、「どんな部屋〜♪」と、智子が飛び込む。(ヤバいっ!)男の独り暮らし、半年以上彼女なし、そりゃ、隠すべきものがありすぎる。「いやー!」ほら来た。あたしの中で、何かが壊れる時だ。「可愛い〜♪かずさん、これってキツネ?」おぉ、ナイス相棒!ブリティッシュコーギーテリアの雄、2才の「ダッシュ1号」だ。当時、犬は大型犬が流行っていた。アフガンハウンドやコリー、ゴールデンレ
夢創 さん作 [98] -
その時彼女が言った事3
少し落ち着いて来たので、俺は彼女の名前と、送り先、ついでに(メインか?)電話番号を聞いた。「智子!堀内智子です! 年は18よ」(年下かぁ)苦手…と言うか、俺は今まで、年上としか付き合った事がない。「ほ、じゃ、智ちゃんだね。俺は、新井一弘。今をときめく23歳。」「へぇー、じゃ、かずさんだね。よろしくね!」「んで、何処へ送ればいい?逗子?鎌倉?」「…かずさんは、何処へ行くの?」「え?ああ、上大岡。部
夢創 さん作 [98] -
その時彼女が言った事2
「コンコン」と、窓を叩く音がする。2回3回…、何回目かにやっと気付いて、おそるおそる窓を少しだけ開けると、「寒いのっ!お願い、乗せてください!」と、声がした。(生身か…)多少、落ち着きを取り戻して、窓を半分ぐらいまで下げて、「ちょっ、ちょっと待って、そこ動くなよ!」と言うと、ギアを入れ直して、クラッチをつなぐ。バキッと、嫌な音がしたが、愛車のM3は動き出した。(また、修理代が心配だな…)と、一つ
夢創 さん作 [95] -
その時彼女が言った事
俺の部屋の窓を、雨粒が叩く音がする。…あの日も、やけにひどい雨だった。江ノ島から横浜へ帰る途中、鎌倉八幡宮から朝比奈へ抜ける、通称、朝比奈峠を愛車のM3は、軽快なリズムを刻みながら、苦もなく登って行く。(悪くない…)と、右手でサードにギアを落とし、ステアリングを切りアクセルを踏む。その時、「女〜!?」真夜中、ドシャ降り、鎌倉霊園…。条件が悪すぎだ!ハンドルを切り損ねた車は、クルリと、キッチリ一回
夢創 さん作 [158]
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