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椿カオルコ さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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世界の果て
世界の果てを見に行こうこの孤独を君は知らない君となら必ず辿り着けるはずこの世の果てではない世界の果て君の温もりが必要だ君の美貌が必要だ君の孤独を愛してる指が触れ合った時濡れた髪の薫り震える唇の色計算も確率も通用しない策略も罠も通用しない貴方は歴史の証人になる僕達の行く果てに必ずある世界の果て君を連れて行くからこの情熱を受け止めて金でもない自由でもない名誉でもない何もいらない君が欲しい他には何もい
椿カオルコ さん作 [308] -
裸婦の肖像―序章
「側に居てくれる?」芳樹はうっすらと不気味に呟いた。亜希子の恋の中枢は、活動する。脳にドーパミンが、送られる。こんなに年老いた優しい男をひとりぽっちには、できない。芳樹は80を過ぎた老人。亜希子は25になったばかり。2人は1枚の絵で結ばれていた。美術学校の生徒と講師。許される恋ではなかった。亜希子の描いた一枚の自画像が2人の運命を結びつけていた。亜希子は自分のヌードしか描かない。どんな猥褻な姿も
椿カオルコ さん作 [348] -
生きるって大変だ
瞼の向こうにいる父に語りかける許しを乞うような謝罪をしてはいけない声には出さない『ごめんなさい。』反省だけなら誰にだってできる二度と失敗を繰り返さないために心に刻む言葉亡くなった父は死ぬ間際に言った私を見て言った薬師如来様だと助けてあげることはできなかった神様がいるのかわからないけど私に父がいたことは真実恥じない人生を歩むのだ心を開くのは難しいけど受け止めてくれる誰かを求めるのではなくて自分に正
椿カオルコ さん作 [360] -
疲れました。
生きていることに、ようやく喜びを見つけることが、できるようになりました。しかし、私の身体はボロボロです。すべてが遅かったのでしょうか?病院の検査ばかりの毎日でした。給料のほとんどが病院代。それに疲れちゃった。別段無理してたわけじゃないのにね。今度お給料が入ったら、最後の検査です。もうこれ以上調べても仕方ないです。どこ行っても原因不明。盥回しはもう沢山。日に日に具合は、悪くなってきたけど。別にいい
椿カオルコ さん作 [481] -
桜色の雪
今年も桜色の雪が降る。貴女と私の唇に…。それは切なく冷たい世間の風。私達は甘い吐息をお互い確かめあった。決して愛してるとは言わなかった。貴女の少女のような微笑みに、私の胸は痛くなる。私は膨らんだ胸を押さえながら、自分の性を今日も呪った。どうして私達は、女の子なの?何故幸せになれないの?何がいけないのか、わからなかった。愛することに何故性が必要なのだろう。そんなちっぽけな愛が、何故世の中では普通な
椿カオルコ さん作 [547]
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