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ミミズダンス さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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宝の地図4【噂】
さてと、いつまでも見ているわけにはいかないな。「じゃあ佳織、僕戻るから。」「うん、じゃあ後でね。」作業場に戻ろう。その噂を聞いたのは、その帰り道だった。「あの子、本当に海に出るつもりかしらね?」おばさんaが言った。「本当にこの町の汚点よね。」おばさんbが特に≪汚点≫を無駄に強調していった。正直ショックだった。さすがに佳織がみんなから好かれてるとは思って無かったが(馬鹿馬鹿しいが、佳織があんまり好
ミミズダンス さん作 [150] -
宝の地図3【約束】
「じゃあ、僕らがもう少し大きくなって、お前が船を造って、強くなったらいいよ。」なるべく出来ないことを言ったつもりだった、しかし佳織は「わかった。そうすれば、航ちゃんも一緒に行ってくれるのね?」と目を輝かしていった。「あぁ。約束だ!」そして指切りを交わした。その時は予想もしなかった。まさか佳織があそこまで強くなり、実用性は別にして船の.形.を造るとは。今に戻る。
ミミズダンス さん作 [188] -
宝の地図2【十年】
十年前海岸にて「ほらっ!いっぱい落っこってる」と言って、佳織は海岸に落ちていた瓶の一つを拾い上げていた。先に誘ったのは佳織だった[嵐の後ってさ、ものがいっぱい落ちてるんだって、見に行こうよ]といって。僕も嵐の後で作業場がしばらく使えなくなったので、ついていくことにした佳織はいろいろなものを拾っていた。時間がかかりそうだな、そこに座ろうかな。「よっと!」こうしてみると、ゆっくりするのは久しぶりだな
ミミズダンス さん作 [178] -
宝の地図1【船】
僕は海岸町の海岸(ややこしいな)に腰掛けて、佳織が船を造る様を見ていた。 僕は造船術を少々かじっているから、どれだけその船が酷いかが分かる。釘は真っ直ぐ打てよ! しかし、仕事は酷かったが丁寧で、何より一所懸命だった。 僕の頭にあの日が浮かぶ。もう十年前の話なのにくっきりはっきりと浮かぶ。あの約束と、あの地図の事も。
ミミズダンス さん作 [198] -
宝の地図【序章】
〜宝の地図〜序章 海辺町は海辺にある平和な町だ。 海賊はでないし、戦争も近くでは起きないし、魚はとってけ泥棒状態、しかも土地も肥え、水もでる。 この町にとって唯一の汚点は一人の少女である、今にもこの町を逃げ出そうとする、その少女だけである。
ミミズダンス さん作 [150]
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