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えり さんの投稿された作品が58件見つかりました。
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内と外 4
「毎日、夕方会える事が、とても楽しみ。」「好きだよ。」「今、自宅に着いたよ。」「今日は、ありがとう。」「気持ち良かった。」毎日、受信されるメール。メールの内容からして、相手の女性は、親会社の社員のようだ。彼の浮気を知りながら、香織は決して口には出さなかった。彼には、外の人がいる。それは、確かな現実。だけど、口には出せなかった。浮気をされている。プライドが、許さなかった。口に出して、彼を問いただし
えり さん作 [391] -
内と外 3
その日から、朝、目が覚めると、彼の携帯電話をチェックすることが、日課となっていた。彼は、相変わらず隣で気持ち良さそうに寝ている。初めは、どういう意味かわからなかったメールも、受け止めなくなかった現実も、少しずつ確かなものへと変わっていった。「昨日は、気持ち良かったよ!また、いっぱいチューして、Hしようね。」昨日か…会社の同僚と飲みに行くって言っていたけど、いつもはするアルコールの匂いがしなかった
えり さん作 [361] -
罰
ただ深く出来てしまった溝に、耐えきれなくなっただけでふたりの存在を、否定しないで欲しかっただけで別れを告げたのは、終わりにしたかったからではなく、否定して欲しかったから大丈夫だとふたりは、此れからも一緒だとその言葉が欲しかっただけだけど、彼は、彼女の言葉を受け入れたそして、彼女の、心と身体に、後悔と傷だけが、静かに残った
えり さん作 [430] -
優しい手
大切な人の手を放すには、どれだけの勇気と優しさが必要だろうか。ねぇ今、貴方は何を考えていますか?私は、貴方の事を考えています。私から、その優しい手を放そうと決めたはずなのに、苦しくて心が折れそうです。だけど、貴方はきっと私以上に苦しんでいるよね?助けてあげる事が出来なくてごめんね。無力の私を許してください。もし、これからの中で、貴方を一番に愛してくれる大切な人が現れた、その時は、ふたりで、また此
えり さん作 [418] -
非現実
僕はキミの非現実?あなたの言葉が重く響いた。酷い言葉で傷付けてしまったね。きっと優しさに甘えすぎていたんだね。本当に苦しかったんだよね。今までごめんね。結局、何もしてあげられなかったけどお互い、沢山幸せになろうね。本当にごめんね。今まで、ありがとう。
えり さん作 [555] -
内と外 2
「この間はありがとね。会えて嬉しかったよ!」あのメールは、どういう意味なんだろう。彼が、何かプレゼントでもしたのかな…それとも、暫く会えなかった友達に久し振りに会えたとか…きっと、そういう事よね…?香織は、メールの意味を自分の都合の良いように考えていた。と、いうより考えたかった。夜仕事が終わってから、スピード違反の取締りで捕まった事を彼に愚痴った。「また?もっとまわり見て運転しないと…」大きな溜
えり さん作 [447] -
内と外 1
いつもは全く気にならない彼の携帯電話が、何故か無性に気になった。朝6時。彼はまだ隣で、気持ち良さそうに寝ている。少し罪悪感はあったが、起きないように静かに携帯電話を開いた。「ごめんね…ちょっとだけ見ます…」心の中で、一応断ってからゆっくりとメールを読み始めた。自分でも気付かないうちにスピードメーターが80kmを超えていたらしい。警察官にとめられ、車を左側につけた。「お急ぎだったのですか?ちょっと
えり さん作 [461] -
依存-番外編・後-
「由紀、そろそろ起きて!お家に着くわよ。」由紀は、相変わらず寝ていた。「まだ、起きそうにないからこのままにしておこう。あっ、そうだ今日の晩御飯はシチューがいいなぁ。」「あらっ、どうしたの?突然…」「なんとなくそんな気分だったから。それじゃあ、シチューで宜しく!俺は由紀をベットに寝かせてくるから。」「変な人ね。普段シチューは食べない人なのに…そういえば、ウチに人参あったかしら…?」気持ち良さそう
えり さん作 [625] -
依存-番外編・中-
「でも…本当に大きな事故だったわよね。トラックと正面衝突して助かるなんてあなた、よほどの運の持ち主かもね。」由紀は、拓海の背中で気持ち良さそうに寝ている。「だけど、その後全ての記憶を失ってて、本当に怖かったでしょうね。何を信じていいか分からないし、孤独だったと思うわ。」「そんな時に担当だったキミに助けられた!」「それから時が過ぎて、あなたとの結婚が決まって、めでたく由紀を授かったのよね。そんな由
えり さん作 [591] -
依存-番外編・前-
「由紀、道路に出ちゃダメだ!」拓海の声が響いた。「…ごめんなさい、パパ…」由紀は大好きなパパに怒られて、シュンとした。「まったく…ちょっと目を離すとこれだから…パパは由紀がいなくなったら、すごく悲しくてずっと泣いちゃうよ。」そして、由紀を抱き上げほっぺに軽くキスをした。「もう、相変わらず親ばかなんだから。あなたは。」恵美はそんな光景を、隣で幸せそうに眺めていた。「恵美…勿論お前の事だって、本当に
えり さん作 [524]