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花神ミライ さんの投稿された作品が152件見つかりました。

 
  • 時と空の唄8-3

    「リリーラ?リリーラ!」リリーラの名を呼びながら船内を探す。客室が20部屋とそこそこ広い船をくまなく調べた。「リリーラ、何だか様子がおかしかったわ。」「そうですね。目の色が変わったというか、何かに気づいたというか…」船内を捜索しながらシーラと雪がそんな話をしているとランスォールに怒られた。「二人とも、しゃべってないで探してくれ」「はいはい。」だけど、あの時の彼女の様子は…やがて船の奥でリリーラを
    花神 ミライ さん作 [321]
  • 時と空の唄8-2

    「船の手配はできてますから後は乗り込むだけです」島の住人がなんでアルセスカにいるの聞くとリリーラは日常品を買い求めアルセスカに来た、と話してくれた。何でも島では良いものは手に入らないんだとか。ちらほらと話をしているとアルセスカ港に着いた。しかし、何だか港の様子がおかしい。「あの人だかりは何だ?行ってみよう。」野次馬たちはある船を見物しているらしく、聞いてみるとなんと船はクラーン島行きだとわかった
    花神 ミライ さん作 [412]
  • 時と空の唄8-1

    仕方なく一番安い、ベッドだけを提供してくれる宿屋に泊まることになった四人は夕食のあと今後についての会議を開いていた。「いきなり押し掛けて三種の神器について教えてくださーい、なんて言えるか?」いつもなら情報屋で手配してもらうのだが島ではそうはいかない。だからお陰で寝る間を惜しんでの会議を開いている訳なのだ。「クラーン島…意外と厄介なのね。」「あのぅ…。今、クラーン島って言いました?」四人が考えこん
    花神 ミライ さん作 [368]
  • 時と空の唄7-7

    「なあ、ラウフ。クラーン島ってのはどうやって行くんだ?」雨の上がった通りを歩きながらランスォールが言った。「ん?あぁ、アルセスカから船で行けるだろ。」「アルセスカといえばここから目と鼻の先じゃないか。」クオーカから港町アルセスカまでは半日ほどで行けるかなり近い町だ。「お昼頃出れば夕方には着くんじゃない?」「明日は…船なんですね…」なんだか青ざめた雪が恐る恐る呟いた。「…?そう、だね。」「ですよね
    花神 ミライ さん作 [317]
  • 時と空の唄7-6

    薄く開いた扉の奥から老人らしき男が虚ろな目でこちらを見ている。「なんじゃい、若造が。」「久しぶりだな、ルーベ爺さん。元気にしてるか?」ルーベと呼ばれた老人はフン、と鼻をならし中に入れてくれた。「腰痛が酷くなっとるわい」「そりゃお大事に。で、早速なんだが、情報を提供して欲しい。」しばらくの沈黙の後ルーベが言った。「嫌じゃ。」「そこを何とか。な?」ラウフが手を合わせて頼み込んでいる。ルーベは黙って四
    花神 ミライ さん作 [345]
  • 時と空の唄7-5

    四人が宿を出て情報屋に行こうとする頃には雨は止み、薄日が差していた。「雨、上がったな。」「さっきは霧みたいな雨だったからなー。あーいうのは傘さしても結局、濡れちまうし。」それから『情報屋』の看板を探しゆっくりと町の中を探し始めた。「ラウフ、情報屋の場所を知らないの?」「いやぁ知ってるっちゃ知ってるんだがなんつーか…あんまり親しくないもんで。」その言葉が何を意味するのかは謎だが辺りを見回すと『情報
    花神 ミライ さん作 [340]
  • 時と空の唄7-4

    「つかれたぁ…」ニコラを出て2日半。ようやくクオーカに着いた時には日は傾き月がぼんやりと浮かびはじめていた。「うん、クオーカって案外遠いね…」歩き疲れた四人はとりあえず宿に泊まり、翌日の朝、この町の情報屋を訪ねることにした。「クオーカの町じゃどこまで情報が得られるか分からないが、三種の神器のさの字くらいは手がかり得られるかもな。」クオーカはサントラーセットやキジルのように大きな町ではない。故にど
    花神 ミライ さん作 [309]
  • 時と空の唄7-3

    「……で、まずは?」「そうね、小さい村に行っても元の身体に戻るための情報なんて得られないんじゃない?」フム、と大きな地図を広げてみる。「そーすっと…大きめの町をまたしらみ潰しに当たってみるか?」雪も広げられた地図を覗き込んだ。「今はニコラですから、一番近くてクオーカの町がいいと思います。」クオーカはニコラから北に2日半ほど行ったところにある小さな町だ。「クオーカかぁ…。よし、行こう。」「おい、な
    花神 ミライ さん作 [327]
  • 時と空の唄7-2

    「…じゃあシーラはどうしたい?」ランスォールが優しく言った。「わたしは…」少しの沈黙。「私は、父さんの計画を止めたい。そして、父さんと二人で元の身体に戻るわ。」毅然とした態度でシーラはそう言った。頬にはまだ涙のあとが残っているが今の彼女は先程自分の声は届かないと泣いていた少女ではない。「私の声は、私の言葉はもう父さんの心には届かないかも知れない。それでも、何度でも私は叫ぶよ。」フッとランスォール
    花神 ミライ さん作 [323]
  • 時と空の唄7-1

    ニコラに緊急避難してから一晩が経った。相変わらずラウフはぎゃあぎゃあ騒いでいるがそれに比べシーラの方はどんどん塞ぎ込んでいっている気がする。常に俯き何かを必死に考えているようだ。「なあ、シーラ。サントラーセットでカロウドと一体どんな話をしたんだ?昨日からお前、ヘンだ。」ランスォールが声をかけるとシーラは顔を上げた。と思ったらまた俯いてしまった。「…………あのね」俯いたまま小さく言った。「わ、私…
    花神 ミライ さん作 [324]
 
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