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花神ミライ さんの投稿された作品が152件見つかりました。

 
  • 時と空の唄4-1

    「…で、今はどこの分家が所有してんのかわかる?」ランスォールにそう問われ雪はしばらく考えてこう言った。「おそらく、マーガックかと。」マーガックの町はキジルと同じくらい活気ある町で大きな河の上にある。「マーガック…。近いな。」「ええ。大体分家は本家の近くの町に隠れ住んでいるんです。」またあの薄暗く不気味な咎伽の森を抜けるとシーラが地図を広げた。「えーと…マーガックは森から北に2日、ってところね。」
    花神 ミライ さん作 [406]
  • 時と空の唄3-5

    「なっ…!何を言って…」「私には、」雪はランスォールの言葉を遮るように言った。「見ての通り、村は壊滅し、生き残ったのは私一人。危険は承知しています。」どうして、彼女がこんなに旅の同行を希望するのかわからない。「いいですよ。」「シーラ!!」「いいじゃない。私たちだって、あの黒スーツの人たちに追われてるし。それにね、御神家っていうのはね、今ある家の中で一番古い歴史を持つ武家なの。中でも頭首には魔力も
    花神 ミライ さん作 [402]
  • 時と空の唄3-4

    「ラ、ラウフッ!?そんな言い方…」「言い方はなんだって一緒だよ。『剣を下さい』って言ってもコイツは同じ反応しただろうよ。」「俺もラウフと同じ意見だな。」「ランスまで…」「いいか、コイツは最初から剣のことを知っていたんだ。なら今更言い繕っても仕方ないだろ。」「それは…」「…あなたたちは彼らとは違うのですね。」突然少女が言った。「え…。ええ。」驚き、そう答えた。少女は三人と向き合う形で正座している。
    花神 ミライ さん作 [389]
  • 時と空の唄3-3

    少女の漆黒の瞳はしっかりとランスォールを捉えている。やがて少女がうわごとのような呟きを洩らした。「浄化能力者…」そして少女は真っ直ぐ、人間とは本当にこんな倒れ方をするのかと思うほど真後ろに倒れ気絶した。「と、とりあえずあの中で様子を見ましょ?」目の前で倒れられあからさまに動揺しているランスォールにシーラはまだ辛うじて家の原型を留めていると思われる廃屋を指さしそう声を掛けた。「う…ん…」「気が付き
    花神 ミライ さん作 [427]
  • 時と空の唄3-2

    「どうして…こんな…」そんな言葉が漏れた。トーレの村は何者かによって破壊され焼け落ち、壊滅状態だった。普段なら美しく萌えていたであろう木々と言う木々は今や燃え盛る炎の中でごうごうと燃えている。「まさかトーレが落とされるなんて…マジかよ」その時、背後から何かが飛び上がった。「危ないッ!!」小さくもしっかりとした声が三人に背後から迫る危険を報せた。三人はすばやく振り向くと応戦した。「風よ我に従え 彼
    花神 ミライ さん作 [466]
  • 時と空の唄3-1

    「なぁ〜…ホントにこっちか?」オーウェンを出て咎伽の森をさ迷い早三時間が経過している。行けども行けども同じ景色の続く暗い森。普段おちゃらけていてポジティブなラウフすらこの状態には危機を感じていた。「確かに、不安になるよなぁ…」「そう言って引き返す人がほとんどだから、トーレの村は閉鎖的になっていったのよ。」まるで、前にも来たことがあるかのようだ。「…詳しいんだな。」ランスォールの発言の後少しの沈黙
    花神 ミライ さん作 [394]
  • 時と空の唄2-5

    情報屋リタから剣の在処を聞き、居酒屋で夕飯をとっていた時だった。「そういえば二人の生まれって何処なの?」シーラが聞いた。「オレは生まれた時からキジルだよ。情報屋だって元は外を知るためだったしな。」ラウフが先に何気無く答えた。「…さぁ、どこだろうな。」「ランス?」「わかんねぇんだ。ただ、遠い小さな村だった。ガキん時だからな。風車があって、夕日がキレーだったんだ。」フォークを玩びながらランスォールが
    花神 ミライ さん作 [374]
  • 時と空の唄2-4

    「あー紹介するよ。目付きの悪いのがランスことランスォール。で、美人のかわいこちゃんがシーラ。」「いつも思うんだけどアンタの紹介ってあんまり役に立たないわね。」情報屋リタが間髪入れずツッコミを入れた。その様子からラウフがいかにいい加減かがわかる。「おーキツッ。あーっと、で、こいつがオレの信用するオーウェンの情報屋、リタ。」よろしく、と差し出された手を握り合った。「コイツから大体の話は聞いてるわ。あ
    花神 ミライ さん作 [367]
  • 時と空の唄2-3

    冷ややかな朝方の空気がランスォールの頬を撫でた。薄目を開けると風に靡く白いカーテンと見事な銀髪があった。(…シーラ?)寝惚けているのか声が上手く出ない。視線を彼女から天井へと向けた。…静かな唄が聞こえてきた。懐かしいような、でもどこか淋しげで憂いを含んだ唄が。静かに、目を閉じた。唄をよく聞くためか、もう一度深い眠りにつく為に。…そうだ、この唄は………あの人が…うたってた…うた……「ランス!起きて
    花神 ミライ さん作 [409]
  • 時と空の唄2-2

    港町キジルを出発しオーウェンの町を目指し始めてか2日がたった。三人の目指すオーウェンの町はキジルの西にある町で人口もそこそこの普通の町だ。「ラウフ〜オーウェンのリタってどんな人なんだ?」三種の神器についての情報収集のためオーウェンの情報屋リタを訪ねるのだ。どんな人かと思いランスォールはラウフに尋ねてみた。「一言で言うとだなー」「一言で言うと…?」銀髪の少女(実年齢は少女の域を越えると思われるが)
    花神 ミライ さん作 [407]
 
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