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花神ミライ さんの投稿された作品が152件見つかりました。

 
  • 時と空の唄2-1

    「そういえば昨日言ってた浄化能力を高めるもの、って一体なんだ?」ランスォールが聞いた。「…そうね。その話はしておいた方がいいね。…私たちがこれから集めるのは【三種の神器】と呼ばれる3つの秘宝。悪しきものを討つための剣、敵の凶刃を防ぐ盾、そして弱き者を護るための宝玉。」20年間ずっとシーラはこの三種の神器を求め孤独な旅をしていたのかと想像するとランスォールの心はチクリと痛んだ。「宝玉は既に手に入れ
    花神 ミライ さん作 [403]
  • 時と空の唄1-11

    「どうすっかなー」ボスリとベッドに倒れこみそんなことを呟いたがすぐに深い眠りの中に落ちていった。次の日、モソモソと布団から這い出た頃には日は高くなっていて飛び起き朝食も摂らず教会を飛び出した。しかし街に入り、噴水広場に近づくにつれ本当に行くのか、という思いがランスォールの脳裏を掠め進もうとする意思に足枷をかける。ゆっくりとしたスピードで広場に着くと噴水の縁に座り足元の鳩を眺めるシーラがいた。シー
    花神 ミライ さん作 [404]
  • 時と空の唄1-10

    「行くのか?」「うーん…。どうしようかと思って。」義妹を足にまとわりつかせながらランスォールは言った。「彼女、初めて会った気がしないんだよなぁ」「なんだ?ランスにも青春が来たか〜?」ラウフがイタズラっぽく笑ったがランスォールの方はそんな気には到底なれなかった。「茶化すなよ。」「ランス兄ちゃん…」足にわとわりついていた義妹が不安そうにランスォールを見上げている。「ランス兄ちゃん、どこかに行っちゃう
    花神 ミライ さん作 [472]
  • 時と空の唄1-9

    「私を助けてくれませんか」その申し出にランスォールは素直にイエスとは言えなかった。「明日…。彼らに居どころを知られた以上、私は長くこの街にはいられない。だから明日、朝噴水の前で待っています。」彼女はそう言って動きの鈍った体を引きずりテントを出ていった。その日の夕暮れ、シーラは町外れの教会を見つめていた。「ランスはさ、十三年間あの教会で育ったんだ。今じゃあそこはあいつの唯一の家なんだ。」背後で声が
    花神 ミライ さん作 [519]
  • 時と空の唄1-8

    「私が死ねない体、つまり不老不死になったのは20年前です。」彼女は遠くを見ながら話し出す。「20年前、私は魔法の力を人工的に取りだし、別の物に入れ換えるという魔法実験の実験体となりました。」「魔力を…取り出す?」「私が選ばれたのは単なる偶然でしたが、実験は失敗しました。」それから彼女は言った。不老不死はその副作用であり人間の浅はかな考えへの罰なのだ、と。「で、それと俺と浄化能力?とどういう関係な
    花神 ミライ さん作 [480]
  • 時と空の唄1-7

    「死ねないって…」「今、見たでしょ?急所を刺されても私はこうして生きている。」…それは、生ける屍と言ってもいいだろう。「私はシーラ。助けてくれてありがとう。それじゃ」シーラと名乗る少女はそう言うと丁寧にお辞儀をしてまた去ろうとした。「待てよ。まだ何の説明にもなってないぞ。」「説明する義理は…ないです。」「いやいや。偶然助けた少女がいきなり自分は不死だなんて言い残して消えられても困るんだよ。」ラウ
    花神 ミライ さん作 [496]
  • 時と空の唄1-5

    「なっ…」黒スーツの凶刃に倒れたのは少女だった。しかも、ランスォールを庇って。「こんの…ヤロッ!」少女を刺した黒スーツは倒したが次から次へと同じ格好をした奴等が現れ、これでは埒があかない。その時だった。路地裏の上空から誰かが叫んだ。「ランスォール!こっちだ!」「ラ、ラウフ!?」「いいから早くしろ!」路地裏の上空から現れたのは青い髪の青年だった。青年はランスォールを怒鳴り付けると黒スーツをなぎ倒し
    花神 ミライ さん作 [505]
  • 時と空の唄1-5

    男が引き金に手をかけた瞬間。刹那の出来事だった。ガキィン…「わりぃな。その銃、廃品回収にでも出しときな。」男がランスォールに向けていた銃は途中でぱっくり斬られている。「くっ…仕方ない。」銃口のなくなった銃を捨てると男は指をパチンと鳴らした。すると何処からともなく男と同じ黒スーツ集団が現れた。「この数ではお前も無傷では済むまい。」それからしばらく、黒スーツ集団とランスォールの乱闘が続いた。あの人…
    花神 ミライ さん作 [522]
  • 時と空の唄1-4

    …何か変だ。少女の手を掴み、路地裏を疾走するがランスォールはすぐにその異変に気が付いた。急にランスォールが立ち止まったため少女は彼の背中にぶつかった。「あの…」「随分手の込んだ事してるじゃんか。」ランスォールは挑戦するような目付きで道の先に現れた黒スーツの男を睨む。「この路地裏の奴等を全員追い出すなんて、一体何をした?」黒スーツの男は笑った。「何をしたかだと?何、ちょっと小金を渡したまで。」普段
    花神 ミライ さん作 [540]
  • 時と空の唄1-3

    ランスォールが十三年間住んでいる教会の近くには港町がありその名はキジル。港町には多くの人が集まるがランスォールはその中であまりよろしくない仕事をしており、その筋ではなかなか常連だ。ランスォールのあまりよろしくない仕事とは簡単に言うと人の鞄等からおサイフを頂戴する俗に言うスリで実は一昨日も失敗しほぼ半日にも及ぶお説教をされた、というのは余談。さて、今日も今日とてあまりよろしくない仕事に勤しむランス
    花神 ミライ さん作 [527]
 
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