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花神ミライ さんの投稿された作品が152件見つかりました。

 
  • もしも明日が1-5

    「ふっふざけるなぁぁ!」バチバチィッ赤い火花が少女の頬を掠める。少女の頬に赤い線が引かれ、血が垂れた。「そんなのじゃ私は殺せないわよ?」少女の挑発的な態度に杉山は今度は幾つもの火花を少女へと走らせた。「この…ッ『IC』めッ」「アナタ、何発も撃ち過ぎよ。」20はあろう火花を全て軽々とかわす。「それに、私は『IC』じゃないってば。」少女が次の言葉を発するのと杉山の背後に何かが現れるのはほぼ同時のこと
    花神ミライ さん作 [316]
  • もしも明日が1-4

    カツーン…カツーン…真っ暗な廊下を歩く。消火栓の赤や非常口ランプの緑の不気味さが心地よい。先程火葉を襲った彼――杉山は火葉らと同じ異能力者である。しかし彼と違うのは杉山が『違法』異能力者であるということだ。『IC』は異能力者がその能力を使い一般人を攻撃した場合、彼らを『違法』異能力者と定義している。杉山は先日、電気を操るという能力を使い校長を事故に見せかけて大怪我させているのだ。「ちぃ…『IC』
    花神ミライ さん作 [288]
  • もしも明日が1-3

    夜、月明かりの下を駆ける一つの影が秋津高校の門を飛び越える。「さて、違法異能力者は…っと」見事不法侵入を果たした火葉は何食わぬ顔で校内を歩き回り始めた。「んー…もう帰ったのか?」あちこち歩いてみるが人影すら見当たらない。何も相手が夜に行動を起こすとは限らないのだ。「……帰るか。」そう言って振り向いた瞬間、後頭部に強い衝撃を受けた。「な…隠れて…いたのか…」目の前が霞んできて相手の顔が見えない。誰
    花神ミライ さん作 [255]
  • もしも明日が1-3

    夜、月明かりの下を駆ける一つの影が秋津高校の門を飛び越える。「さて、違法異能力者は…っと」見事不法侵入を果たした火葉は何食わぬ顔で校内を歩き回り始めた。「んー…もう帰ったのか?」あちこち歩いてみるが人影すら見当たらない。何も相手が夜に行動を起こすとは限らないのだ。「……帰るか。」そう言って振り向いた瞬間、後頭部に強い衝撃を受けた。「な…隠れて…いたのか…」目の前が霞んできて相手の顔が見えない。誰
    花神ミライ さん作 [329]
  • もしも明日が1-2

    ドアの向こうが騒がしい。時期外れの転校生に興奮しているのだろう。名前が呼ばれ、中に入る。すぐにシンと静まり返り火葉に視線が注がれた。その中に少し奇妙な視線を感じてそれを探ってみる。周りとは明らかに違う、怒っているような、憎しみを帯びたような視線。しかしその主の特定には至らず自己紹介をするよう担任に促される。「…手塚火葉です。宜しくお願いします。」使い古した営業スマイルを顔に貼りつけ決まり文句を言
    花神ミライ さん作 [270]
  • もしも明日が

    朝特有の眩しい日差しに目を覚ました彼は枕元に設置された目覚まし時計を見た。午前8時20分しばらくぼぅとそれを見ていた彼だったが何かに気付き絶叫をあげたのはそれから間もなくの事だった。「やばいやばいやばいやばいっ…!」急いで着替え荷物を引ったくるようにして鍵も掛けずにアパートを飛び出した。彼――手塚 火葉<このは>は異能力者取締局通称『IC』に所属する異能力者だ。「ったく初日から寝坊かよっ…」柳市
    花神ミライ さん作 [339]
  • 時と空の唄 アトガキ

    こんにちは花神ミライです。『時と空の唄』、一応完結致しました。去年8月から書き始め約一年。ようやくの完成です。未熟者なので「ちょい待て。ここ矛盾してね?」みたいなこともあるかとは存じますがそこは皆様の妄想力、じゃなくて想像力で補って頂ければ幸いです。ランスォールとシーラは海を渡りましたがその後二人の物語が知りたい、他の話を読みたいなどあれば出来る限りの努力をさせていただきますので良ければ感想の欄
    花神ミライ さん作 [293]
  • 時と空の唄 最終話

    全てが終わって半年が過ぎた。ここはニコラ。季節は夏。青い空には綿雲が浮かび淡い風がランスォールの横を通りすぎる。あれからランスォールはラウフと共にキジルに戻り、情報屋として生活していた。たまに、お小遣い稼ぎに他人の財布を拝借してはいたが。雪もトーレの村に帰り、イツキと共に村の復興をはじめていると手紙が来ていた。ランスォールは古い小屋の前に立った。手には白い花束。一度小屋を仰ぐとそのままランスォー
    花神ミライ さん作 [266]
  • 時と空の唄14-12

    帰りの船旅も酷かった。それこそ生きた心地がしないというほどに。二度目の死を体験しました…(シーラ談)メイルは「だいぶお疲れみたいだからな。出来るだけ揺れないようにするぞ。」と言ったが正直帰りの方が酷かったように思う。右へ左への蛇行に加えて荒波のせいか船は上へ下へと跳ねた。「なんだお前らそんなに疲れてるのか?」なんとか『メイルの』港に着いた四人がヘバっているとメイルがそう声を掛けてきた。誰のせいだ
    花神ミライ さん作 [242]
  • 時と空の唄14-11

    まだ一人で動けないシーラをラウフが背負い、神器を封印すべくランスォールは祭壇に立った。「これで…終わりだ。」淡い光が煙のように漂い始め、やがてそれは強いものとなって辺りを包んだ。「眩し…っ」光に包まれているのは不思議な感覚だった。穏やかな海に浮かんでいるような、何もない空間に自分だけが存在しているような、そんな感覚。長い夢の中にいるようで、このまま永遠に覚めないんじゃないかと錯覚してしまう恐怖を
    花神ミライ さん作 [321]
 
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