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みるく さんの投稿された作品が96件見つかりました。
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ナイト・オン・ドラグーン【119】話『決戦の幕開け』
『んっ…』『やっと目を覚ましたかマナ…』うっすらとマナは目を開ける、そこにはアインの顔があった。そしてその後ろに見えるのは赤い空…。『アイン!私っ!私ね!?』『あぁ、わかってる。今から世界の破壊を止めよう、そうだろ?』マナは口ごもる。夢の中で思い出した記憶が全て自分に関係していることを…『着いたぞ…この終わった世界を救う場所。”再生の地”に。』『これでようやく世界に平和が…』アインが言いかけた時
みるく さん作 [250] -
ナイト・オン・ドラグーン【118】話『全知全能なる者』
昔の記憶。驚愕の表情を浮かべながら、父はマナの目の前で倒れた。『マ、マナっ…!?な、なぜここに…?』−貴様の行動は全て解っておったわ、ククク…自分の子に殺される様をあの世で悔いるがいい。”闇”が吠えた。『嫌だ!やめて!!お父様が死んじゃう!』−ほう…我に操られてなお、抵抗するか小娘。面白い、貴様を支配して我の野望の駒になってもらおうか。そう言うと巨大な闇がマナに吸い込まれるように入ってゆく。『や
みるく さん作 [233] -
魔法戦記3#『え?木の棒で!?』
『では傭兵団の試験を始めるとしよう!』グレイルは立ち会いの位置まで下がる。『ど〜れ、いっちょもんでやるかな〜』レンが気楽な声を上げる。『ちょっ…まてまて!レン!オレの武器!木の棒!!』カイは今にも折れてしまいそうな木を見せ付ける。『そ、それは!?伝説の破壊の剣!!』『違うわ!!お前の目はふし穴かぁ!!?』『グレイル団長、始めの合図を…』そんなカイとレンを尻目にスーはグレイルに声を掛ける。『うむ、
みるく さん作 [184] -
魔法戦記2#『グレイル傭兵団』
空は快晴。澄み渡る青空の下で一つの試練が始まろうとしていた。『やっと起きたか、カイ』カイが来たのを確認したのか身の丈を越す大斧を担いだ大男は家業進める手を止めた。『おう!いつも薪割りご苦労なこった、親父殿』そう言うとグレイルは苦笑いをしてみせる。『朝の運動だ、大体おまえらがやることなんだがな』『で、親父。傭兵団の試験受けに来たぜ!』『そうだな、最近は人手不足でまぁ…17になるお前でも戦力にはなる
みるく さん作 [171] -
魔法戦記1#『始まり』
人は深い眠りに附いた時、夢の世界へと誘われる。その世界では意識だけで物事は進み、印象に残ったもの以外は全て忘れてしまう。もう一つの世界。もう一人の自分。何度も同じ夢を見る事に一人の少年は悩まされていた。目が醒めた時には既に朝だった。身を起こし、辺りを見渡す。見慣れた自分の小部屋。換気用の小窓から朝日が零れている。『また同じ夢…』独り言のように呟くと深いため息をつかせた。『カイ兄ぃ〜!?朝ごはん出
みるく さん作 [234] -
ナイト・オン・ドラグーン【117】話「偽りの神」
それはまだ、何も知らなかった頃の話。白く染まる空模様には小さく、触れると冷たいものが降り注ぐ。深く積もっている白い粉のせいで靴底が歩く度、鈍い音を立てていった。両手を広げ、紅い瞳の少女は辺り一面の白銀の世界に目を輝かせながら、軽やかに舞った。そして。先へ、先へと歩んでゆく父親の背中を目指し駆けてゆく。「…ねぇ、雪だよ。」白い息を吐きながら、追い付いた父の横を並んで歩く。「はしゃぐのは程々にしてお
みるく さん作 [223] -
ナイト・オン・ドラグーン【116】話「使命」
”…再生の地にて最後の剣突き刺ささらんことを”無機質な告げは終わると同時に水晶の光も消えた。「…これがすべてなのだ、小僧。」「う、うそだろ…?そんなっ世界を救う方法が本当にこんなことなのか!?」「受けいれろ、小僧。下等な人間どもなど放っておけばよいのだ。」明らかに冷酷なレグナの口調にアインは…「レグナ!!」一喝するが、聞くそぶりもみせずに行くぞ。と羽ばたき出す。そして飛び始めたと思った瞬間、既に
みるく さん作 [220] -
ナイト・オン・ドラグーン【115】話「神竜族」
赤い天空に浮遊する建造物。”竜の墓場”とレグナは言った。「レグナ、そろそろ教えてくれよ。ここには一体なにがあるんだ?」既に内部へ入ったアイン達は人間には広く、ドラゴンのレグナにとっては狭い複雑に入り組んでいる通路を飛行していた。レグナはただ黙々と飛んでいる。「次期に解る…。それより小僧、お主の抱えている娘っ子はよいのだが後ろにいるリリーナとやらを支えておけ。背から落ちるぞ?」「え、リリーナ…?」
みるく さん作 [294] -
ナイト・オン・ドラグーン【115】話「神竜族」
中へ入ったその風景。空気の色が変わるのが分かった。人間にとっては十分広いが…ドラゴンにとっては狭い通路が続いている。石造りの内部は不思議な光沢を放っており、明るむを帯びていた。「なぁ、レグナ…」「なんだ…?」無言で複雑に入り組む通路をひたすら飛ぶレグナに声をかける。「そろそろ話してくれてもいいだろ?ここが一体何なのか…」「時期に解る…が、その前に後ろにいる小娘をしっかり支えておけ。落ちるからな」
みるく さん作 [165] -
ナイト・オン・ドラグーン【114】話『竜族の墓場』
”ある場所”とは何処までも高く続く赤い空の遥か天空にあった。何か巨大な塊が浮いてるのが遠目にも解る。『あそこだ。小僧』『なんだ…あれ…建物が浮いている?』空に浮いてる塊。それは紛れもない石造りの浮遊する建造物だった。『源力も何もないで浮いてるなんて…』リリーナが身を乗り出す。『レグナ、あれはなんだ?』『そうだな…強して言えば、我ら竜族の墓場よ。』菱形をした建物に入口みたいな大きな穴が見えた。そ
みるく さん作 [205]