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みるく さんの投稿された作品が96件見つかりました。

 
  • ナイト・オン・ドラグーン【113】話『背徳の黒』

    空に走った亀裂は一瞬にして拡がる。始まった、と口にしたレグナに問い掛けようとしたが皆無に終わった。『空が…割れて…?』硝子を壊した時の甲高い音が響き渡る。破片となって空が崩れ落ちる。『どうゆうことだ!?空が墜ちて…』先程からうずくまっていたマナに声をかけるが応答がない…『マナ…?』虚ろな眼差しのままマナは何かを呟いていた。『赤い空……』崩れ落ちている空の上に赤い空間が覗いていた。『燃ゆる天空…
    みるく さん作 [177]
  • ナイト・オン・ドラグーン【112】話『終わる世界』

    墜落した朱き竜 アデルは女神塔の中庭に墜ちた。レグナはすぐさま下降し、アインを地上へと降ろす。『マナ!リリーナ!』二人の姿を見つける。駆け寄り無事だとわかるとアインは安堵の息を吐く。『あいつは!?』問い掛けるとリリーナが無言で指を差した。竜眼の男レオンは力無くはいつくばっているアデルの眼前までに近寄っていた。先程まで我を忘れ暴れ狂っていたアデルだが、そういった気配はまるで感じなかった。た
    みるく さん作 [227]
  • ナイト・オン・ドラグーン【墜ちる竜】話

    『くそ、なんて速さなんだ!』顔に叩きつけてくる風をアインは腕で庇う。『異常な速さだ…我を忘れ、暴走しておるからな…』レグナが面白くなさそうに呟く。朱き竜の姿は完全に見失ったのだが、吐き出された炎によって煙りが上がっている場所を辿って行った。『焼き尽くす気だな…全てを…』『それほど…憎しみが深いのであろうな』レグナは更に飛行速度を上げた。『馬鹿が…人に心を許すからだ…』皮肉に言うレグナだが、
    みるく さん作 [186]
  • ナイト・オン・ドラグーン【110】話『消えない怒り』

    真紅に染まった空に朱き影が空を切り裂き飛んでいた。それは呪文のように呟いていた。滅ビヨ…と。アデルは炎を吐き出す事を止むことなく飛び続ける。ニンゲン…我ヲ欺イタ…我ヲ騙シタ…許セヌ…許セヌ…!咆哮を高く揚げる。アデルが通った後は既に草木一本生えていない……デル!暴走意識の中に何者かの声が響く。…アデル!止めるんだ!!その声は耳からではなく、直接頭に響いている。アデル、もう止めろ!こん
    みるく さん作 [188]
  • ナイト・オン・ドラグーン【109】話『阻止するは蒼き翼』

    『滅ビヨ…』低く唸るその声は空に響いた。そして各所での突然の爆発。それは朱き竜の吐いた焔であることは明らかだった。朱き竜はところ構わず周囲を焼き尽くしている。『早く朱き竜を止めないと…!』そこには深い緑で覆われていただろう、今や焼けた大地となっている。凄惨な光景にアインは絶句する。『そう、慌てるな小僧…』レグナが女神の塔へと下降を始める。『アイン!』折りたと同時にリリーナが駆け寄ってきた。『無
    みるく さん作 [167]
  • ナイト・オン・ドラグーン【108】話『朱き鎖』

    (すまない…”アデル”永いこと待たせて…)レオンは”アデル”と言った朱き竜に触れようとした。『おい!お前っ!その竜から離れろ!!』リリーナが叫び、レオンは黙って振り返る。朱き竜からまがまがしいものが感じとれたのだ。レオンは向き直り、アデルを見た。朱く鱗に覆われたその姿は18年前と何一つ代わらない…その背に乗り、空を翔けたあの時も…羽ばたく翼の力強さも。共に戦い、同じ痛みを分かち合い…自分に
    みるく さん作 [203]
  • ナイト・オン・ドラグーン【107】話『紅蓮の空』

    『なんだって!?じゃあ”竜眼の男”は18年前に世界の危機を救った英雄、レオンだったのか!?』マナからそう聞かされアインは驚く。武器を取り、戦の道を歩む者なら誰でも知っているその英雄の名。いや、恐らくは18年前の出来事を体験した全ての人々は知っているだろう。だが、戦いが終わり、忽然と彼は姿を消してしまったという。『そして彼の向かった先は”女神の塔”本当の意味での最後の鍵の在り処なのです』マナはそう
    みるく さん作 [218]
  • ナイト・オン・ドラグーン【106】話『朱き竜』

    『一つ…約束しろ、封印を解いたらゴンザレスの核は必ず返してもらう。』呪文を綴る口を止め、リリーナは竜眼の男へと言葉を吐き捨てる。男は無言でうなづく。『…少しは喋ったらどうだ?薄気味悪いやつ…こんなとこまでさらって来て…変態か?お前…』なんでもいいから早くしろ、と男は顎で指図してくる。リリーナは苛立つ気持ちを抑え、再び呪文を口にした。”守護の壁よ、道を妨げる魔の光、水に溶ける雪の如く、吹かれ消
    みるく さん作 [223]
  • ナイト・オン・ドラグーン【105】話『解かれる封印』

    聖地、女神の塔。神々しい造りだったその塔は永年の腐朽により廃化していた。塔の内部へと誘う、かつ巨大な扉。その扉の前に少女を担いだ竜眼の男が立っていた。竜眼の男が扉に手を掛けた。バチッと光が爆発し、手を引っ込めた。やはり、と竜眼の男は焼けた手の平を見つめる。『ん…』担がれていたリリーナが目を覚ます。そして状況に気付く。すぐ傍にあるのは竜眼の男…『竜眼のっ…!?』リリーナはもがくが、しっかり押さえら
    みるく さん作 [180]
  • ナイト・オン・ドラグーン【104】話『竜眼』

    契約”と口にした竜の言動にレオンの顔色が狼狽する。だが口を固く結び。うなづく。『なんでもいい…力さえあれば!』『契約にはそれ相応の”代償”が伴う、覚悟はいいな?人間』竜は頭を起こし、レオンへと近付ける。レオンは浚に強くうなづいた。我に触れよ、朱き竜はレオンに告げる。少年の手が竜の赤黒い鱗に触れる。竜の体が赤く光り、その光が触れているレオンを伝って流れていった。光が炸裂。レオンは流れ込んでくる赤き
    みるく さん作 [197]
 
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