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みるく さんの投稿された作品が96件見つかりました。

 
  • ナイト・オン・ドラグーン【73】話『ゴンザレス』

    門を守る務めは、なんて退屈なのだろう。リオは軽く背伸びをする。別に村の入口を守っているわけではないのだが、自ら進んで門番をしているゴンザレスが気に掛かったのだ。『はぁ〜本ッ当、退屈…』わざと大きく言うが、ゴンザレスは少しも動じない。ただ、無言で立っているだけだった。その視線は遥か遠くを見ている。反応がないのはさっきまで敵同士だったからか…まだ自分を警戒してるのかもしれないとリオは思った。
    milk さん作 [237]
  • ナイト・オン・ドラグーン【72】話『砂の村』

    ”砂の村”は森を抜けた先にあった。しかし砂、という名前の割には村の周囲は岩山で囲まれている。錆の町に似た構造だとアインは思った。 『ここが…砂の村…だ。』リリーナが振り向きざまに言う。村の入口と思われるアーチをくぐる。『オレハ、イリグチデ、マッテル』そう言うとゴンザレスは肩に乗っているリリーナを降ろした。無言のまま振り返り、入口へと向かう。アインとリオはその後ろ姿を見返す。『ゴンザレ
    milk さん作 [246]
  • ナイト・オン・ドラグーン【71話】『信頼』

    『ゴンザレス…大丈夫…?』リオの炎を打ち消し、大男を庇った人物が心配気な声を掛ける。小柄で魔術の衣を着込んでおり、背丈より高い杖を携えていた。『あなたたちは、誰…?』こちらに向くなり疑問の言葉を吐き出した。アインはその顔を見る。その瞬間、唖然した。『え…!?子供…?』アインが言うより早くリオが叫んだ。『俺達は人を捜している。それだけだ』手に持っている剣を鞘に納めながらアインは言った。魔術師の
    milk さん作 [269]
  • ナイト・オン・ドラグーン【70】話『猛襲×撃退×新たな敵』

    『タチサレ…!!』3メートルぐらいの岩で出来た大男が呪文のようにその言葉を繰り返す。『タチサレ…!』今度は両腕を振り上げ、ハンマーのようにアインとリオの頭上に降り掛かる。『避けろ!』落下してくる岩の影から左右に二人は横に跳んだ。地響きが鳴り、足元が揺らいだ。その地面を揺るがすほどの破壊力は受け止めていたのなら、確実に押し潰されていただろう。ゴーレムが叩きつけた地面は陥没している。『なにするんだ
    milk さん作 [248]
  • ナイト・オン・ドラグーン【68】話『大地の番人、ゴーレム』

    『あ”〜っっ!!!あっつぃい!!』おてんば娘の悲鳴が森の中で響く。元いた地点から森に入って、もう何時間ぐらい経ったのだろう。深い森の中をアインとリオは突き進む。『相変わらずだな、リオ』暑さにうなだれるリオを尻目にアインは苦笑をした。『でも、あっつぃものはあっつぃの〜』がっくりと肩を落とす。『そうか?俺は平気だけど…』確かに森の中は蒸し風呂のように暑いが、リオのように叫ぶほどではない。『うそ?こん
    milk さん作 [259]
  • ナイト・オン・ドラグーン【68】話『命の代償』

    アインはレグナの背から飛び降り、リオに駆け寄る。『リオ…本当に君なのか!?』『うん!正真正銘のっリオ・オークレよ?』アインは自分自身を疑った、確かにリオは獄炎の守護者の槍に貫かれ、自分の腕の中で死んだのだから。しかし、目の前にいるのは彼女だった。夢なのか、と頬をつねろうと思ったがとにかく今はそんなことどうでもよかった。『生きてたんだ…』胸に熱いものが込み上げてくる。『あら?心外ですね、生きてち
    milk さん作 [248]
  • ナイト・オン・ドラグーン【67】話『仲間の帰還』

    その夜は、そのまま森の中で朝を待った。眠るようにとレグナに言われたが、結局のところ、アインは一睡もできなかった。『そういえば、あの町で妙な”声”を拾ったぞ』思い出したようにレグナが言った。『人の思念ってやつか?』『うむ、確か”大地の城塞…”と言っておった』『大地…って次の封印の搭のことか?』獄炎の鍵を壊した後、次の行き先は”大地の搭”だとマナは言っていた。錆の町へと向かったのは、大地の守護者
    milk さん作 [252]
  • ナイト・オン・ドラグーン【66】話『戸惑い』

    錆の町から飛び立った後、南の方角へしばらく飛び、アイン達は森に降りた。降ろしてほしいと、マナが言い出したのである。『エリスの言ってたことは本当なのか?』地上に降りるなり、ずっと呑み込んでいた言葉をアインは吐き出した。問い詰められずにはいられなかった。しかし、マナは答えない。『マナ!どうなんだ!』『…私…』『嘘だろう?嘘だって言ってくれよ!』マナの赤い瞳を覗き込む。その瞬間、思い出した。神水の搭の
    milk さん作 [231]
  • ナイト・オン・ドラグーン【65】話『過去』

    『フハハハ!待っておれよ小僧』アインの言葉が終わらないうちにレグナは広場に突っ込んだ。集結していた兵士達は確実にこちらへ突っ込んでくる竜にあわてふためき、散り散りに逃げ戸惑う。ある者はレグナの鈎爪にえぐられ。ある者は翼に弾き飛ばされ、見る間に隊列が崩れていく。『早く!今のうちに』マナをせき立てて、レグナに駆け寄る。その周囲にはもはや兵士は残っていない。ただ骸が転がっているばかりだった。『い
    milk さん作 [272]
  • ナイト・オン・ドラグーン【64】話『狂気』

    『斬り殺されたくないなら、道を開けろぉお!!』アインは兵士達の中を駆け抜ける。『やっぱり、引き返しましょう!アイン!』マナの声が後ろから聞こえた。『なぜ…!?』疑問の言葉をアインは呑み込んだ。なおも崩れていく隊列。武装した兵士達が吹っ飛ぶ。”それ”は確実にこちらへ向かってくる。血飛沫が見えた。剣がいともたやすく鎧の群れを薙いでいく。兵士達の遅れて上がる悲鳴。そして怒号。竜眼の男…とマナがつぶやく
    milk さん作 [313]
 
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