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みるく さんの投稿された作品が96件見つかりました。

 
  • ナイト・オン・ドラグーン【52】話『遺言、次への道程』

    今まで通ってきた通路を疾走と駆ける。時折、足元が大きく揺らいだ。獄炎の塔が崩れかけている。本来ならば、リオと一緒に脱出する道程。(…リオ。)最後の一本通路を全速で駆けた。外に出たと、瞬時に獄炎の塔は崩壊した。至る所で外壁が落ちている。アインが出た場所はちょうど獄炎の塔の正門だった。しかし、今や正門があった。というだけだ。あちらこちら、崩壊し、地面は掘り返した跡があるような凹みが多々ある。そして散
    Milk さん作 [279]
  • ナイト・オン・ドラグーン【51】話『永遠の別れ』

    『すまない…兄さんが愚かだった…』そう言って獄炎の守護者スウェンは亡き妹、リオを抱きしめたまま息途絶えた。『っ…はぁはぁ…』アインは茫然とその光景を目に焼き付けた。最後の最後にスウェンは兄としての自覚を確信したのだと、アインは悟った。剣を鞘に納める。白い死に顔の二人に歩み寄った。運命によって引き裂かれた兄妹。兄は記憶を失い、獄炎の守護者として生きた。妹は哀しみの傷を負いながらもひたすら兄を信じた
    Milk さん作 [558]
  • ナイト・オン・ドラグーン【50】話『蘇る記憶、誤ち』

    スウェンはただただ立ち尽くした。体の自由がきかない…。いやっ動かない。不本意ながらも反逆者一味の女を討ってしまった。その女は自分のことを兄と呼び。そして泣いていた。(俺は、知らない。この女のことなんか。)しかし、なぜかこの女の顔を見る度、戸惑う。声を聞くたび、ひどく胸が締め付けられる。(なんなんだ…この女は…俺の妹だと…!?そんなわけ…そんなわけねぇ…)アインという少年と交戦中、自分は迂闊にもそ
    Milk さん作 [309]
  • ナイト・オン・ドラグーン【49】話『ありがとう…』

    リオは崩れ落ちるように倒れた。『リオーっ!』すぐさま駆け付け、リオを抱き起こす。リオの腹からおびただしい血が拡がっていた。アインはリオの傷口を手で抑えたが、手の間を流れていくだけだった。『リオっ…なんで君が…』虚ろな瞳を天井に向けたままリオは荒く息をしていた。『くそっ!血が止まらない』アインは止血の処置を頭の中で巡らせたが、どんな怪我も一日立てば癒えてしまう自分には、そのような知識はまったくもっ
    Milk さん作 [246]
  • ナイト・オン・ドラグーン【48】話『獄炎の塔。』

    張り詰めた空気がアインをそして、獄炎の守護者、スウェンを包んだ。互いの武器を手で確かめ、相手の出方を伺うように二人の動きが止まる。『ふんっ!』スウェンは自分の炎の槍を突き出す。『こんなものっ!!』アインはとっさに刃ではない柄らしきところを掴んだ。が、『あっつ!?』当然ながらも炎を掴んでしまった。手の平が焼けてヒリヒリする。『いやっだから…炎の槍だって言っただろ?』スウェンは笑いながら肩を竦める。
    Milk さん作 [368]
  • ナイト・オン・ドラグーン【47】話

    マナとレグナの活躍のおかげか、獄炎の搭内部の警備は手薄になっていた。『…無人だな…マナ達がうまくやってくれたんだな…』ほとんどの兵士は城門で暴れているレグナを討ちに駆り出されたのだろう、とアインは思った。鍵の部屋への入口と思われる扉の前にも警備の兵士はいなかった。いきよいよく扉を開け、中に入る。リオもその後に続く。部屋の中は何もなく、ただ神水の時、同様に鍵を保管する祭壇のみがあった。天井まで
    Milk さん作 [294]
  • ナイト・オン・ドラグーン【46】話『守護者の間』

    (やばいっ…見つかる!)アインはリオの口を塞ぐ手を離し、腰に差してある剣に手を伸ばすが、自分にリオが覆いかぶさっているため届かない。下手に動いて、物音立てたりしたらそれこそ見つかってしまう。そんなことを考えてる間にも刻一刻と足音が迫ってきている。暗い通路に微かな光が差し込むのがリオの頭越しに見えた。(こうなったら…隅っこに固まるしかない。まだ見つかるわけには…)『リオ、絶対に声出すな…』『…え?
    Milk さん作 [433]
  • ナイト・オン・ドラグーン【45】話

    『1番、3番砲台っ破壊されました!!』兵士達が怒鳴り散らしながら空からの侵略者相手に応戦していた。『弓兵、撃て!!』控えていた弓兵達が弓を引き絞り、矢を放つが、当然のようにレグナにはかすり傷一つ生わせれなかった。レグナは旋回し、彼等に向かって炎を吐き出し吹き飛ばす。『くそっ!竜一匹墜とすのになにをやってる!』指揮者らしき人物が罵る。しかしその怒鳴り声も悲鳴へ変わった。『あ…あれはなんだ…!?
    Milk さん作 [375]
  • ナイト・オン・ドラグーン【44】話『炎の守護者、無くした記憶』

    獄炎の塔内部にある鍵の保管部屋で獄炎の守護者スウェンは目の前にある天井まで届きそうな炎を見ていた。そう、この炎こそが獄炎の塔の鍵。そして封印を繋ぐ源。自分はこれを護る任についてから8年の時が流れた。その8年間の間に幾度なく帝国軍が攻めてきたが、塔内部はもちろん、敷地に足を入れることさえ許さなかった。獄炎の塔にたどり着く前に焼き尽くしてしまうからだった。圧倒的な火力兵器が至る所に設置されており、獄
    Milk さん作 [304]
  • ナイト・オン・ドラグーン【43】話『作戦、決意、実行』

    『策士』というべきか、マナの冷静かつ、適切な判断には毎度のことながらアインは堂目した。獄炎の塔への道程の途中、マナは獄炎の塔の詳細をアインとリオに伝えた。それと同時に作戦内容をも聞いた。『…わかった。やってみるさ』アインは立ち上がると、レグナを呼んだ。『でもぉ〜なんでリオがこんな役〜?ちゃんと、リオも戦えるのにっ』リオは不満げな声をアインにぶつけた。『しょうがないだろ?幾ら強いっと言っても君は
    Milk さん作 [318]
 
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