携帯小説!(PC版)

トップページ >> アンネリダさんの一覧

アンネリダさんの投稿された作品が123件見つかりました。

 
  • 君へ

    夏の終り夕暮れに消えるように貴方はなぜ空の向こうへ逝ってしまったのでしょうまるで季節を旅するかのように貴方はなぜ気づかぬうちに逝ってしまったのでしょうそんな優し過ぎる気遣いがとても貴方らしく哀しいのです何もかも憶測の域を出ず真実は誰にもわからないのです心など決してわかり合えぬこの世界で想像など何の役に立つのでしょうそれでも遺された者はどうしようもなく考えてしまうのです貴方のことを思い出すたび私は
    となりのトトりん さん作 [628]
  • 最期の唄を焔にのせて 連詩

    揺れない 枯れない 泣かない 比類なきそのフェチズムに泣けない 咲けない 見えない私は放棄することへの情念を火だるまにされた魔女のように最期の唄を焔に乗せて 歌うのです幾ら焼かれても未だに事足りず どこまでもどこまでも永劫に続くと思わさるるこの業火に貴方も私も怯えるのです何かを焼かねば収まらぬのなら私が焼かれましょうそれで消去できるのならば私が贄になりましょう言えない 聞けない 笑えない比類なき
    となりのトトりん さん作 [542]
  • if 連詩

    一刻の隙間に貴女が入り込むのです。どれだけに穴を塞いでも僅かな隙間から私は侵食されるのです。こんな事を伝えたら私は嫌悪感を持たれてしまうでしょうかもしも貴女に伝えられたなら私はまた拒否をされてしまうでしょうか私はそれが恐くて恐くて音にせず穴だらけの心で歌うのですだから伝わらなくて良いのですもう貴女も私も苦しめたくはないのですだから私は穴だらけの心で音にせずに歌うのですもしも許されるなら貴女を未だ
    となりのトトりん さん作 [946]
  • 一秒 連詩

    あと一秒だけでも貴女と共に過ごせたのならあと一秒だけでも貴女に逢えたならあと一秒だけでも貴女に伝えられたなら私は千の夜だけ針の莚の上を歩けるのです 何にも変えられず何にも引き合えず何にも見つけられず私は平等にそれを受入れ耐え忍ぶことができるのです 途絶えることの無い想(そう)がもしも一秒後に私から離れてしまっても私は貴女のことを想い続けることでしょう 眠れぬ千の夜に闇から闇へと伝う銀の涙水はどれ
    となりのトトりん さん作 [560]
  • 灰被りの空に

    夏の花火よりも刹那で貴女の愛のように眩しくて私は囚えきれぬことに囚われ虜となるまるで盲目の囚人のようにその全てに囚われてまた次に煌めくのはいつのことかと求め続ける夏の花火のよりも刹那で貴女の愛のように眩しい光をもう一度灰被りの空に願うのです例え瞬きの間でも貴女の愛に触れられたなら例え瞬きの間でももう一度だけ貴女に愛を伝えられたなら
    となりのトトりん さん作 [546]
  • 記録のように消せたなら

    記録のように記憶も消せたなら貴方は解き放たれるのでしょうか貴方は呪縛の鎖に繋がれて自分の過去に言い訳をして誤りであることを認めないまま熱い陽射しを向けていないのです下ばかり見ても自分の涙しか見えず その中に誰かの涙が混ざっていても気付け気付こうとしないのです記録のように記憶を消せたなら貴方は自己本意の満足だけは得られるのに貴方はそれも出来ずに今も迷うのです時には忘れてはならぬことを胸に抱き続ける
    となりのトトりん さん作 [693]
  • 屈折した光に身を焼いて

    屈折した光に追われ私は硝子の螺旋を指でなぞるように逃げるのです。言葉にできぬ愛が必要ならばどれ程までに私は無力なのでしょう少ない手段を失えば 何も貴女に伝ゆることができず殻という殻に悲しみと切なさと貴女への愛しさを詰め込むことしかできないのです貴女は今 何処で 誰と過ごしているのでしょう失う前に今よりも愛してると伝えられたら何か変えられたのでしょうか答えはいつまでもわからぬままに私だけを拘束して
    となりのトトりん さん作 [606]
  • Annelida

    足されることのない失うだけの命にどれだけの価値を感じられるのでありましょうか 燦くことを知らずただただ地を這うだけの日常にいったい何を夢見ると言うのでありましょうか アンネリダのように足を棄て忌み嫌われて愛を足されることのない失うばかりの命に正常を維持することが異常だとしてもあとどれだけ正常を維持すれば良いのでありましょうか 誰も余分の愛などは持ち合わせていないのだから幾ら蠕き啼き伝えても それ
    となりのトトりん さん作 [531]
  • 白と包帯

     白と包帯逃げてはいけないと理解した時から幾度 逃げてきたのでしょう負けてはいけないと理解した時から幾度 負けてきたのでしょうその度に悲しく俯く怯えた空が罅割(ひびわ)れる私に何度 潤いをくれたのでしょうか全てが嘘ならば私は楽になれるのに…仄暗い隙間に隠されるようにある真実は微細な燦(かがや)きを放ち訴えるのです逃げてはいけないと理解した時からあれから幾度 逃げてきたのでしょう 負けてはいけない
    となりのトトりん さん作 [563]
  • 深海魚

    北側の小さな窓が僅かに陽射しを集め始める午前5時に私は幸せな夢を見るのです互いの意思が元通りに通じ解り合えることができても目を覚ませば それは現実ではないことに気付くのですその度に落ちて 落ちて このまま目を覚まさなければ気付くこともなかったのにと私は 落ちて落ちて また暗い海の底で 深海魚のように身を沈めるのです まるでその異形な姿でしか呼気をとれぬように静かに暗い海の底で息を潜めるのですもし
    となりのトトりん さん作 [565]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス