トップページ >> アンネリダさんの一覧
アンネリダさんの投稿された作品が123件見つかりました。
-
愛と呼ぶには事足りず
人の愛し方がわからなくなったのです 確かに愛されたことがあるはずなのに私は愛し方がわからないのです 何をもって愛と呼ぶのでしょう どの段階で愛と呼べるのでしょう 貴女の愛がないのであれば私のモナドはゼロに等しい
となりのトトりん さん作 [453] -
最後に僅かでも
今までの愛が偽物だとは思えず貴女を憎むことなど決して出来ないから せめて憎む対象を教えて下さい でなければ私は私自身を憎み続けなくてはいけないのです その時間は余りに耐え難く嘘でも良いのです 憎む対象を教えて下さい 嘘でも良いのです最後にその分の愛だけを最後にその分の愛情を下さい 最後に僅かでもその分の愛を下さい
となりのトトりん さん作 [470] -
理由
貴女に愛されているという事実だけが私を支えている全てだったのでしょうだからこうしてそれが無くなった今は私の存在は急激に曖昧になりふらふらと揺らめいているのです 身を引くのではないのですもう心の拠り所がないのです 世界中が私を見なくても貴女だけは私を見てくれる どんな状況に置かれても最後には貴女が私の味方でいてくれる その愛が私の支えだったのでしょうもう拠り所がないのです自分を支える理由が見つから
となりのトトりん さん作 [469] -
曖昧なモナド
私と言うものを構成している単子(モナド)は幾つもの臓器と血液を不定期に汲み上げるポンプを雑多に構築している上肢は整い下肢も一通り満足に揃うそれでもなぜ優しくなれず卑しく憎しみ悲しみ呪うのでありましょうか胴体もあり目も見え言葉も吐き出し耳も貴女の心音を聴こうとするそれでもなぜ思いやれず虚しく哀しく慈しむことなど決して出来ず求めるのでありましょうか綺麗ではないにしろ整いながらも私というモノを構成して
となりのトトりん さん作 [464] -
100よりも0
100<0他の誰かを羨んでしまう 何もせずに貴女に愛されているのだから 私には長い時間が必要でリングもピアスもネックレスも洋服も何も貴女をつなぎ止めておくことはできず 貴女のことも互いに何も知らず 互いに話もしない ただの距離に愛は届かず 何もしない誰かにそれは負けることもあるのでしょう 身を引くのかと問われればそうではなく貴女が離れたのです 100のままで0に負けることもあるのです それならば
となりのトトりん さん作 [449] -
千
私がなぞる線はいつも点滅したり色濃くしたりそれでも後ろに何かが残る貴女の描く線はいつも煌めいて眩しくて私は薄目を開けて憧れる 私の線とは決して交錯しないとしても私は貴女の線を下から眺め続けるでしょう私の線は貴女のような綺麗な線ではないけれどそれでも私の軌跡になってしまうこれからも貴女の線と重なり合うことはないけれどただ同じ時に並んで線をなぞれたことだけで私は良いのです。いつまでも交われない平行に
となりのトトりん さん作 [560] -
一秒
貴女の愛に甘えて依存するだけの私はいくらかき集めても返す愛がまるで届かない今一秒の後悔が次一年の後悔となり私の手足を拘束して動けなくするあれから貴女の愛を自分で焼いて何度、見つめ直してみても手に残る灰達は風が吹くたびサラサラ舞ってすぐに元の形を奪い去るどうにもならないことならば悔いやまぬようにもう一度だけ今一秒の後悔が鳴り止まぬ後悔となり私の手足を拘束するならば誰にも邪魔されず誰にも壊されず私だ
となりのトトりん さん作 [507] -
Hello
君とイヤホンを分け合って聞いたあの曲を街で偶然聞きました二人で半ぶんこしたあの曲は僕の方にギターが少なかったけど それでも今よりずっと良い曲でした顔を寄せ合い聞いたあの曲も今はすっかり聞けなくなったけど今も目を閉じると確かに温かくてゆっくりHelloって君の名前を呼んでいる知らずに泣きながらHelloって君の名前を呼んでいる
となりのトトりん さん作 [451] -
君は綺麗な花だから
君は綺麗な花だから私は摘んでいつも傍に置いておきたかったのです枯れてしまってもずっと傍に居たかったから君は美しい花だから私は摘んでいつまでも傍で老いて生きたかったのです 枯れてしまってもずっと傍で生きたかったのです
となりのトトりん さん作 [488] -
標
何があっても貴女の傍に居ます。だから貴女は貴女の道を信じて進んでください。私はそんな貴女の為ならずっと貴女の傍に居ます。その道が棘の道であるならば私が倒れて足場になりましょう。その道が業火に包まれているならば私を傘にしてお進みください。その道が険しき登り道であるならば私の腕を杖にしてお進みください。その道が暗闇であるならば私の髪を燃やし灯りしてお進みください。その道がどのような道だとしても私が貴
となりのトトりん さん作 [467]