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アンネリダさんの投稿された作品が123件見つかりました。

 
  • 例えば冷たい雨や風が続いても

    硝子の切れ目に交錯する悲しい笑顔爪痕は消える事なくそこに言葉を残す瓦礫に積もる砂は徐々に増しいずれ小さな花の種が舞い降りる そして熱く煌めく太陽に向かって君は伸びゆく 例えば強い風が吹いても例えば冷たい雨が降ろうとも君はのびゆく例えば風の日ばかりでも、きっと優しい風に変わるから例えば雨の日ばかりでも、やまない雨はないはずだから例えば貴女がどんなに辛くとも私はずっと傍にいるはずだからだから諦めない
    となりのトトりん さん作 [471]
  • ガーベラ

    私が死んで居なくなってしまったら 一年後の命日にガーベラの花を一輪下さいな 最初の一年だけで良いのです あとは忘れてしまってください 貴女の元気な姿が私の幸せです 貴女が哀しみで泣くのは私の哀しみです 二人でいつか幸せになるために 泣くときは泣いてしまい 後は笑って居て下さい 貴女が新しく恋をするならば それは私の幸せです 貴女が楽しく笑うならば それは私の幸せです だけど最初の一年は私に下さい
    となりのトトりん さん作 [488]
  • 温もり

    冷酷なコンクリートの上で頬杖をついている青白い吐息は月のない夜に嫌に映えている 燭台の灯火はそれに呼応するかのように 微量ずつ 煌めきを発し 霧となり 冷酷な天へ昇華していく 青白い吐息は切なさを染め コンクリートの隙間から覗く生命は 潤いを隠せずに泣いている 残酷な漆黒は美しい花も 醜く爛れた この眼球もすべてを平等に覆い隠した 冷たさは人の温もりを 静かに吸って生きている 冷たさは いずれ
    となりのトトりん さん作 [482]
  • 恋慕

    今 君は誰を思うの… 君は今 何処に居ますか 君は今 何処に居て誰を思うの…
    となりのトトりん さん作 [465]
  • 沈日に消える王

    終末(おわり)の鐘が鳴り響き朱い沈日(ゆうひ)に飲み込まれそうになりながらも羽を休めない鴉は鐘の音の聞こえない安息の地帯(ばしょ)へ逃げ続けるどんなに翼を羽ばたかせあてもなく泳いでもきっと鴉(きみ)は見つけられないユートピアもエデンも鉄屑に埋もれてもう誰にも見出せないからでも君は例えそうだとしても鐘の音が騒がしく打たれ鴉(きみ)の啼き声が掻き消されても飛び続けろ鴉(きみ)は籠を持たない沈日に消え
    となりのトトりん さん作 [432]
  • Cinema

    現実みたいなシネマの中で踊る貴女とモルヒネで狂う私踊りたいなら外で踊って…私はこの中から出られないから…見たくないから私は目をナイフとフォークで綺麗に取り分けた現実みたいなシネマの中で歌うピアニストと盲目の私ピアノを弾くなら他で弾いてよ…私は盲目だから出られないの…聞きたくないから私は耳を蝋で固めたシネマの中で美しく香る花畑と盲目で耳を聞こえなくした私『あヽ いい香り 頭が痛くて反吐が出そう』か
    となりのトトりん さん作 [410]
  • 浮上を待つ夜に

    夜半に落ちる銀の雫は闇を吸い転がっている闇に祭られた氷の人形は眠るように瞼を閉じている群青の氷は闇を溶かすように啜り泣くステンドグラスに描かれた無邪気で惨酷な仔猫と廃れた憂鬱 幸せよ こんな夜でも降りてきてくれますか 闇を吸った雫を舐めたとしても 幸せよ こんな夜でも降りてきてくれますか 時計の針を握る無邪気さに恋を信じたとしても 幸せよ こんな夜にも降りてきてくれますか 不浄を持つ夜だと
    となりのトトりん さん作 [424]
  • 鳥籠

    だって寂しいから涙が出るんだ寂しいのは誰のせいでもなく生きた時間が素晴らしく愛しいものだから寂しく感じるんだ だって悲しくなるから言わないんだ過ごした日々は初夏の朝靄(あさもや)みたいに幻想的で思い出そうとすると手から零れていくから僕は言わないんだ 時は刹那に煌き記憶だけを住家にして生きる「籠に入れてはいけないよ  優しくしないと逃げていくからね」 だから悲しいんだ思い出したら逃げていく色褪(い
    となりのトトりん さん作 [461]
  • 心臓 連詩

    止めないで私は貴女の心音がとても好きだからいつまでも傍で聞いていたいだけ私はといえば汚れも何も感じずにただ 血液を流しているだけの存在音も汚いしリズムも少しおかしいねだから私は貴女の心臓に憧れるんだ貴女だけは私の心音(ことば)を笑わないで聞いてくれたけど私は少し恥ずかしいんだ動脈だけではだめなんだ汚い静脈もなければ心音も美しさもそのリズムも何もかもが失くなってしまうだから私は貴女さえ嫌でなければ
    となりのトトりん さん作 [424]
  • たとえ掠れた声でも

    最初に求めたのは 声を出すこと 拘束された小さな身体で 抵抗もせずに ただ苦しんでいた 勇気を出せば 声を出せば 私に幾重にも 巻きつけられた鎖を 壊すことができたのに… 鋭い眼に私は動けない 鎖だけじゃなく 恐怖にさえも震え 囚われている ほんの少し勇気を出せば 掠れた声でも出せれば 微かに指を動かせれば 私は消えなくても良かったのに 私は帰ってこない
    となりのトトりん さん作 [415]
 
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