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わうめん さんの投稿された作品が3件見つかりました。
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雪の日?
僕は高校三年生どこにでもあるごく普通の普通科の学校だ。高校での僕は一人で居ることが多くわりと静かにしていることが多かった、というのも周りの友達達に温度差を感じてしまうからだ、彼らの話題は大概、誰と誰が付き合ったとか、誰が好きかなどというものだ、中でも自慢話のように付き合って一週間や三日で別れたという話しを聞くのが嫌だった、どうやら彼らには期間の短さによって箔が付くらしい。付き合って二時間というヤ
わうめん さん作 [286] -
強烈な個性に触れて
彼は言った「思い出は、物という形で残るのではなく、自分の頭の片隅に漂うものだ」自分はどうしても物を捨てられない癖がある壊れたギターや行った場所の例えば映画や水族館のチケットの半券などを。彼の言ったその言葉で気付いた、そうか僕は物やその記録が消えてしまうのが怖いのだ、それらが消えることで自らが体験した素敵な感覚や思いなどが跡形もなく消滅してしまう気がしていたのだ。確かに確実に残して置くものも必要だ
わうめん さん作 [390] -
雪の日
午前4時、外は不思議な静寂に包まれていた。人の気配はなく、あるのは凍結した雪と、それを砕く自分の足音だけだ。歩を進める度に凜とした寒さを感じる。上京して3年、故郷の冬を思い起こしたのはこれが初めてだ。白銀に浮かぶ輝く星、何もかもが眠った静けさ、その世界を歩くのが好きだった。そしてその記憶が甦る時きまってあの冬を思い出す、18歳のあの人と過ごした冬のことを。僕達の宝はあの町の秘密の中にあり、その宝
わうめん さん作 [340]
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