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雷導一樹 さんの投稿された作品が12件見つかりました。
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LoveForGhost〜いつも隣にいる彼女〜3
「先生・・・それはつまり、過ごす場所によって生きる事の出来る時間が違うって事ですか?」恭人は依然としてその瞳をまったく揺るがす事もなく淡々とした口調で尋ねる。「うん・・恭人君の言うとおり、仮にこのまま病院で生活し続ければ最低でも・・半年は生きることが可能と言えるだろうね。でも、別の環境で暮らす場合は遅くても二ヶ月です。どちらを選択しても良いです。それを決めるのは私ではありませんから」医師の問いに
雷導一樹 さん作 [448] -
LoveForGhost〜いつも隣にいる彼女〜2
「酷な話ですが、今の医療技術では助かる事はまずありません」医師の口から吐かれた言葉はその病気の少年本人にとっては驚くこともない些細な事であった。しかし、その少年の後ろに控える両親にとってはその言葉がどれほど辛い話なのかを表情に悲痛という名の痛みを含みながら表現しているようであった。「鏡(かがみ)さん・・我々も尽くせるだけの手は尽くしました。しかし・・・」医師にとってもその言葉を伝える事は辛いのだ
雷導一樹 さん作 [376] -
LoveForGhost〜いつも隣にいる彼女〜
窓から見る景色はいつでも変わらずただ一色だった。その一色はまさに自分の心を表しているようだった。それは時間など関係せずに同じ色だった。変わらないと思っていた色が一瞬鮮やかに変化した時がある。それは、彼女との出会いがきっかけだった。それは、彼女との日々が色をではなく、見方を変えてくれたんだ・・・と。
雷導一樹 さん作 [487] -
私の頼りないナイト5
ナイトは即座にしゃがみ込む。その体勢のまま後方へと退くようにして飛ぶ。男達がその姿を目で追うことはもちろんだが、出来ていなかった。ただ、華連にはその姿がはっきりと映し出されていた。先程、最初に現れた時もそうだったが、男は上に飛んでいたのだ。その動作が速すぎるためにあたかも瞬間移動でもしたかのように着地した時には見えていただけだった。ナイトは体制を一度整えると同時に踏み込んだ右足に思いっきり力を込
速見 feat.雷導一樹 さん作 [513] -
私の頼りないナイト4
「やっちまうぞ!」男達はそれぞれに拳やナイフで男に襲い掛かった。だが、その瞳を瞬き一つせずに、まるで何事も無かったかのように軽々と交わしてしまう。「お前、何者だ?!」まるで、すぐにやられる三下のような台詞を吐きながら、男達は息一つ乱さないその男を見る。男達の目にもすでにはっきりとその人物が尋常では無いことが存分に理解出来ていた。だが、この人数差があって負けるとは思ってはいない。だからこそ、三下扱
速見 feat.雷導一樹 さん作 [449] -
私の頼りないナイト3
「は、お前は馬鹿か?この人数相手にどうやって勝つつもりだよ?お前も頭いかれてんじゃねぇ〜のかよ?!」男達が口々に「こいつやっちまうか?」「そうだな」とか言って盛り上っている。「うるせ〜よ、あごひげ野郎・・・俺は今非常にムカついているんだ。逃げるなら二秒だけ待ってやるよ」そんな男達を無視して指を二本立てて見せる。そんな中、華連はずっと声が出なかった。まるで、誰かに声を奪われたかのようでいて気持ちの
速見 feat.雷導一樹 さん作 [470] -
刹那に想うは君への言葉Vol.4
「・・・」「だってさ、いつも相談受けてる時とか本当は、嫌だったんだよね。でも、恋も大事な友達だもん。恋ならって諦めようかとも思ったよ。でも・・・やっぱり公浩のこと好きだから・・」そんなことを涙を流し名がら無理に作った笑顔で言われてしまって。俺が出来る事などあるのだろうか。幸いにして駅からは離れ、すでに人通りも多くは無い場所である。震える由真の方を見ていたら、体は正直に動いてしまっていた。「?!」
雷導一樹 さん作 [484] -
刹那に想うは君への言葉Vol.3
「そしたら、言われちゃってさ・・・ホントに驚いたよ・・・」どうしてか語尾にさえ力が無い。一度だけこんな状態の由真を見た覚えがあった。それは昔、俺が怪我をしたときだ。それも相当な大怪我で一時は生死を彷徨った程の大惨事だった。その時の、俺がずっと眠り続けていて、起きた時に見たあの時の由真の瞳だった。「どうしたんだ?何か、お前・・」俺は、その時初めて由真が笑いながら泣いていることに気付いた。先ほどまで
雷導一樹 さん作 [426] -
刹那に想うは君への言葉Vol.2
「えっと、それは愛原から聞いたのか?」言葉を無理やりに引っ張り出したはいいものの言ってからまたしまったと思ったのは言うまでも無い。「そうだよぉ〜、どうして言ってくれなかったのかな?恋は親友だし、公浩とは幼馴染みでしょ?恋から聞かされたときは驚いたよ、ホントにどうして教えてくれなかったの?」先程と同様に唇を尖らせながら拗ねている事を表現しているのだろう。その姿に可愛いと思ってしまう俺は駄目なのだろ
雷導一樹 さん作 [405] -
刹那に想うは君への言葉Vol.1
その出会いは俺にとっては運命だったと言ってもいいだろう。それが恋だと気付いたのはいつだったろうか?彼女の事を知れば知るほど思いは強くなっていく。しかし、それを悟られてはいけなかった。誰にもばれてはいけなかったのだ。「まもなく2番線に電車が参ります。白線の内側までお下がり下さい」ホームに、聞きなれたアナウンスが流れると同時に、電車のブレーキ音が鳴り響く。いつもと変わらないこの景色にも見慣れたもので
雷導一樹 さん作 [443]
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