トップページ >> じゅりあ さんの一覧
じゅりあ さんの投稿された作品が208件見つかりました。
-
Person of THE fate〜運命の人〜18
「じゃ、又連絡して?」一樹の車で家の近くまで送られる。「うん、ありがと」車から出ると運転席に回るさおり。一樹は窓を開けると、さおりの腕を引いてキスをした。車を発進させる一樹。さおりはそれが見えなくなるのを確認して、家路を急ぐ。今日一日で色んな事があった。初めて入った、男の人の家。フレンチキス、ディープキス。どれも初体験のさおりは、心身共に疲れていた。だけど嫌じゃないのは、一樹の愛を感じたからだ。
じゅりあ さん作 [331] -
Person of THE fate〜運命の人〜17
「あ、コーヒーだ」目の前のドリンクホルダーを指して、さおりが言う。「や〜、柄にもなく早起きしちゃったかんね。目覚ましにコンビニで買ったの。飲んで良いよ!」運転しながらチラッとさおりを見る一樹。(別に欲しかった訳じゃないんだけど…)変な事言ったかも…と思いながらも、せっかくなので飲みかけのコーヒーを手に取る。「いただきます…」(ちょっと待て…?これって…)そう思った直後、「あ、間接キスだ」隣で一樹
じゅりあ さん作 [326] -
Person of THE fate〜運命の人〜16
『人と会って来るね』朝、光太郎からおはようメールが来た後に返したのがこれだ。何も知らない光太郎。『いってらっしゃい(^O^)/』さおりは罪悪感に近いような物を感じるようになっていた。待ち合わせの時間まであと三十分。さおりは化粧を済ませ、身だしなみのチェックをしていた。(何か、デートみたい!)浮かれてる自分を親に見られたりしたら恥ずかしいから、と言う理由で気付かれないうちに家を出る。〜♪『着いたよ
じゅりあ さん作 [322] -
Person of THE fate〜運命の人〜10
さおりが一樹とメールを始めて一ヵ月が過ぎた頃だった。始めの内はたまにしか来なかったメールが、最近では頻繁に来るようになっていた。一樹の事も段々わかって来た。例えば現場仕事をしてる事や、同じ歌手が好きだと言う事だ。その日も始めはハイテンションな文面だったのが急に変化を見せ、さおりは思わず心配をする。『どうしたんですか?』『いや、ちょっと悩んでて…』『私が聞ける事なら聞きますよ』暫らく時間が開いてか
じゅりあ さん作 [278] -
Person of THE fate〜運命の人〜9
その日の夜、いつも通り光太郎とメールのやり取りをしていたさおりの元に見知らぬアドレスのメールが届いた。『初めまして!一樹です。ヨロシクなっ』明穂から紹介を受けた相手だった。確か自分より五つ年上だと聞いたのを思い出し、敬語を意識して打ち返す。『初めまして。さおりです☆よろしくお願いします』『敬語なんかいらんよ』一樹はそう言うが『いえ、目上の人なんで…』妙に畏まってしまうさおり。その日はそこで途絶え
じゅりあ さん作 [266] -
Person of THE fate〜運命の人〜8
『もしもし、さおり〜?』電話の相手は二つ上の先輩、吉川明穂だ。「あぁ、久しぶり☆」電話では二ヵ月ぶりか。『元気してた?』「うん、先輩は?」『元気よ!』ちょっとした世間話をした後、急に明穂の声のトーンが上がった。『ところでさぁ、メル友にあんたの話したら会話弾んじゃって、是非メル友になって欲しいって言ってるんだけど』さおりは驚きで返す。「えっ!何話したの!?」変な事を言われたんじゃないかと内心思う。
じゅりあ さん作 [287] -
Person of THE fate〜運命の人〜7
星窪学園、放課後―\r「今日はバイト入ってんの?」グループの一員である、小峰優奈(ゆうな)が机に教科書をしまいながらさおりに問い掛けた。「あ、うん。ゴメン、先に帰って」四人の中で唯一バイトをしているさおり。最近は他の三人と一緒に下校する事が減って来ていた。「ダ○エー寄ってこうよ」同じく同グループの真中里恵子が髪の毛をセットしながら優奈を見る。「あ、私も行きたい!」優奈が答えるより早く久留米が割り
じゅりあ さん作 [283] -
Person of THE fate〜運命の人〜6
昼休み、光太郎はさおりの特徴を聞き出す事にした。今のままでは例えすれ違ったとしても、気付かないままで終わるからだ。黒のミディアムに斜め分けの髪、奥二重気味の目。身長163cmと聞いた時には自分と余り大差ないじゃないかと少し凹む光太郎。『私が標準より高いほうだから…』とさおりはフォローを入れたのだが…。食堂の自販機にて牛乳を選ぶ光太郎の後ろで仁が肩を叩いた。「こうちゃ〜ん。牛乳だけじゃ背は伸びない
じゅりあ さん作 [325] -
Person of THE fate〜運命の人〜15
さおりは何も答えられないでいた。どんな人なんだろうと思う事はあった。けど不安もあったのだ。『会いたくない?』一樹の残念そうな声を聞いたさおりは慌てて、「そうゆう訳じゃないんです!」と答えた。一樹はため息をつき、そしてゆっくり話し始める。『ここ数日、俺の中でさおりちゃんの存在が大きくなってんのわかるんだ。だから会いたい…』一樹の気持ちがさおりにも伝わって来て、更に黙ってしまう。『会ってもないのにっ
じゅりあ さん作 [294] -
Person of THE fate〜運命の人〜14
一件目から約一時間半後に二件目が入っていた。その文面は、『寝ちゃった?俺も明日早いしもう寝るね』と、いつものおやすみメールだった。光太郎は、おはようメールとおやすみメールだけは絶対欠かさない。それだけに、返事を出来なかったの事に凹むさおり。光太郎はまだ何も知らない。そう、一樹の事を―。(最近さおりん、メールの返事が遅いな)そう感じた光太郎は、昼休みにメールを打つ。『さおりん、もしや俺とのメールに
じゅりあ さん作 [301]