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じゅりあ さんの投稿された作品が208件見つかりました。

 
  • MARIA〜人魚の恋〜(8)

    翌日、マリアは又もや海上に来ていた。いつもの様にサイファが姿を現わすのを待ち焦がれる。だが、今日は一つ決心をして来たのだ。彼に姿を見せよう、と。ただ上半身だけ。それなら人魚とばれずに済む、そう思ったのだ。やがて、いつもと同じ位の時間に彼がやって来た。マリアは思い切って視界に映る様、体(上半身)を覗かせた。「…君っ…!」サイファは目を大きく見開いて呼び掛ける。マリアは少し頬を赤らめて顔を上げた。「
    じゅりあ さん作 [127]
  • MARIA〜人魚の恋〜(7)

    部屋を出ようとしたマリアに自分も着いて行こうかとシュリーが問い掛けたのだが「ううん、一人で良い」との返事。少し心配になったシュリーはこっそりと後を追った。やって来たのは海上。シュリー自身、何となく予測はしていた。マリアは何をする事もなく、大きな岩に腰を掛けている。三十分程経った頃だろうか、浜辺に人の足音が聞こえ、二人ともハッとした。そこに立っていたのは、この間サイファと名乗った人間。マリアが更に
    じゅりあ さん作 [149]
  • MARIA〜人魚の恋〜(6)

    「お前も直に二十歳になる。そろそろ、良いのではないかと思うておるのだが…?」「はぁ…」正直、サイファは余り乗る気ではなかった…が、「一度会ってみなさい」と言う、父親の言葉に頷くしかなかった。夜、お見合いを一週間後に控えたサイファは窓の外をぼんやりと眺めていた。海が見え、今日出会った彼女の事を思い出す。岩の影に隠れていた為に余り顔は見えなかったのだが、彼女の天使のような歌声が今も聞こえて来そうなく
    じゅりあ さん作 [120]
  • MARIA〜人魚の恋〜(6)

    「お前も直に二十歳になる。そろそろ、良いのではないかと思うておるのだが…?」「はぁ…」正直、サイファは余り乗る気ではなかった…が、「一度会ってみなさい」と言う、父親の言葉に頷くしかなかった。夜、お見合いを一週間後に控えたサイファは窓の外をぼんやりと眺めていた。海が見え、今日出会った彼女の事を思い出す。岩の影に隠れていた為に余り顔は見えなかったのだが、彼女の天使のような歌声が今も聞こえて来そうなく
    じゅりあ さん作 [136]
  • MARIA〜人魚の恋〜(5)

    「私はサイファ。サイファ・アストーンです」彼の碧い瞳がこちらを見ている。マリアは彼の言葉に反し、何も言わず海に潜った。「あ、君っ…!!」サイファの呼び掛けが空虚に響く。しばらく立ち尽くしていたが、彼女がもう一度、姿を現わす事はなかった。「待ってよ、マリア!」マリアの後ろを必死でついて泳ぐシュリーは、彼女の異変に気付いていた。魚の群れの間を掻き分けて行く彼女の横顔は赤い。初めて感じる胸の高鳴りにマ
    じゅりあ さん作 [152]
  • MARIA〜人魚の恋〜(4)

    二人が気持ち良く歌っていると…突然、後ろで気配がした。ポチャンッ!!慌てて岩の影に隠れる…が見られてしまったようだ。「あ、待って…!」浜辺から声がして、影からそっと覗いた。マリア達の目に映ったのは人間…。この世で一番恐ろしく、汚い生物…の…はず。が、貴族を思わせる綺麗な顔立ちの彼は「その…続きを聴かせて貰えないだろうか?」と優しく声をかけて来たのだった。今まで自分が一番美しいものだと思っていたマ
    じゅりあ さん作 [147]
  • MARIA〜人魚の恋〜(3)

    友達がいない…マリアはそれでも良いと思っていた。『わたしにはシュリーがいれば良いの!』それが口癖のようになっていたのだった。二人は海上に顔を出すと周りを見渡す。人間に見つからないように。人間――この世で一番恐ろしく、汚い生物…。マリア達は小さな頃からそう教え込まれていた。本当は海上に出るも危険がある為、禁止されているのだが…興味本意に一度出てしまうと、探険しているようでやめられないのだった。マリ
    じゅりあ さん作 [155]
  • MARIA〜人魚の恋〜(2)

    「やっぱりミールが一番よね!」「そんな事ないわ。シルアの方がハンサムよ〜」「え〜、二人ともどうかと思うわぁ。私はー…」一人が話終える前に横を勢い良く通り過ぎる影。恋話に花を咲かせていたのも忘れて、三人共が通り過ぎた後を目で追った。「ちょっと〜!マリア、危ないじゃないっ!」真ん中に座っていたリリーがアップにしているお団子頭を押さえて声を荒げた。「そうよ、そうよ!」両隣に座っていた双子のメーグとメー
    じゅりあ さん作 [166]
  • MARIA〜人魚の恋〜(1)

    そこは深い海の底。シルバーに輝く大きなお城が一際目立っていて、その内一つの窓からは長い髪の女の子の影が見える。「ふふっ♪今日も艶々」ドレッサーの前で丁寧に髪をブローしている彼女の名前はマリアラーネ。年は16〜18くらいだろう。何故、彼女がこんな所で呑気に髪なんかを梳かしているかと言うと…言うまでもないが人魚だからだ。もちろん下半身は鱗で埋め尽くされている。「早く行こうマリア!」と、隣で尾びれをば
    じゅりあ さん作 [240]
  • たれまに〜Anniversary〜(あとがき)

    今回もお読み頂いた皆様、管理人様、ありがとうございました〜m(__)mしっかし、季節感ねぇぇ( ̄□ ̄;)!!書いてる私でも何月設定だったっけ?とか、途中で訳がわからなくなりました。ふぅ(;^_^Aいちお、五月〜六月くらい?周りはもう、クリスマス気分だと言うのに…。毎回言えるのが、文章って難しい!!上手く思うように表現出来ないのが悔しいです。これは彩ちゃんと一緒に勉強するべきでしょうかね(笑)さて
    じゅりあ さん作 [235]
 

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