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じゅりあ さんの投稿された作品が208件見つかりました。
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たれまに〜Anniversary〜(オマケ)
〜お家デートにて二人の会話〜「あのね、和也サン…」私は自分のベットに横になりながら上目使いになる。「何、サンて…?」和也は雑誌に目を落としながら聞き返す。「そろそろ、良くない?私達…その」モジモジしながら必死の問い掛けに「何?はっきり言わないとわかんねーだろ?」との答え。んもー!皆まで言わすかな、乙女に!!「その…私ももう16になったじゃん?だから…」ここまで言えばわかるっしょ、さすがに。「んー
じゅりあ さん作 [204] -
たれまに〜Anniversary〜(31)
翌日―\r和也の風邪もすっかり治って、久しぶりに二人でお出かけ♪の、筈だったのが―\r「お前、何そのカッコ…」和也が目の前の私を見て苦笑い。ちなみに、私がどんなカッコしてるかと言うと…。ロングコートにマフラーと、ミニスカ(中は毛糸のパンツ★)にブーツ(※もうすぐ夏がやって来ます)口にはマスク…と言った感じ。「だ、だってぇ、寒いんだもん!」「おま…だから昨日あれ程言ったのに…」そう、キスした時に完
じゅりあ さん作 [199] -
たれまに〜Anniversary〜(30)
「開けてみ?」四角形に包まれた小さなそれを、言われるがまま開ける私。四角い箱の中にはピンクの指輪のケース。蓋を開けると、シルバーの3連リングが光っていた。目を丸くして和也を見上げる。「悩んだ結果、ありがちな物に辿り付いてしまったけど…」和也はゆっくりとそれを私の右の薬指にはめて、上着からもう一つ箱を取り出すと自分の指にも同じ物をはめた。「こ、これって…」ペアリング!だよね…?皆まで言うまでに気持
じゅりあ さん作 [179] -
たれまに〜Anniversary〜(29)
私の方こそ、何も見えてなくて…。ワガママばっかりだったと思う。「アイツから聞いた…」和也の言うアイツって言うのはもしかして…「松本?」私の問い掛けに和也は頷いてそのまま続けた。「お前が泣いてる事…。中途半端な事すんなって。それに、宣戦布告までされた…」最後は薄笑いを浮かべて。私は焦って真実を伝える。「た、確かに…アタックはされたけど。…私の気持ちは何も変わんないよ?3年前から、ずっと…和也が好き
じゅりあ さん作 [170] -
たれまに〜Anniversary〜(28)
私はひたすら和也の家に向かって走った。何でもっと早く、こうしなかったんだろ?自分の目で確かめなかったんだろって…今更ながら思う。待ってるだけじゃ、ダメなんだよね。「!?」和也の家の前に誰かいる。よく目を凝らして近づくと、和也本人だった。「和…!」私に気付いた和也は大きく目を見開いて、やがて目の前で座り込むかのように倒れた。私は直ぐ様駆け寄って肩を貸す。(わ…、身体が熱い…!)「和也、立てる?」和
じゅりあ さん作 [161] -
たれまに〜Anniversary〜(27)
彩の去って行った後、辺りは静まり返って少し肌寒い様な気がした。一人ブランコに腰かけて、ため息を付く。あーあ…。何で教えちまったん?おれ。真鍋先輩のバイトの事とか…。そもそも、先輩に略奪宣言した後にあんな事聞いたからか?『真鍋クンね、彼女にプレゼントがしたいんだって。だからあんなに根つめてシフト入れたのね。おかげで身体壊しちゃったけど…』真鍋先輩を残して、あの部屋を出た時だった。真鍋先輩と一緒に働
じゅりあ さん作 [171] -
たれまに〜Anniversary〜(26)
「俺にとって今、必要なのはおまえだよ!けど、おまえにとって必要なのは、誰だ?」松本はただ一点を見つめている。今、私に必要なのは誰か…?松本?それとも…。『じゃあさ、俺の彼女になる?』気持ちを伝え続け、やっと聞けた言葉。突然で、でも凄く嬉しかった。短く切った髪を『猫みたい』って撫でてくれたんだよね。本当は、長い髪が好きなのに…。私が身体を捧げようとした時だって『俺にだって性欲はある。けどお前を大事
じゅりあ さん作 [157] -
たれまに〜Anniversary〜(25)
今、松本がここにいてくれてる事で、私は何とかなってる。「松本、ごめん…」マスカラで汚れた目の下を拭って笑った顔を作る。「謝んなよ。謝るくらいなら付き合え」意地悪そうに笑い返す松本。「…そうだね…」私の呟きに少し驚いたような顔を見せる松本。私、松本といた方が幸せになれんのかな?笑っていられるかな…?…考えてたら、無言で見つめてしまってたらしい。ハッとして声をかけようとした、その時―\rいきなり松本
じゅりあ さん作 [196] -
たれまに〜Anniversary〜(24)
39.9℃…。ダメだ、下がらない。俺は自分の部屋のベットで一人ため息をついた。彩…、怒ってるだろうか?それとも心配してるか?携帯、バイト先に忘れるなんて…やっぱり熱で頭がおかしくなってたか…。母親はパートに出かけてるし、家には誰もいない。机の上にお粥。母親が作って行ったものだ。ただ、今は体を起こす事もなかなか出来ない。だるくて…だるくて。体温計を枕元に置くと、俺は再び目を閉じた。瞼の裏に焼き付い
じゅりあ さん作 [173] -
たれまに〜Anniversary〜(23)
私は今、ブランコに乗っている。んで、隣のブランコでフーセンガムなんかを膨らませてるのが松本。…何か、さっきから物凄い疑問がっ!!もどかしさに耐え切れず、ええい、聞いちゃえ!と話を切り出した。「何でここがわかったの?」松本は小さな風船を作っては割り、作っては割り、それを繰り返してた。「つけてたから」…「それ、ストーカーって言うんだよ?」「あ、そうかもな」何か、あっさりしてるし…。「な、何でつけた訳
じゅりあ さん作 [187]