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じゅりあ さんの投稿された作品が208件見つかりました。
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たれまに〜Anniversary〜(21)
「それ大和第三の制服だよね」「暇なんしょ?」「オレらこれからカラオケとゲーセン行くつもりなんだ。一緒しよーよ♪」口々に話かけて来る男たち。うわ…ナンパ?ちょっと引き気味な私は「いや、いーです。気分じゃないんで」と断った…つもりなんだけど―。「じゃー君の気分に合わせよー♪」「何、何する?何処行きたい??」この人達、引き下がるつもりないらしー(汗)ソレどころかどんどん寄って来る。あっ!触んな!「ヤメ
じゅりあ さん作 [187] -
たれまに〜Anniversary〜(20)
『話したい事があるの。何時になっても良いから電話ちょーだい!』電話に出ない彼へメールを入れたのが昨日の事だった。(来ちゃったよ…)二人の記念日が来ちゃった。昨日は待ちくたびれて眠れなかった。ずっと待っても結局、返事はなかった…。重たい足取りで家を出る。休みたいってお母さんに言ったら、怒られた。いいや…このままふけちゃお。学校までの中間地点で一人違う方向へと進む。休む事に戸惑いはなかった。和也と一
じゅりあ さん作 [202] -
たれまに〜Anniversary〜(19)
張り詰めた空気が流れる中、俺と松本はお互いを直視していた。「中途半端な事、しないで欲しいですね…」奴が何を言わんとしてる事は俺にもわかる。が、俺はあえて聞き返した。「何に対して言ってるんだ?」松本は険しい表情をする。「アンタは知ってか知らないでか、アイツが泣いててもどうしようともしないじゃないすか」(彩が泣いてる…?)「……」黙る俺に「どーゆうつもりか知らねぇけど、見てられねぇんすよ!」荒々しく
じゅりあ さん作 [213] -
たれまに〜Anniversary〜(18)
「真鍋君、三番テーブルさんお願い!」結局、(ファミレスの)バイトを休む事が出来なかった俺は、忙しく動き回っている。明日休み取る分、今日休む訳にいかねーし。(あっつー…)でも、まぁ…こうやって動いてる方が、余計な事考えずに済むしな。「いらっしゃいませ。ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」目の前の客にメニューを差し出す際に視界が捉えたウチの制服…。目が合って、向こうが口を開いた。「真鍋先輩
じゅりあ さん作 [205] -
たれまに〜Anniversary〜(17)
『どーしようもねんだよ。好きなもんは…』家に帰ってからも、松本の言葉が耳に残った。まっすぐ気持ちをぶつけてくる彼。本気で好きなんだ、私の事…。対照的に、和也はあまりそう言う事言ってくれない。最近、素っ気ないし。冷たくなった。今日だって…。机の卓上カレンダーを手に取った。明日で3年目…。私と和也が付き合ってから。このまま…何もないまま、終わっちゃうのかな。嫌だよぅ…。もっと一緒にいたい。笑っていた
じゅりあ さん作 [208] -
たれまに〜Anniversary〜(16)
好きになった女には、彼氏がいた。諦めようとも思った。けど諦められなかった。あいつがおれを変えてくれたから。高校受験日―\r『君も男ならしっかりしなよ!あんな連中、返り打ちにしちゃえ』カツアゲされそうになったおれを助けた女が言った。中学くらいからか絡まれたりする事が多かったおれは、その時も半ば諦めてた。いつだって悔しい思いばかりしてた。でも、どうしようとも思わなかった。自分が変わる事なんか頭になか
じゅりあ さん作 [186] -
たれまに〜Anniversary〜(15)
「あーやっ!」後ろから声をかけられて振り返る。出た…。松本 充。「んだよ、それ。出た〜!みたいな」みたいなじゃなくて、そう思ったんだよっ。和也とあんな事になって、また一人で帰ろうとしてたとこだった。少し間を開けて後ろを歩く松本。「ついて来ないでよね」早歩きになる私。「何怒ってん?」何って…。足を止めて振り返る。「アンタ知らない訳じゃないっしょ?噂になってんだよ、私等!」「知ってる。けどおれにとっ
じゅりあ さん作 [182] -
たれまに〜Anniversary〜(14)
最悪だ!最悪だ!最悪だ!!俺、嫉妬してる。いつもの自分じゃいられなくなってる。たかが噂で…。今までこんな事なかったのに。(何であんな態度とった…?)普通を装ったつもりだったんだが。隠せなかった…。彩は何て思ったんだろう?格好悪いな…。「カズ、お前…顔色わりーぞ?」前の席に座っていた新木が、数枚のプリントを手にこっそり話し掛けてきた。今は授業中だ。俺は渡されたプリントを一枚だけ取り、残りを後ろに回
じゅりあ さん作 [201] -
たれまに〜Anniversary〜(13)
明らかに和也の態度がおかしい。「何それ?謝ってんのに…それだけ?」和也は振り返る。そして一言「じゃあ何?何て言ったら良い訳だ?」冷たく言い放った。…やっぱり聞いたんだ。松本といた事。「和也、機嫌悪くなってる…。周りから変な事聞いたんじゃない?」静かに問い掛ける。「別に…。チャイムなんぞ?」有耶無耶な返事。すっきりしない。「ちょっと、誤魔化さないで…!」キーンコーン…チャイムがなって、和也の姿も小
じゅりあ さん作 [213] -
たれまに〜Anniversary〜(12)
次の日、教室に入ると私と松本は噂の的になっていた。『あの二人って付き合ってたの〜?』『えー、あの二年の先輩は??』あちこちから聞こえてくる。何で直接聞かないんだろ…。(付き合ってないし…!)多分、昨日、一緒に帰ってたの見られてたんだろけど…。…。はっ!!あの時の松本の顔思い出してしまった。何かドキドキしたけど、あれはきっと気のせいよ!昔飼ってた犬に似てただけっ!何度も言うけど、私が好きなのは和也
じゅりあ さん作 [200]