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ruche さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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笑わず
この恋は、巡らず、咲かず、鳴かずに終わる。最初から分かってたことなのに…「誠吾は見た目よりがっついてないよぉ」休憩室でメグちゃんと二人。キッチンとホールは休憩の回し方が違うのになんで…。「そーなんだ。告る前はメグちゃんとヤリたいばっかり言ってたのに」それとなく二人の付き合いを聞き出すつもりだったのに、自分で言い始めてもう後悔した。「そーなの?!でもそんな強引なことはしてこないよ」照れ笑いよりもむ
ruche さん作 [410] -
鳴かず
あの頃は、どうしてと思うことばかり。「あきちゃんさぁ最近皆とご飯来ないけど、何で?」誠吾はいつもストレートだなぁ。「うーん。なんか疲れ溜まってるのかも…ごめん。」電話越しに皆の会話が薄く届く。僕だって本当はもっと長い時間誠吾といたい。「いいよっ。あきちゃんが頑張ってんの皆分かってるから。まぁまた今度ねー」小さくお礼を言って電話を切る。誠吾はいつだってストレート。耳の奥が熱くなる。どうしてあんなこ
ruche さん作 [311] -
咲かず
「今日もすんげえ忙しかったねぇ〜。」腰を伸ばしながらため息をつく。疲れたなんて言いながらも、誠吾はいつも笑顔だ。「お疲れ。誠吾今日メインまわしてたもんねぇ。」販売機から取り出して、紙コップのジュースを渡す。誠吾は炭酸で僕はココア。仕事終わりのお約束が今一番の楽しみだ。「あきちゃんがサブにいると楽しいけどね。」鼻歌のように言い放って紙コップをくわえながら事務所に戻っていく。まさかわざとじゃないよね
rushe さん作 [302] -
巡らず
今にして思うけど、どうして彼をあんなに愛してると感じたのか…。二年経った今日も不思議でならない。あの時の自分はどうしようもなく、それこそ逆らえないほど強く、惹かれてしまったのは覚えてる。そう彼に…。恋人のいる彼に。「あきちゃんもいる?」暑そうに襟元をひっぱりながら、冷えた缶ジュースを差し出してくる。彼の飲みかけ。七月に嬉しい気遣い。だけど、これは…「ごめん。炭酸苦手なんだぁ…」「あっ、そうか。そ
ruche さん作 [281]
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