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柘榴 さんの投稿された作品が3件見つかりました。
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仮想現実
「お早う由貴」「お早う俊樹」いつもと同じ挨拶を交わす。俊樹は柔らかく微笑む。格好いいなぁ…私は由貴。俊樹と同じ18歳。そして今、生まれて初めての恋をしている。「由貴…今日も可愛い」俊樹の声に私の頬が紅潮する。この声はズルい。少し低めの声で、可愛いだの綺麗だのと私を誉める。「俺、由貴の事大好きだから」形の良い唇がそう告げる。私の頬がまた赤らむ。恥ずかしいけど、嬉しい。スラリと伸びた長身も、整った顔
柘榴 さん作 [150] -
Little Bell
リン…「失礼しますお嬢様」一つ目のベル。彼はお茶を運んでくる。リン…「失礼しますお嬢様」二つ目のベル。彼は緊張の面持ちで私の元へ跪く。そして私の足に軽く口付ける。それを見た私は赤い唇で笑う。彼は少々怯えていた。だから私がベッドまで押し付けた。「やはりこういう…」彼の言葉を私の唇で塞いだ。彼は私に身を任せた。リン…「もう私にはできません」三つ目のベルで呼んだ彼は涙を流しながら訴えた。その涙に腹がた
柘榴 さん作 [172] -
楽園
彼等は 行ってしまった何時もと何一つ変わりはなかったのだ。私の指が描いた緑は生い茂り、私が息を吹きかけた動物達は皆飛び回り、何一つ不自由はなかったのだ。そして彼等も、私に微笑んだ。「ほら 貴方の描いた生命達はこんなにも輝いている」彼女は笑い「貴方が描いた私達はこんなにも幸せだ」彼は笑い私も笑い、孤独という悪はいつの間にか去っていた。幸せだったのだ何故、と呟く声が虚しく空を漂う。何故 入り込んだと
柘榴 さん作 [164]
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