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あこん さんの投稿された作品が101件見つかりました。
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素敵な恋の見つけ方22
「勢いに任せて恋愛ものも書いてみた。」後悔はややしている。俺の名は片桐篤。今はいない友人に喝を入れられ、要未優に会いに行く所だ。「…?」初めてではないだろうか、ここで久保匠の台詞が入らないのは。違和感もあるが今日から暫くはしょうがあるまい。奴は今、こんな地方ではなく都心にいるのだから。いや、まだ上空か。兎も角、要の家に向かう。十分程歩いたか、要の家が見えてきた所でその家から誰か出て来るのが見えた
あこん さん作 [177] -
らぶふぁんとむ2
生きてる時から好きだった、とは。恵一が生きてる時ということか。(いやいやいや、俺は死んだつもりはない。)ならば、目の前の、というより腹の上の少女が、ということか。「…え?あんた死んでんの?」「はい、それはもうぽっくり。」平然と答える少女。「…えっと、幽霊?それともゾンビ?」霊体か実体か、と訊きたかったのだが混乱の方が勝っていた。「幽霊、だと思いますよ?壁抜けたし空飛べたし。」「すげぇな。」感嘆。
あこん さん作 [210] -
らぶふぁんとむ
(身体が、重たい。)小野瀬恵一(おのせけいいち)は、ベッドの上で身動きが取れずにいた。深夜二時。違和感を感じた恵一は睡眠から覚めた。しかし目を開ける事が出来ない。(これはひょっとすると、アレですか?)科学的には、身体は起きても脳が寝てるとか云々。だが恵一は少しばかりそういう存在を信じていた。見た事があると言う友人を羨ましく思ったり、テレビのそういった番組もよく見る。(心霊現象…金縛り!)というこ
あこん さん作 [267] -
素敵な恋の見つけ方21
「まさか恋愛ものへ移行?」いいえ、ノンジャンルですとも。俺の名は片桐篤。人生初の告白…に近いものを受けて、軽く動転している高校一年生だ。夏期講習も終わり、やっと夏休みを堪能出来る、という時に我が家に来訪者が。「夏を楽しんでいるか若者よ。」よくわからないことを言いながらやってきたのは久保匠。夏は忙しいとか言いながら結構俺と会う事が多い。それでもってオタク。「そろそろ俺も戦地へ赴くのでな、別れを言い
あこん さん作 [187] -
素敵な恋の見つけ方20
「展開が急なのは許して頂きたい。」動きが無くてつらいのだ。俺の名は片桐篤。自己紹介などしている場合ではない。俺の尊厳とかの為に元クラスメイトを止めなければならない。「まぁ落ち着け片桐。」俺を羽交締めにするのは元凶の久保匠。「放せ!俺は要を止める!」同じ店に居合わせた中学時代の友人、要未優は日下部佳奈理と昔話を始めようとしている。「片桐はね、男女関わらず皆に囲まれてたのよ。」「人気者だったんですね
あこん さん作 [205] -
素敵な恋の見つけ方19
「そろそろ終わらせたいなぁ。」過去最長を予感しつつ思う。俺の名は片桐篤。何かの影響でモテる事ができない男。「何か思い当たらないのか?」訊いてくるのは原因の一つの気がしないでもない友人、久保匠。変人の友人は変人、という図式が成り立っているのではと思うのだが、どうだろう。「それでですね、片桐くん。」さっきまで昼食を摂る事に集中していた日下部佳奈理が口を開く。わかっていたことだがこの娘もなかなかの変人
あこん さん作 [192] -
素敵な恋の見つけ方18
「紙ナプキンで折り紙って実は難しい。」柔らかすぎるのだと思う。俺の名は片桐篤。友人の選び方に多少の後悔を覚えた高校一年生だ。「なるほど、田辺和真は別に宇崎由良と付き合ってる訳ではないのか。」せっせと紙を折りながら俺の話をまとめるのは久保匠。どうでもいいが、なぜ面識のないこいつが先輩がたのフルネームを知っているのだろうか。「久保くん、次はどうするんですか?」なにやら複雑な折り目を付けまくってるのが
あこん さん作 [186] -
素敵な恋の見つけ方17
「この部分、いらないかもな。」改めて思う。俺の名は片桐篤。変人二人に連れられてファーストフード店の前までやってきた所だ。「チーズのセットな。」と、俺に金を渡すのが変人その1久保匠。「てりやきー。」更に金を渡すのが変人その2日下部佳奈理。二人は俺を行列に並ばせ、さっさと二階の食事席に上がってしまった。分担としてはいいが、話し合いぐらいしようよ。そんな時、背後から聞き慣れた声が聞こえた。「じゃ和真、
あこん さん作 [187] -
素敵な恋の見つけ方16
「登場頻度高いけど別にヒロインではない。」開かれた扉を前にして呟く。俺の名は片桐篤。今現在危機にあると言ってもいい。「ほう、噂をすれば、か。」ニヤニヤした目で俺と来訪者を見比べるのは久保匠。よく見れば隣りに座っている日下部佳奈理も同様の顔だ。「あ、片桐見っけ。」時計を見れば、なるほど、二年の講習が終わる頃だ。扉の前に笑顔で立っているのは俺を半殺しにした過去を持つ、宇崎由良先輩なのであった。…笑顔
あこん さん作 [190] -
素敵な恋の見つけ方15
「あぁ、やっぱりグダグダペースだ。」反省はしていないがどうにかしなくては。俺の名は片桐篤。いつの間にか年上好きを認定されてしまった高校一年生だ。「今まで男二人で考えてたから結果が付いてこなかったのだ。」と、辺りを見回すのは久保匠。未だに本性が分からないオタクである。「というわけで、暇な奴この指止まれ。」久保は人差し指を上に向けて声を上げる。そんなことして止まる奴が俺たちと同年代に…。「とーまった
あこん さん作 [178]