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あこん さんの投稿された作品が101件見つかりました。
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素敵な恋の見つけ方14
「まずはこの話をなんとかしよう。」自戒するように呟いた。俺の名は片桐篤。種族間の壁というものを認識した高校一年生だ。オタクと一般人の間には厚く高い壁があるのだ。「幽霊と恋でもしてみてはどうだ?」突如訳の分からない事を言ったのは久保匠。オタクであり、俺の友人(仮)だ。「…なにがだ?」「いや、意味は無い。言ってみただけだ。」とにかく意味が分からない。「あーぁ、なんか面倒になってきたなぁ。」「世の独身
あこん さん作 [211] -
素敵な恋の見つけ方13
「やっと動きを見せたな。」第三者の目で見てみたが、そんな感想すぐ忘れてグダグダになるのだろう。俺の名は片桐篤。あるパソコンショップの店員さんに一目惚れしてしまった高校一年生である。そして翌日。「そうか、二年の先輩といい江崎さんといい、片桐は姉萌えだったか。」俺の事を冷静に分析するのは久保匠。こいつがオタクだった為に俺は江崎さんと出会えたと言っても過言ではない。「久保!俺はどうすれば江崎さんと親密
あこん さん作 [377] -
素敵な恋の見つけ方12
「原題はオタクの極め方、というのだ。」すまん、嘘だ。忘れてくれ。俺の名は片桐篤。キングオブオタクに半ば拉致される形でエロゲ窟へ連れ込まれる所だ。「ほれ、手前は普通のパソコン売り場だ。見ているといい。」そう言って俺の拘束を解いたのがオタク王、久保匠。早足で店の奥へ入って行った。何やらディープな空間のようだな。近付かないでおこう。「しかし、パソコンか。あってもいいよな。」我が家系は機械音痴のケがある
あこん さん作 [227] -
素敵な恋の見つけ方11
「物語の終わりが見えない…。」ぶっちゃけたが忘れておく。俺の名は片桐篤。日々襲撃者に怯えて暮らす高一だ。夏休みに入り、二年とは講習が終わる時間が違うのが救いだ。「片桐、今日は街まで出よう。」珍しく神妙な面持ちで話しかけてきたのは久保匠。最近影が薄くなりつつある。「なんでそんな挙動が不審なんだ?まるで絵に書いたオタクだぞ。」「俺は模範的オタクだ。」うわ、言い切った。「今日は金を多めに持って来ている
あこん さん作 [207] -
スピンオフ・暇人と居眠り姫
俺、笠木広人は下校途中ある女性に出くわした。「あ、笠木くんじゃない。」恐ろしい程整った顔立ちの、由良という名の二年生。俺の先輩だ。「珍しいですね、先輩がこんなに早く帰るの。」家が近所なのでそれなりに親しい。会話は取り留めのないものばかりだが。「んー、今日は白木さん休みだったからねー。」白木という人がいたら遅いのだろうか。「あの娘はどうしたの?ほら、高崎さん。」今日ミクはカナリと出掛けている。俺の
あこん さん作 [218] -
素敵な恋の見つけ方10
「由良が前作より暴力的なのは仕方が無い事なんだ。」言わなきゃ良い事を言ってしまって、周りに誰もいないのを確認して安堵する。俺の名は片桐篤。上には上の変人がいることを身を持って実感した高校一年生だ。「ほう、今度はそんなことが。」楽しそうに話を聞く変人その1は久保匠。最近出番が取られてるな。「そんなことが起こるので、出合い頭ドカン作戦は中止にしてくれ。」「そんなネーミングにした覚えは無いがな。まぁい
あこん さん作 [253] -
素敵な恋の見つけ方9
「時系列としては前作終了後くらいかな。」注釈というか代弁を口に出すが、周囲は無人だった。俺の名は片桐篤。女の先輩に危く殺されかけ、男の先輩の眼光に射殺された過去を持つ男。「偶然恨みを買って来るとは、なかなかのエロゲ体質じゃないか。」嬉しそうに俺の話を聞いているのは事の元凶、久保匠。こいつに背中を押された為に由良という美少女先輩に恨まれ、和真という悪人面先輩に睨まれたわけだが。いや、助けてくれたの
あこん さん作 [225] -
素敵な恋の見つけ方8
「そろそろここのネタも無くなるな。」意味もなく呟いた。勿論誰の耳に入ることも無い。俺の名は片桐篤。学校の階段付近まで引き摺られてきた所だ。「さぁ、ミッション開始だ。」引き摺ってきた張本人、この自信満々なオタクが久保匠。「さぁ、ここで待機だ片桐。」と、階段手前の曲がり角で立ち止まる。壁があって階段は一切見えない。「相手が見えないが。」「不意を打たねば意味がない。」「男にぶつかったらどうするんだよ、
あこん さん作 [194] -
素敵な恋の見つけ方7
「男ばっかでムサいなぁ。」比較しての感想は、誰の耳に入ることもなく虚しく響く。俺の名は片桐篤。恋愛という難題に行き詰まった高校一年生だ。さらに言うと窮地に立たされている気がする。「まぁ俺に任せておけ。ドラマチックな恋の始まりを予感させてやる。」隣りで何かを書いたルーズリーフの束を確認するように読むオタクは久保匠。俺のフラグを立てるとかで朝からずっと何かを書いていた。その束は30枚を超えそうだ。「
あこん さん作 [197] -
素敵な恋の見つけ方6
「別シリーズのキャラを出すのってどうなのか?」漠然と浮かんだ問いは、砂糖菓子が口の中で溶けるように消えた。俺の名は片桐篤。あるクラスメイトの前に菓子折りを持って立っている。「そういうわけだ笠木。こいつに幼馴染みのいる生活を説いてやってくれ。」経緯を説明するのは頼りになるオタク、久保匠。クラスメイトの笠木広人に久保が言った通りの事を聞きに来たのだ。「いや、どういうわけかはよくわからんが、菓子は戴く
あこん さん作 [352]