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焼きそばさんの投稿された作品が64件見つかりました。
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DAYS14
「なあ、受け取ってあげてくれないか?」太一は伊織ちゃんが作った弁当箱を持ってきた。『…やだよ。』太一は大きい声を出した。「お前、俺に気を使ってるのは分かるよ? けど、あんな吐き捨てるような言い方あるか?」『…。』「俺は、伊織ちゃんの笑顔が好きなんだよ。伊織ちゃんが悲しい顔するのは辛いよ…。」『…ごめん。』「…きっと、伊織ちゃんはお前のことが好きだよ。お前といる時、とても幸せそうだから。」太一は涙を
焼きそばさん作 [300] -
DAYS13
俺たちが朝練をしていると、伊織ちゃんがやってきた。「吉川くん、朝練でしょ。お弁当作ってきたんだ。」太一がいる前なのに。俺はムッとした。『遠慮しとく!』俺は言った。伊織ちゃんは悲しそうに立ち尽くしていた。「なあ、そういう言い方ないだろ?」太一は俺の手を引っ張った。だが、俺はその場を後にした。太一を傷付けたくなかったんだ。だから、伊織ちゃんの気持ちも、苦しかったんだ。部室で1人でいると、太一が走ってき
焼きそばさん作 [282] -
DAYS13
◇ある日◇太一と2人でサッカーをしていた。「なあ、優、英子ちゃんがさー、朝練にって、弁当をつくってくれたんだけど。」太一が少し戸惑った表情をしていた。『へー。』英子ちゃんも太一に思いを伝えようとしているのかな? 英子ちゃんが、太一を好きで、太一は、伊織ちゃんが好き。伊織ちゃんは俺が好き(かもしれない)。なんだか、複雑で、誰かが、1人でも幸せになればいいのにと思った。でも、4人の和やかな関係が崩れて
焼きそばさん作 [289] -
DAYS12
4人が席につくと、いつものように話していた。俺たちはいつしか、よき友になっていた。放課後、集まるのはいつからか、定番になりつつあった。◇そんなある日のこと◇「私、太一くんが好きみたい。」英子ちゃんが、いきなり、そう言った。『えっ!』あいにく、太一は、いなかった。伊織ちゃんもその場にいなかった。「優くんも協力してくんない?」英子が言った。『…でも、アイツは伊織ちゃんのこと…。』俺は口ごもった。「…知
焼きそばさん作 [282] -
DAYS11
俺たちはクラブで練習を終えた。「ふー、こたえたぜ。」太一がため息をついた。『伊織ちゃんたち、待ってるぜ。』俺は太一の手をひいた。伊織ちゃんと英子ちゃんは合流して、教室で待っていた。「おつかれさま。これから、どこ行く?」英子ちゃんは、張り切った様子だ。「じゃあ、ファミレス行かない?」太一が提案した。「いいね♪」英子ちゃんが言った。外に出ると、夜風が当たって寒かった。「ねー伊織ちゃん、薄着だけど大丈夫
焼きそばさん作 [268] -
DAYS11
伊織ちゃんも礼儀が正しい子だなーと思いながら、メールを返した。◇2日後◇連休が明けた。俺は急いで、学校まで走った。教室に着くと、太一っ、英子ちゃんと伊織ちゃんが談笑していた。太一と英子ちゃんは、俺に気づかない。伊織ちゃんが唯一気付いた。「吉川くん、おはよう!」『おはよう。』太一がこっちを見た。「おっ!優おはよう。」英子もこっちを見た。「優くん、おはよう。ギリギリじゃーん。」『ハハッ、寝坊したよ。』
焼きそばさん作 [296] -
DAYS10
◇翌日◇目が覚めると、メールが2通入っていた。太一と伊織ちゃんからだった。太一からは、〈昨日、どうだった?〉と書いてあった。俺と伊織ちゃん2人きりだったからか。そして、伊織ちゃんからは、〈昨日は送ってくれてありがとう。〉という内容だった。俺は太一にメールした。〈なんにもないよ(;`皿´)〉当たり前だが、俺は、伊織に恋愛感情はない。太一を応援してるし。伊織ちゃんはいい子だし、太一もいい奴だ。2人がう
焼きそばさん作 [275] -
DAYS9
俺と伊織の家は同じ方向だと聞いた。焼き肉屋に行った後は、自由行動だった。俺たちは、近くの店を見て回ったりした。あたりが薄暗くなった。「そろそろ帰ろっか。」英子が言った。自然と、それぞれ、帰る方面に別れた。すると、俺と伊織は同じ方面だということに気付いた。太一は、「じゃあ、優、伊織ちゃんを頼んだぞ。」と手を振っていた。太一は英子と同じ方面らしく、送っていくようだ。なんだか、不思議な気持ちになった。『
焼きそばさん作 [271] -
DAYS8
「ねえ♪焼き肉特盛頼まない?」太一はノリノリだ。『つーか、これって自腹だよな?』俺が言うと、太一が、「俺と優のワリカンにしよーぜ♪」英子が言った。「男子のおごりってこと?いいよ。悪いから、4人でワリカンで!」太一が言った。「遠慮すんな♪」太一の野郎!かっこつけやがって〜。今、金欠だっちゅうに。「女子も出すよ。」伊織も言うと、「いいじゃん♪伊織ちゃんの歓迎会も含めて乾杯しよ〜ぜ。」英子が言った。「そ
焼きそばさん作 [267] -
DAYS7
「自由席でいいですよ〜。」幹事が叫ぶと、太一は俺の手をぐいっと引っ張った。そして、伊織ともう1人の女子に絡む。「向かいの席、いい?」太一は爽やかな青年を演じた。伊織の隣にいた女子が口を開いた。「いいよ!って、太一君じゃん!!」太一と俺はサッカークラブのレギュラーで、そこそこモテる。「優君もいるし〜♪今日は練習休みなの?」「まあね。たまには羽伸ばそうかな、なーんて。」「ラッキー♪ウチのクラスで2人の
焼きそばさん作 [277]