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薔薇姫 さんの投稿された作品が11件見つかりました。
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明かりをつけて
今日だけは明かりをつけていて「明かりを消して」いつも君は何も言わずスイッチをオフにする「明かりを消さないで」少し驚いた顔の君は私の言った「明かり」の意味に気付いているのだろうか君はどんな表情で私を見るの私を見てきたの君の顔をよく見ていたい私が決めた君と最後の夜だから
薔薇姫 さん作 [361] -
パンドラ
パンドラの箱好奇心旺盛な幼子が意味も識らずに開けた飛び出してきた不安を手に入れて崩れそうな迷路の中を私は泣きながら帰ってくパンドラの箱死にたがりな少女が記憶の蓋と共に開けた這い出てきた恐怖を手に入れて崩壊寸前の迷路の中を私は絶叫しながら帰ってくパンドラの箱ヒロイン気取りの若者が肝試し感覚で開けた染み出てきた愛を抱き締めて崩壊途中の迷路の中で私は静かに目を閉じた最後に残った幸福を貴方が手に入れるよ
薔薇姫 さん作 [287] -
誘蛾灯
貴方に誘われ堕ちていく…足下さえ見えぬ暗く深い闇の底へ……モノクロ好きな小さく狭い世界の中で私を照らす唯一の淡い光深夜間際の一時的な静寂を乱す確かに聞こえる不協和音群がる虫を端から屍に変えてゆく美しくも恐ろしい浮き上がる蒼白い光輝き増す度に虫達の断末魔大きく響いて聞こえる私も虫なら貴方に誘われ堕ちるでしょう暗く深い闇の底へ……
薔薇姫 さん作 [316] -
仮面遊戯
2人を隔てる白濁の氷塊の壁陽が射せば融けてしまう私を覆う仮面眠ること忘れ話し続ける触れ合うこと許されぬ2人の遊戯見つめ合いたいでも見られたくない2人限りの世界必然的に惹かれ合っていく声しか識らないのに明日、太陽が昇るそうです穢れた手では失った仮面は補えず2人、見つめ合う私は紅い瞳の呪われし子それでも貴方は私をアイセマスカ?
薔薇姫 さん作 [321] -
14
季節が変わって衣替えして、昨日まで笑い合った友達を脱ぎ捨てて、今日からは新しい友達で着飾る。季節が変わって友達を代えて、昨日まで一緒にいた好きだった彼裏切って、今日からは隣に好きでもない彼氏が居る。人の顔色窺いながら笑って、人に合わせて親友の悪口を言ってる。きっと私が居なければ私の悪口を言ってる。もし今日、私が死んだらこの中の何人が私の為に泣くのだろうか。これが大人になれない私の歪んだ日常。
薔薇姫 さん作 [340] -
失敗作のBaby Doll
上手く笑えない『笑顔』それだけが私の存在理由なのに私の親だと云った彼女は何故、犠牲を伴ってまで私の母で在るのでしょう私の同胞と名乗る者は何故、あんな綺麗な声で私を嗤えるのでしょうどんなに着飾って華麗な躍りしてみても表情の無い私の姿はいつか見た奇術師に巧みに彩られ宙を舞ったあの日のマリオネット喝采に応える術も識らぬ私は失敗作の着せ替え人形貴方を癒せるただ1つの術すら持たない私は失敗作のBaby D
薔薇姫 さん作 [302] -
残り香
まだ残ってる貴方の香り、服に微かに…。普段より着飾った私、裸になってしまえば人より少し胸の小さい、ただのよくいる女の子。貴方に見合う美貌私にはない。貴方の香り脱いだら自ら掛かった貴方という魔法解けてしまう……。
薔薇姫 さん作 [323] -
Seeping Tears
脳内解明できない君瞳に表情のない笑顔笑みさえ消えるの怖くて愛してるのかすら聞けず今も頭の中を漂ったままで腕組んで歩く恋人達羨ましくて憧れてそんな恋を選びたかった出会った日に戻れてもまた貴方に惚れるでしょう思ったより私貴方のこと好きみたい空を見上げて涙乾かした涙みせたら私ただの女になってしまう切ない恋ね心交わらないのなら抱かれていても片想いこぼれた涙に気付いたらどうか冷たくしてください優しくされれ
薔薇姫 さん作 [299] -
Moon Light
うるさい洋楽響く車内表情のない君窓の月が震えてる話す言葉が見つからない2人で過ごすことにきっと何の意味もない口の端から流れる溜息隠せない「好きじゃないんでしょ」簡単に言えたら悩まない片道しかないこの想いシャボン玉みたいに弾けて消えてしまえば良いその服装誰の好みか知ってるその煙草もあの娘と同じのピンクの灰皿もあの娘と選んだ……窓の月が雲に消えて窓の私が泣いてる涙が枯れるまでどうか私を思い出さないで
薔薇姫 さん作 [328] -
再生
潔白の雲を指先で上手に裂いてこの庭に陽射しを注いで次の朝まで眠りましょう目覚めても覚醒できないまるで私は眠姫漆黒の満月で光合成する碧い薔薇が窓辺で息を殺している直ぐ近くで獣の声と誰かの断末魔の声が重なる純白の太陽が照らす朝庭先に大輪の紅い蜜薔薇が咲いた彼の夢の中の世界私は彼の記憶の住人彼が屍と化すとき私は覚醒する
薔薇姫 さん作 [308]
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