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meeco さんの投稿された作品が129件見つかりました。

 
  • desteny??

    「泣くなよ・・・、泣くな。」淳は少し、はにかんで、私の掌に触れ、弱い力で握った―\r「だって・・・、あっちゃんが死ぬなんて言うから。」淳は、私の言葉を聞いて、急に真剣な顔をした。「何となく、長く無いのかなぁ〜って判るんだ、自分で。」「あっちゃんは、元気になるよ、きっと・・・。長く無いなんて、言わないで。」「でも・・・、頑張るよ。諦めない。」「うん・・・。」私は、淳の手を強く握り返した―\r「少し
    meeco さん作 [288]
  • desteny??

    茉莉子は、明日また病院に来ると言い、一旦、自宅へ戻った―\r淳の両親が、主治医や病院に交渉してくれ、私が泊まれる様に用意された簡易ベットが、暫くして病室に入れられた。一度は、簡易ベットに横になってみたが、私は、落ち着くどころか、逆に目が冴え、隣のベットに寝ている淳が、苦しそうに、たまにうめき声を上げる毎に、胸が絞め付けられ、横になったまま、淳の顔を見た。私は結局、用意された簡易ベットを降
    meeco さん作 [260]
  • desteny??

    私は、淳に悟らぬ様、そのコピー用紙を元のファイルに入れ、鞄のチャックを閉めた。淳は、たまに、苦しそうに悶絶し、うめき声を上げた。私は、淳の意識が戻り、普通に話せる様になる事を祈っていた。中川は、麗華の他にも、高校生や大学生、主婦とも、関係している―\r初めて、事実を突き付けられ、麗華の事を思うと、胸が絞め付けられた。優しい、偽りの言葉を掛けているのだろうか―\r地位や名誉や金で、女性を騙してい
    meeco さん作 [295]
  • desteny??

    私の手は、小刻みに震えていた―\r震える右手を、左手で握り締めながら、その透明なファイルから、B5サイズのコピー用紙を取り出した。そこには、詳細に、中川の生い立ち、経歴、家族や恋人しか知らない様な事まで、書かれていた。1・1977年4月7日、中川雅樹氏の次男として、東京都港区にて出生。2・1982年4月、慶徳学園大学附属幼稚園入園〜2004年3月、同大学医学部卒業。3・2005年、医師免許取
    meeco さん作 [287]
  • desteny??

    淳の傍らに、しゃがみ込んで居る私の背後に、人の気配がした―\r「香里ちゃん・・・?」後ろを振り向くと、淳の母親と父親が、立っていた。「おばさん、おじさん・・・。あっちゃんが・・・、さっき、吐血して・・・。」私は、涙が止まらなかった。殆んど、言葉になっていなかった―\r「そう・・・。さっき、先生が、今晩がヤマだって、仰ってたけど・・・、やっぱり・・・、もう・・・、淳は・・・。」二人も涙を流し、うつ
    meeco さん作 [299]
  • desteny??

    「淳さん・・・。しっかりして、ね、淳さん・・・。」病室の外から、中を覗くと、淳の彼女は、殆んど意識の無い、淳の肩や背中を一生懸命擦って居た。吐血する淳を見て、動揺する私とは違い、冷静に、対処している彼女の姿を見て、暫く、私は、病室の中へ入って行く事が出来なかった―\r「香里、さっき言ったでしょ?淳は、香里に側に居て欲しいんだって・・・。躊躇してる場合じゃ無いよ。」茉莉子は、そう言って、私の肩を叩
    meeco さん作 [307]
  • desteny??

    「あっちゃんが・・・。ヘタレな訳・・・、無いよ!!私が・・・、悪いの。あっちゃんに、その事を話したりしたから・・・。」「香里は、悪くない・・・。何で、自分を責めんだよ!!前にも、言ったけど・・・。お前は、被害者なんだからな?俺が、不甲斐無いからさ・・・。俺のせいなんだ、俺の・・・。」「そうじゃ無いよ!そうじゃ無いん・・・、だってば。」私は、廊下の外にまで、聞こえる位の大きな声で、無意識に、そう叫
    meeco さん作 [289]
  • desteny??

    婚約指輪―\r静かな、私への淳からのプロポーズだった。「サイズ・・・、ぴったり。いつの間にこんな・・・。」涙で、ぐしょぐしょになった私の目頭は、真っ赤になっていた―\r「昨日・・・、仕事の帰りにな。サイズ合って良かった・・・。でも・・・、こんな身体じゃ、お前に結婚してくれなんて言うの、タイミング悪りぃけど・・・。」淳は、荒い息のまま、苦しそうに、窓の外の花火に目をやったまま、そう言っ
    meeco さん作 [253]
  • desteny??

    「淳さん、苦しそう・・・。」七星は、涙を流しながらそう言った。従業員も、七星も、ベットの前で、神妙な面持ちで、淳を見守って居た―\r「あっちゃん・・・。」私の名前を呼んでいた―\rゴメンと謝っていた―\r七星は、私にそう言った。謝る事って、何だろう―\r私は、必死に考えていた。花火の事だろうか―\r今日、二人で見に行く筈だった、花火大会―\r今まで、頭から抜け落ちて居た、淳との約束。その事だ
    meeco さん作 [244]
  • desteny?

    「淳さん!!!!」ICUの扉の前の廊下に、七星の叫ぶ声が響き渡っていた。「あっちゃん・・・!!」私も、気持ちを抑え切れず、叫び声を上げた―\r淳が寝かされている、可動式のベットを追う様に、担当の医師と、看護士が三人、ICUの扉から出て来た。「意識は、まだ混濁していますが、処置も終わりまして、今から一旦、一般病室へ移りますので・・・。御家族の方は?」「一度、自宅に戻りました。直ぐに連絡して来ます
    meeco さん作 [240]
 
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