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meeco さんの投稿された作品が129件見つかりました。
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desteny??
「あぁ、淳〜!!凄い、大盛況じゃん!」茉莉子は、淳に肩を叩かれ、振り向いて、話し始めた。前に歩いていた麗華は、淳に掛け寄って、胸の辺りを思いっ切り、右手で突く様に押し、少し離れた所まで連れて行った。「淳、ちょっと・・・。」「おい、麗華、何なんだよ〜、放せって。」茉莉子は、私に微笑みながら、いつもの事だと言う表情で呟いた。「麗華、早く淳に香里の事を問い詰めたくって、仕方無かったんだろうね?」「問い
meeco さん作 [358] -
desteny??
十時五分―\r淳の店のイベントが行われるクラブに着いた。地下一階〜三階までがクラブスペースになっていた。一階部分には、飲食店が入っていて、その脇に地下に通じる階段が有った。階段や、飲食店周りは、閑散としていた。十時を回ると、客は、フロアに入ってしまっている。階段の前には、幾つかのお祝いの花が置かれていた。「もう、十時過ぎちゃってるから、人は、中に入ってるんだろうね。」茉莉子は、辺りを見回
meeco さん作 [306] -
desteny??
「うん・・・。自分でも、よく解らなくて。淳の事、まだ好きなのかも、執着してるだけなのかも・・・。」麗華の顔は、怒りや、苛立ちに満ちていた。「香里、あんたねぇ・・・。」その時、茉莉子が席から立ち上がり、会話に割って入った。「まぁ・・・、良いじゃん。麗華もさぁ、そんなに、苛々しないの。今日、イベントが終わってからでも、一度、淳とちゃんと話した方が良いよ。分かった?」麗華は、溜め息を付いて、そっぽを
meeco さん作 [374] -
desteny??
私達の周りだけ、とても、重い空気になっていた―\r淳が私の事をまだ想ってくれていると言う嬉しい気持ちや、彼女の、淳に対する重い執着心への恐怖・・・。一瞬にして、色んな気持ちが私の心の中を支配し始めていた。「淳って、よく解んない。香里が好きなら、そんな子、捨てれば良いじゃん。」茉莉子は、重い空気を払拭しようと、私の目を見て、私の心の中のもう一人の私に語り掛ける様に言った。「それが出来る淳なら、悩ま
meeco さん作 [279] -
desteny??
表参道沿いのオープンカフェを出て、三人で、少し歩いた先に有る、ファストフード店に入った。個々に注文を済ませると、店の二階席へトレイを持って上がった。「席、ここで良いよね?」麗華は、そう言うと、一番端の向かい合う二人席に、隣のテーブルをくっ付けて、椅子を移動しながら、自分の鞄を置いた。「うん。」私と茉莉子は、一番端の席に向かい合って座り、麗華の前の席に、各々、荷物を置いた。「でさぁ・・・、さ
meeco さん作 [281] -
desteny??
私の心の中は、ずっとモヤモヤしていた。淳の事で、頭が一杯になっていた―\r茉莉子の就職活動の話や、麗華の大学の話で、かれこれ、一時間位、三人で話をしていた。その間も、私は、ずっと淳の事を考えていた。麗華や茉莉子の話は、ほぼ右から左だった。話の途中で、ふと腕時計を見た。時計の針は、八時半を指していた。「もう、八時半なんだね。」話に、殆んど頭が参加して居なかった私は、二人の話の腰を折る様にボソっと
meeco さん作 [278] -
desteny??
茉莉子は、全て知ってると言わんばかりに、目を丸くして、身を乗り出す様に、話を続けた。「そうそう、先週、久し振りに、青山に友達と買い物に行ったの。そしたら、向こうから、ちょっとチャラいのが歩いて来んのよね〜。見た事有るなぁ〜って、よく見てみたら、淳なのよ。」女性は、話の前置きが長い。特に、せっかちで、直ぐに、苛々する麗華が口を挟んだ。「・・・、で?茉莉子の話は、いつも前置きが長いのよね?淳は、香里
meeco さん作 [306] -
desteny??
「麗香!!久し振りだね。元気だった?!」麗香と逢うのが、私よりご無沙汰な茉莉子が言った。「元気だよ〜。茉莉子は?就職活動、巧く行ってんの?」「うん・・・。今、香里にも話してたんだけど、ぼちぼちかな?」麗香は、席に荷物を置くか置かないかで、ウエイターを手を挙げて呼んだ。「二人共、コーヒーなんだ。じゃあ、私も。」「はい、コーヒーもう一つですね。」ウエイターは、注文を聞くとそそくさと、立ち去って行った
meeco さん作 [339] -
desteny??
「取り合えず、茉莉子もイベントに来るの、香里も来てよね。淳と久し振りに逢って、ちゃんと話しなよ。じゃあね。」麗華は、半ば強引に一方的に電話を切った。電話を切ってからも、淳の言葉の意味を考えていた。淳が、私に言いたかった事は、何だったのか・・・。朝まで、麗華との電話の会話の事を思い出して、眠る事が出来なかった。一週間後―\r淳の店のイベントの日―\r麗華と茉莉子と、午後七時に、青山一丁目の駅の
meeco さん作 [326] -
desteny??
淳と青山で逢ってから、三ヶ月―\r淳から、連絡が来る事は無かった。自分から連絡しないと決めた以上、私からは連絡出来なかった。淳の事を、考えなくても済む様に、就職活動に必死になっていた。もうすぐ・・・、季節は夏になろうとしていた。そんな或る日の夜、麗華から、携帯に電話が有った。ここ二ヶ月程、麗華とも連絡は取っていなかった。「香里?元気にしてんの?」電話の向こうの麗華の声は、とても弾んでいた。「うん
meeco さん作 [369]