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meeco さんの投稿された作品が129件見つかりました。

 
  • desteny?

    翌日―\rゼミの先輩の長谷部に、言われた通り、約束の時間にカフェに着いた。「よう!」長谷部は、時間より前に来て、席に着いていた。「思ってたより、早く着いちゃってさ・・・。座りなよ。」長谷部は、自分の前の椅子を引いて、私に言った。「先輩、何か有ったんですか?」私は、椅子に腰掛けるなり、長谷部に聞いた。「うん・・・、香里にちょっと話が有って。」「話・・・。」全く、見当が付かなかった。長谷部は、私よ
    meeco さん作 [370]
  • desteny?

    大学二回生の春―\rもうすぐ二十歳になる― 高校を卒業して以来、淳とは、ずっと親友の関係だった。一ヶ月に一、二回、二人で食事したり、淳のレコード探しに付き合ったりしていた。相変わらず、私には、彼氏は出来なかった。出会いの場は有っても、あの日から始まった、極度の男性恐怖性と、淳への未練で、近付いて来る男性を、堅くなに拒否していた。淳は、高校の卒業式の日に麗華が言っていた彼女と、付き合ってから一
    meeco さん作 [384]
  • desteny?

    「あっちゃんを裏切っちゃったから・・・。」もう―\r自分自身の言ってる事が、分からなくなっていた。淳の幸せを考えている自分と話して楽になりたい自分が混在している私の心は、張り裂けてしまいそうだった。「裏切った?何だよ、それ。」「好きな人が居るって言ったでしょ?その人とね・・・。」「その人と?何・・・?」「初めて、あげたの・・・。」「それって、俺と付き合ってる時でしょ?浮気って事だよな・・・。」淳
    meeco さん作 [434]
  • desteny?

    幸せになれよ―\r突き放す様な言葉にすら、聞こえた。自分から、別れを切り出したのだから、当然、仕方無い言葉の筈なのに、何故か、悲しかった。「香里の話って?」「ううん・・・、別に。彼女が出来たって、朝、麗華から聞いたから、私も、あっちゃんに幸せになって欲しいって、伝えたかっただけ・・・。」やっぱり、話す事は出来なかった。私が、汚れている事を淳が知るのが怖くなったのも有った。それに、この空気で、何を
    meeco さん作 [367]
  • desteny?

    卒業式は、一時間ちょっとで終わった。教室で、先生や友人と話をした後、花を持った後輩達が、廊下で私達を見送ってくれた。荷物を片付け、麗華と茉莉子、そして淳と四人で、校門へ向かって、歩き出した。先に歩いていた麗華が、突然立ち止まり、後ろを振り返って、こう言った。「私達、ちょっと今から用事が有ってね・・・、先に帰るから、香里、淳と帰ってよね!」茉莉子も、麗華の言葉に続けた。「うん、そうそう。私達、ちょ
    meeco さん作 [364]
  • desteny?

    午前九時―\r卒業式は、体育館で厳かに始まった。卒業証書授与に、校長先生の話、校歌斉唱、仰げば尊し・・・。お決まりの流れの中、私の頭の中は、相変わらず、淳との思い出と、三年間の色々な出来事が、交互に廻って来て、此処に心在らずのまま、時は過ぎ、卒業式は、終盤に差し掛かって居た。「香里・・・。」私の肩を隣に居た、麗華が叩いた。「ん?何・・・?」「さっきは、淳に未練なんて無い、なんて言ってたけどさぁ、
    meeco さん作 [344]
  • desteny?

    「早く行かねぇと、遅刻だぞ。」淳は、私を追い抜いて、校舎の中へ吸い込まれる様に、消えて行った。私は、暫くその場に立ち尽していた。明日からは、こうやって、毎日、淳とも逢え無くなる・・・。胸の熱い物と共に、涙が込み上げて来た。いきなり、後ろから肩をポンと叩かれた。麗華だった。「おはようっ!いよいよ、今日は卒業式だねぇ・・・。香里、淳に彼女が出来たの、聞いた?」愕然とした―\r寝耳に水だった。淳は、
    meeco さん作 [419]
  • desteny?

    三日後、卒業式―\rいつも通りの道を、駅から歩いて学校の門の前に着いた。快晴の空は、とても青かった。雲一つ無い、空を見上げて、入学式の日の事を思い出していた。入学式・・・。その日は、淳と初めて逢った日だった―\r幼稚園からエスカレーターで上がる生徒が殆んどの、この学校に、高校から入学する事になった私は、知らない人ばかりで、不安だらけだった。母と校門をくぐり、私は、周りをキョロキョロと見回していた
    meeco さん作 [424]
  • desteny?

    あの日から、約一年半―\r高校三年生の三月・・・。淳に別れを切り出して、暫くは、お互い、殆んど口も聞かなかった。急に、私から別れを切り出されて、淳も、変な空気に耐えきれず、私を避けた。淳は、私と日帰り旅行に行く為に探したバイトを、別れて、三ヶ月程して、辞めた。数ヵ月して、以前から私にも話していた、知り合いの伝で、表参道の洋服店で、バイトを始めた。それからの淳は、以前より、服装も付き合いも、派
    meeco さん作 [394]
  • desteny?

    あの日から二週間―\r相変わらず、気不味い空気が二人を包んでいた。親友の茉莉子や、麗華とも、距離を感じていた。あと、一週間程で、夏休みになろうとしていた。その前に、淳には言わなければいけない事が有った。「あっちゃん・・・、話しておきたい事が有るの。」放課後に、淳を誰も居ない教室に呼び出した。「話って・・・?この後、バイト有るから、あんま時間無いんだけど。」私と日帰り旅行に行く為に一生懸命にバ
    meeco さん作 [440]
 
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