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meeco さんの投稿された作品が129件見つかりました。
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desteny??
淳の足元で、私は身体が、ガクガクと震え、脚には、力が暫く入らなかった。あの日、聞いた声が何度も耳の奥に響いて、簡単には消えなかった―\r「・・・、ゴメン・・・。何でも・・・、無いの。」淳も、私の目線に合わせて、しゃがみ込んだ。「どうしたんだよ、一体・・・。高校の時も、ある日、突然に、こう言う事有ったよな?」「ほんとに・・・。何でも無いから・・・、大丈夫。」「立てるか?」「うん・・・。」立ち
meeco さん作 [393] -
desteny??
淳と二人で、午前三時半過ぎに、クラブを出た。淳は、店やイベントの関係者に、大事な急用が出来たと告げた。「あっちゃん、良かったの?大事なイベントだったんでしょ?・・・、それに、彼女、大丈夫かな?麗華に怒鳴られて、凹んでたりしない?」淳は、彼女の事を気にしているに違い無かった。次に別れると言ったら、また、手首を切ると言って居る様な彼女を、優しい淳が、放って置ける訳が無い事を、私は知っていた。「
meeco さん作 [325] -
desteny??
「今日は・・・、ありがとな。来てくれて。」淳は、私と目を合わさずに、足元だけに目をやりながら小さい声で言った。「えっ・・・、うん。」「さっきは、ゴメンな。あいつが、香里に何か言ったんだって・・・?麗華から、聞いた。」麗華は、帰る前にトイレに行って来ると言って、席を離れていた。その時、千鳥足で淳を探し出し、淳の彼女が、私の所に来て言った事を全て話していた。「・・・、彼女の事?ううん、気にして無い
meeco さん作 [321] -
desteny??
「淳、お疲れ様だね。」茉莉子は、私に微笑み掛けた。「うん・・・。麗華、ちゃんと帰ったかなぁ?」淳の事をはぐらかす様に、私は言った。「タクシーに乗ったし、ちゃんと帰ったって。もう、イベントも大詰めだし、いよいよだね。」茉莉子が云わんとしている事は、伝わっていたが、私は、照れて、わざと、はぐらかして見せた。「いよいよって、何?」「と呆けるの、止めてよね、淳と話してよ。麗華も、言ってたでしょ?」「と
meeco さん作 [294] -
desteny??
麗華をタクシーに乗せ、見送ると、私と茉莉子は、再び、クラブに戻った。時間は、三時を過ぎていた。「麗華、凄く飲んでたもんね。淳の例の彼女を見て、テンション上がっちゃったのかもね?」茉莉子は、酔い直すとばかり、薄いカクテルを飲み干して言った。「突然だったし、私もビックリだった・・・。声掛けられるなんて、思ってもみなかったし。」「あんなに、ハッキリ、淳は、私の物だから!って言うのも、ビックリだよ
meeco さん作 [302] -
desteny??
淳の彼女が、私達の前から去った後、私、麗華、茉莉子を取り巻く空気は、どんよりとした物になっていた。私は、淳と早く話がしたくて、気が気で無かった。時刻は、深夜三時になっていた。「麗華、もう止めたら?」麗華は、勢いに任せて、シャンパンをガブ飲みし、相変わらず、千鳥足のまま、クラブの喧騒に飲み込まれ、ユラユラと漂って居た。「酔っ払っちゃった〜。彼に電話しちゃおうかな?」「もう、三時だよ?彼も、
meeco さん作 [274] -
desteny??
「関係無いでしょ、あなたには。私と香里さんの話なの。黙っててよ。」麗華は、彼女の頬を思いっきり叩いた。「痛い!何するの!!」「麗華、止めて・・・。」私は、麗華に向き合う様にして両手を押さえた。「香里、ここまで言われて何で黙ってるの?あんた、馬鹿じゃ無いの?手首切ったりして、淳の気持ちを繋ぎ止めとこうとか思ってる様な女なのよ。」そこまでしても、この彼女は淳から離れたく無かったのだ。私より、淳の事を
meeco さん作 [298] -
desteny??
「香里、大学の先輩とは、したんでしょ?」「・・・、したって?そう言う事?」分かっていながら、わざとと呆けてみた。「そう言う事?〜って。Hしかないじゃん。」私は、返答に困りながら、また、プライドが邪魔して嘘を付いた。「う、うん・・・。」「それからは?無いの?」「誰とも付き合って無いんだもん、無いよ。」「ふぅ〜ん・・・。」私に聞いても、つまらないと思ったのか、麗華は、次に茉莉子に話を振った。「茉
meeco さん作 [289] -
desteny??
「香里は?大学の先輩と別れてから、ほんとに何も無い訳?」麗華は、私に、何か隠して居るんでは無いかと言う顔で聞いた。秘密や隠し事が嫌いな麗華が聞きそうな事だった。「何って?」「男の話しか無いじゃん?ずっと淳の事だけ想ってたの?」麗華の口調は、私を少し見下し、下げ清んで居る気がした。「だって・・・。そう言う人とも出会わないし。男の人って、何て言うか、Hしたいだけって言うか・・・、女の人をそう言う風に
meeco さん作 [325] -
desteny?
「来てるの?その例の彼女。」茉莉子は、目を丸くして麗華に聞いた。「今、淳が言ってたの。どんな子か、顔を見てみたいもんだわ。」麗華は、周りを見回して腕を組み、呆れた様子で言った。私も、淳の彼女がどんな人物なのか、気になって仕方無かった。ライバル心も有ったのだろうと思う。淳にも、早く気持ちを聞きたかった。「せっかく来たんだからさ、楽しもうよ、ね?」私は、自分の気持ちを押し殺し、麗華と茉莉子の背中を
meeco さん作 [326]